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泰流共同企画!人気俳優Perthとタイドラマ好き人気声優の井澤詩織によるスペシャル対談PART2!

PART1ではお互いの今の仕事へのきっかけや、タイドラマから日本のアニメについてまでお話ししてくれた2人。
PART2でもタイの芸能界について、流暢な日本語で丁寧に答えてくれるPerthさん。そんな彼に、「実は思っていること」と「どうしても聞きたい」という質問を井澤詩織さんがぶつけます!

■日本の声優とタイの俳優の類似点

井澤:実は思っていることがあって・・・
Perth:何ですか?
井澤:最近の日本の声優は、関わる作品によってはアイドル活動もしたりするのですが、タイの俳優さんも、同じじゃないかな?と思うことがあるんです。
Perth:それ、めっちゃわかります。
井澤:私が声優になりたての頃は、特別選ばれた方を除いてはほとんどが《裏方》としてのお仕事が多かったんです。でも最近は、アイドルの声を演じると、そのアイドルが歌う曲を覚えたり、ダンスを覚えたり、イベントに出たりすることが求められるようになりました。
Perth:タイの俳優も同じです。
井澤:最近は得意な子も出てきたので少し大変ですが、普段できないことをやらせてもらえてるのはとてもありたがいですよね。
Perth:新しいことに挑戦させてもらえて、色々な機会を与えてもらえるのは嬉しいし、面白いですよね。
井澤:タイの俳優の方々も、歌やダンスの練習をするのですか?
Perth:します、します!しないとできないです。先生に教えてもらいます。 最初と最後ではだいぶ違う仕上がりになるくらい、みんな一生懸命練習しますし、成長します。
井澤:同じですね。歌、踊り、演技だったら、どれが好きですか?
Perth:活動の中では、演技が好き。ストーリーを伝えるのが好きです。歌うことやダンスも好きだけど、歌手やダンサーになろうとは思わない。でも、さっき井澤さんがおっしゃったように、色々なことができる俳優でもある。あ!活動といえば、配信は好きです。
井澤:見てます! 
Perth:え!見てくれているんですか!信じられない!
井澤:見てますよ。こんなに流暢に日本語を話すことができるタイの俳優さんはいないので、日本のファンはPerthさんの配信をよく見ていると思いますよ。入りやすいです。
Perth:えーそうなんですかー。もっともっとみんなにみていることを書き込んでもらいたいなー

■コロナ過での声優の仕事について

Perth:(アニメの)アフレコは、どのくらいの人数でやってるんですか?
井澤:もともとは、全員一緒でやるのがアニメの世界なのですが、コロナの影響が出始めてからは、3人ぐらいで収録するようになりました。そろそろ昔の形に戻るかもしれませんが、3人ぐらいでの収録では、バトルシーンの撮影でも、戦っている相手が同じ場所にいないとか、相手がどのくらいの力加減で戦いに来ているかわからない中で演じなくてはならないとか、色々苦労がありました。
Perth:ドラマの世界では、俳優数人で撮影の場合、相手は目の前にいて互いに触れることもできるけど、声優はイマジネーションを使っていて、スゴイですよね
井澤:声優からすると、カメラに向かって芝居をする方が難しいと思っています。
Perth:相手が目の前にいるからこそ、レベルが合わせられると思うのですが、先ほどのようにいない場合は、どうやっているのですか?
井澤:ドラマと同じく、監督が誘導しながら収録が進められます。 アニメはファンタジーな作品もあって、例えば重たい武器も、重たいけど余裕で振り回さなければならない時もあるんです。リアルを気にしすぎても演じることはできないので、想像力で自分の落としどころを付けることもあります。
Perth:面白いですねー。ちなみに、収録から放送まではどのくらいの期間があるのですか?
井澤:1年前に撮り終わっているものもあれば、3話を放送しているときに8話をアフレコしている作品などもあります。
Perth:それは、作画が早い遅いなどが関係していますか?
井澤:それもありますが、最近の配信サービスの影響もあると思います。1年前に撮り終わっているものは、全話揃った状態で配信開始となるので、収録が早いとか、時代に応じて色々変わってきてます。

■声優と俳優という職業について

Perth:井澤さんは声優になることをご両親に反対されたりしませんでしたか?
井澤:父と大喧嘩になった時に「声優になっていいなんて言ったことはない!」と大反対されました。成功が約束されていない職業に就くことが嫌だったんだと思います。今はようやく安心してくれていると思います。

井澤:Perthさんは(出身地の)オーストラリアで俳優を目指そうとは思いませんでしたか?
Perth:思いませんでした。僕はオーストラリアのパースというところの出身なのですが、オーストラリアではシドニーやメルボルンの方が芸能が盛んでした。オーストラリアでも独自の番組を作ってはいるのですが、(英語圏なので)アメリカやイギリスの番組が放送されることも多く、俳優になりたい人はハリウッドに行く人が多いです。 ヒュー・ジャックマンなどもオーストラリア出身です。

■最後に互いにどうしても聞きたかった質問

Perth:あります!子供のころから今でも好きなアニメのキャラクターはいますか?もしくは、今リメイクされるとしたら演じてみたい役はありますか?
井澤:沢山あるのですが、自分の声がパーマン(1号)の声に似ていると言われるので、リメイクしたら、自分が演じたいなと思っています!パーマンは知ってますか?
Perth:(パーマンの画像を見ながら) あー、みたことあります! 
 
井澤:私もどうしても聞きたい質問があります!タイのShipper文化について聞きたいです。日本のドラマは、視聴者も「作品は作品」としてみることが多くて、実際の俳優さん同士の関係を深く知ることなどはあまりないような気がしています。でもタイでは、主役のペアを応援したりする文化があると思うのですが、それはYシリーズ(BLシリーズ)以外でもあるんですか?
Perth:あります。タイではBLドラマじゃなくて、主人公が男女カップルの場合でも、その作品が人気になるとみんなで応援したりします。
井澤:ファンとしては応援していてとっても楽しいですし、より俳優さん達を好きになるキッカケになっていると思います。何作品も共演出来るのは俳優さんがテレビ局や制作会社に所属していることが多いタイの芸能界ならでは!ですよね。事務所が同じ方が良いなど何かルールはあったりするんですか?
Perth:所属事務所は関係なく、人気が出たら同じ組み合わせでCMに出たりすることが多いです。
井澤:そうなんですね! 
Perth:タイはもともとそういう文化がありました
井澤:Perthさんは、それをプレッシャーと感じることはありませんか?仲良くしなければならない!みたいな。
Perth:最近のBLドラマに出演する人たちは、ファンサービスは意識せず、ほとんどの場合みんなが本当に仲が良いことが多いです。全員ではないかもしれませんが、少なくとも僕の周りはみんな自然でした。
井澤:本当に仲が良いからこそ人気になるのかもしれないですね。
Perth:そうだと思います。

<Perthマネージャー談>

アニメや漫画が好きで日本語を勉強し始めたパース。今まで趣味でしかなかったことが仕事になる可能性も感じ、大興奮の対談でした。収録が終わっても井澤さんとのオタクトークに花を咲かせていて、オタクは世界を繋ぐんだな…と感じたマネージャーでした。

 【プロフィール】
パース・ナクン(Perth Nakhun、1994年7月6日生まれ)
オーストラリア出身。タイ語、日本語、英語のトリリンガル。
タイで芸能界デビュー。「My Engineer(2020)」「Cutie Pie(2022)「Kinn Porche(2022)」など、さまざまな人気ドラマに出演。日本の漫画を好きになったことをきっかけに独学で日本語を勉強。
Youtubeの登録者数は40.9万人。
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井澤 詩織(いざわ しおり、1987年2月1日生まれ )
埼玉県出身。ボイスキット所属。愛称は、「しーちゃん」「しーたむ」など。
2007年に声優デビューし、アニメ・ゲーム・ラジオなど多方面で活躍中。
独特の声質を生かし声優として活動する一方、カメラやイラスト、深海生物、妖怪など多方面への関心を持ち
活動の幅を広げている。さらに、タイドラマ好きとしても知られており、姉と一緒にイベントに参加するなどして楽しんでいる。
Twitter

 
写真/トモノユウ


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