星に願いを。
幸か不幸か、夜は天の川が見えるほど暗くなる田舎に住んでいる。
今年もペルセウス流星群を見るために、庭に寝そべって空を見上げた。
流れ星に願いを託すというのは世界共通なのだろうか?
願いと言えば小さい頃、初詣に行くたびに母に何を願ったのか聞いていたが、その答えは決まって「家族が健康でありますように」であった。
つまらないな、と幼心に思った記憶がある。
なんと言ってもその頃の私の願いは「○○君と両想いになれますように」だの、「歌手になれますように」だの、「おこづかいが増えますように」だったのだから無理もない。
さて、自分自身も母となった今、私は何を願おうかと考えてみる。
やはり、一番最初に願うのは家族が笑顔で健康に過ごせることだろう。
いや、でももうちょっとお金も欲しいし、旅行もしたい、などそれだけじゃ物足りない欲張りな自分がいる。
まだまだ母には程遠い・・・。いや、きっと私は母のようにはなれないのだ。
あれこれ考えながら空を見上げていたが、結局のところ、私が流れ星に向かって言った言葉は全て「お~っ!!」だけであった。
お~っ!!と感動するような出来事が起こる事を願う。
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