気づきを与えてくれて感謝、エンジョイ

これまで芸能人の不祥事や炎上で何か思うようなことは滅多に無く、対岸の火事のような感覚だったけど、今日大好きな芸人のひとりであるママタルトが炎上してしまった。

何が起きたかざっくりと書き残しておこう。

・ガクヅケの木田さん(大好きな芸人)が活動休止中の利尻島の旅館の住み込みバイトでの出来事をnoteで4000円で売る(自分は読んでない、高くて手が出ず・・)

・その記事を割り勘で購入したママタルト(大好きな芸人)のお二人がラジオでその内容を批判

・そのラジオを聴いた?木田さんがTwitterでブチギレ反論&ママタルトのお二人もリプで応戦(しているように見えるがプロレスぽくもある)

・上記のママタルトのしたことを大島育宙さん(大好きな芸人)がTwitterで批判

・ママタルトがTwitterで炎上する

というような感じ。記事そのものを見ていないの詳しいことは分からないけど、ママタルトのお二人の木田さんへの批判ポイントは「利尻島の人を批判する記事で金を稼ぐなんて!」というような感じだった。ちなみに今は当該ツイートの一部は消されてたりする。

この一連の流れを眺めていてとても辛かったし、ショックだった。何が辛くてショックだったかを自身を省みる意味でも2つに分けて書き残しておきたい。

1. 関わる芸人がそれぞれ親交が深く、かつ全員好きな芸人だった

まず炎上元であるママタルトのファンだし、直近の日記の芸人についての思いも、実はママタルトのことを一番意識して書いた。

肥満さんなんて幼少の頃から結構大変な境遇を経験してきたことを知っていたので、まさか肥満さんが「いじめだ」的な文脈で叩かれているのが、とても辛かった。ママタルトは、弱い立場の人間の気持ちが分かり寄り添うことができる人間というイメージがあるし、実際にそうだと思う。今回やったことは「別にいいじゃん」とは思えない(記事そのものの批判については読んで無いから分からない)けど、結構辛辣にお二人を叩くツイートを見ると、ファンだから辛い。心の優しい恐竜が不注意で尻尾で建物を倒壊させてしまったのを遠くから眺めているような、そんな切なさがある。

二人が木田さんのnoteを批判したくなるのも分かる気がする。二人は「言葉で人を傷づけることを嫌っている」からだ。それはママタルトの漫才やYouTubeやラジオやまーごめドキュメンタリー(「まーごめドキュメンタリー」まで言えばあとは調べるやろ)から垣間見える。ラジオを聴く限りだと、利尻島で出会った人々を悪く言うような記載が木田さんのnoteにはあって、二人はそれが許せなかったんだと思う。炎上の発端はママタルトの優しさがちょっと歪んだ形でポロリと出て、あとちょっと色んな配慮をスキップしたことにあるんじゃなかろうか。

私生活で色々と上手くいかなかった時、落ち込んだ時にママタルトのお笑いで救われたことは何度もあるし、そんな人は他にもきっとたくさんいる。ママタルトからしか取れない栄養がある。今はただお二人が落ち込んでないか心配だけれど、ちゃんと反省すべきところは反省して切り替えてほしい。

そしてもう一つ悲しいのが、(名前は出していないものの)強めに批判していたのが大島育宙さんで、この人も好きな芸人で、ママタルトとも親交がある人だったこと。大島さんのTwitterのつぶやきやラジオの発言に共感することはこれまでとても多かっただけに、ぐぅ〜となってしまった。ぐぅ〜、なんか友達同士が喧嘩してるときの居た堪れなさに似ている。

これ以降は、一連の出来事を踏まえて自分に対して思ったこと。

2. 空気や立場によりモラルや個人の感情が蔑ろにされる状況に気付けない自分に気づいた

もしママタルトのラジオだけ聴いていたら自分はどう思ったか。多分「今週のラジオも面白かったな〜」としか思っていなかった。ママタルトが好きだし面白いから、二人のしたことにも木田さんの気持ちを考えることもできなかっただろうという事実が、ショックだった。

これに似たことは日常でも全然あることで、例えば飲み会とかでその場を盛り上がる目的で誰かが誰かをイジるような発言が出たとする。そのときに直感で「面白い」と感じてしまったら、自分は「言われた本人はどう思うか」という意識が働かない人間ということになる。それが自分をイジるような発言だった場合でも、その場が盛り上がってしまえば自分がどう感じたかは二の次にしてしまうと思う。どちらも「モラルや個人の感情を蔑ろにする」ことになる。

 面白いから、好きだから、上手くいったからで蔑ろにされてしまう、蔑ろにしてはいけないことってたくさんあるんだろうな。今回の場合はそれが「芸人という特殊なコミュニティだから」起きたことなのかもしれない。それを踏まえれば前のnoteに書いた芸人すごい的な考えも、あんまり健全なものではない。まとめると「客観的に人の感情に向き合って尊重することを怠らないようにしよう」と自分を戒めるきっかけとなる出来事でした。そしてここに書いた芸人さんこれからも全員頑張ってほしい!

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