円空仏に出会えた展覧会

 今日は職場の休暇を使って、私の好きな仏師円空の展覧会を訪れました。
円空は江戸時代に各地を放浪しながら、その土地で出会った木から、ひたすら仏像を彫り続けた方です。木の切れ端からも、そこに潜在している仏の姿を彫りだしています。その生き方や人柄に心惹かれる人物の一人です。
 会場では円空が詠んだ和歌もいくつか紹介されていました。人びとを救うために少しでも多くの仏を彫りたいという思いが伝わってくる一首もありました。
 鑿(のみ)の彫り跡がはっきり残る仏像を見ると、実物を見てよかったという気持ちが湧いてきます。展示されていた多彩な作品の中では、十一面観音の素朴な微笑みの表情が心に残りました。
 これほど多くの円空仏と出会える機会はもうなさそうです。私にとって貴重な一日でした。









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