恵まれなかった手ばかり見つめ、踏みしめる踵の感触を忘れる。果たして「恵み」とは「なければならない」ものだったか。手の先にぼやけていた大地を見遣る。焦点はうまく合わないが、いつもそこにあったらしい。踵の微かな痛みに気づく。傷ついたのは顔でも心でもなかった。私は…何を怠ってきたのか。

ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!