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【日本代表】オーストラリア戦感想【アジア最終予選】

日本代表は3/24にカタールワールドカップアジア最終予選第9節でオーストラリアとアウェーで対戦し、2-0で勝利しました。この結果、日本のワールドカップ本大会出場が決定しました。おめでとうございます。

スタメン

アジア最終予選第9節 オーストラリアvs日本

負傷により代表辞退した大迫富安酒井に代わって浅野がセンターフォワード、板倉がセンターバック、山根が右サイドバックでスタメン出場しました。

試合展開(得点経過)

1得点目 後半44分 三笘薫(日本)

右サイド敵陣深くで山根守田がワンツーして、ゴールラインぎりぎりから山根がマイナスのクロス。中央に走りこんできた三笘がゴール左に流し込み待望の先制点を奪いました。

2得点目 後半49分 三笘薫(日本)

左サイド敵陣深くで三笘がボールを持つと、相手DFを一人かわしてペナルティエリア内に侵入。三笘が右足を振りぬくとキーパーは処理しきれずボールはゴールイン。ワールドカップ出場を決定づける追加点が決まりました。

気になるポイント3つ

1.沈黙のサッカールーズ

この試合でオーストラリア代表は最後まで日本からゴールを奪うことができませんでした。ボールを繋ぐサッカーはグラハム・アーノルド監督の志向によるものですが、どうしてもゴールが欲しい試合終盤にもロングボールでパワープレイに出るのか、ボールを繋ぐのか中途半端なまま終わってしまいました。

以前のオーストラリア代表より個々の選手の実力が落ちていることもあり、今予選を通して調子が悪かった印象です。最終的にプレーオフに回ることが決定しましたが、現在の調子だとプレーオフを勝ち抜くのは難しいと思われます。新世代の台頭を待ちたいところでしょう。

2.「救世主」三笘薫

この試合に出場したすべての選手が素晴らしいプレーをしましたが、MOMを選べと言われたら三笘しかいないでしょう。後半途中出場して終盤に2得点というまさに「救世主」と呼ぶにふさわしい活躍でした。

こうなると先発で起用してみたい気もしますが、私は現在の日本代表では後半途中から出場する切り札の役割があっていると思います。後半になり、相手も疲れてくるところで、ドリブルで切り崩すことができてシュートも打てる三笘が入ることは日本にとって非常に大きな武器です。

3.ブレない森保監督

予選途中には成績不振によって解任要望の声が挙がっていた森保監督ですが、予選を通じて選手選考や戦い方を変えることはしませんでした。おそらく本人もかなり苦しかったと思いますが、最後まで自分のやり方を貫き結果を手にしました。

試合全体を通して

予想に反してかなりオープンな試合展開になりました。特に前半はお互いシュートチャンスがあり、ゴールになってもおかしくないチャンスがありました。後半になって日本が攻め急がなくなったことで、やや試合は落ち着きました。このまま引き分けかと思われた試合終盤にジョーカー三笘が爆発し、日本が勝利しました。

理想は前半のうちにリードを奪うことでしたが、スコアレスのまま後半を迎えても三笘のような切り札があることで、日本にとっては余裕を持った戦いができました。前半を無失点で切り抜けたことも大きく、ここまで予選でわずか3失点の守備陣が今日も勝利に貢献しました。

これまで、日本はアウェーでオーストラリアに勝利したことがありませんでしたが、そのジンクスを破ることができました。三笘を始めとして日本選手は自分の能力を発揮して最後まで戦い抜きました。負傷などにより主力を一部欠きましたが、監督を含めたチームの一体感が感じられ非常に良いチーム状態だったと言えます。

今後に向けて

予選としては最後にベトナム戦が残っていますが消化試合です。すでに本大会へ向けた準備に切り替えるべく、この試合で新たな選手の起用に踏み切ると思われます。ただし、現在のスタメンに食い込むのは簡単ではありません。森保監督は今後も選手や戦い方を大幅に変えたりはしないでしょう。

元々森保監督は、良い言い方をすれば「信念を曲げない」、悪い言い方をすれば「頑固」な性格です。ワールドカップ出場できたからこそ、批判を受けても信念を曲げなかったことが賞賛されます。しかし、もし出場を逃していたら、もっと柔軟な戦い方や選手選考ができなかったのかと批判されたでしょう。

結局、サッカー監督の評価というのは結果によって大きく変わってしまいます。結果を出した森保監督が本大会までにこのやり方を変えることはないでしょう。このまま本大会で結果を残せるのか今後の日本代表の指針にも影響を与えそうです。

それではこの辺で失礼します。



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