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ボッテガ・ヴェネタからみるレザー

ボッテガ・ヴェネタは1966年にイタリアでレザーグッズの製造販売を目的として設立されました。

イントレチャートという特徴的な編み込み技法がブランドイメージとして定着しており、BOTTEGA VENETAの象徴ともいえます。

もともとレザーという素材は柔軟性が高いため、重いものを入れたりや、パンパンにものを詰める機会があっても、簡単に壊れることはありませんが、ブランドの象徴ともなる編み込み技法は、その柔軟性をより高める加工方法だといえます。

レザー自体へのダメージを軽減できるため、より長期の使用を可能とし、柔軟性をより引き上げる技法は、レザーを愛する創業者の意志が強く感じられます。

また、パーツひとつひとつは通常より小さくなるため、厚めで丈夫に加工された革が使用されていることが多く、中古品を見ていてもとてもいい革が状態よく保てていることがほとんどです。

高級な革製品は、革の時点で傷があるものなどは、使用せずに廃棄されるため、傷のない大判な革は高くつきますし、大きなパーツがある設計ほど価格は高騰します。しかし、このイントレチャートの場合、パーツが細かくなるため、廃棄が少なく済み、原価を上げずに革の状態を上げることができます。

また、金属パーツや鞣しも含め、ゴージャスな印象だけでなく、カジュアルシーンにも馴染むデザインを見ていると、日常的にお洒落を楽しむイタリアならではの個性が光るブランドと感じます。

革製品初心者の方や、日常使用も含めた購入を検討している方には、ぜひおすすめしたいブランドです。

価格に対して、好条件で取り扱いやすい良質な革製品を手に入れられるブランドだと思います。


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