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「田舎に住む祖父母に活動を知ってもらいたい」“令和のグラビアクイーン”沢口愛華、目指すは朝ドラ出演!

“令和のグラビアクイーン”の愛称を持つタレントの沢口愛華が、9月30日に公式インスタグラムで、ホリプロに所属することを発表した。
 
地元・愛知県でのご当地アイドルユニット活動、ミスマガジン2018グランプリを経てのグラビアデビュー、そして今年は映画初主演にホリプロ移籍など、まだ20歳ながら、加速度的に変化が訪れている。現在の彼女のありのままの様子を伝えるとともに、今後見据えるビジョンを聞いた。

■アイドルグループに入った翌日「辞めたい」と号泣

ーー先日、自身のInstagramでホリプロに所属することを発表していましたね。名古屋で活動していた時から考えると、相当環境が変わりましたね。
 
沢口愛華(以下、沢口)「母親は心配していましたね。『そんな大きなところでやっていけるの!?』って(笑)。自分もお話をいただいたときは『ホリプロってどこのホリプロ?』って感じで、最初は信じられなかったですが、いま家族はみんな喜んでくれています」
 
ーーまだ所属して間もないですが、お仕事的には変わりましたか?
 
沢口「グラビアとか、雑誌の連載とか、まだそこまで変わってはいないです。でも、ちょうどこの取材の日に、私が人にインタビューをするっていう仕事があって、それは新鮮ですね・。いつもは人に何かを聞かれる立場だし、いつも私は使えない話ばかりするので、逆側になったらどうなるか心配です(笑)」
 
ーー沢口さんは『リーズンルッカ』初登場ということもあり、この世界に飛び込んできた経緯をお聞きしたいんですが、中学生のときにアイドルのオーディションを受けたのが最初だったんですよね。

沢口「そうです。当時、生々しいんですけど、お金が欲しかったんですよね(笑)。私、弟がいるんですけど、弟は親に“ねだる”のが上手で、仮面ライダーのベルトを何個も買ってコンプリートしてもらうぐらい。一方、私はねだるのがヘタだったし、かといって欲しい物もなかったので、なんか不公平に感じて、『好きなときに使えるお金があったらいいな』っていうので応募しました。人の視線を集めるのも好きだったので、それも叶うかなという思いもありましたね」
 
ーー内から来る素直な欲求に従ったわけですね(笑)。
 
沢口「でも、入った次の日には『もう辞めたい』ってめっちゃ泣き喚いていました(笑)。何せ、メンバーになった次の日に、もうラジオの収録があったんですよ。まだ芸名もない素人がポンって世に出されるわけですから当然喋れなくて、さっそく挫折して、お母さんに泣きついて……ただ、母は『続けることの大切さ』を常日頃説いてくれる人なんです。その一連の言葉に後押しされて、また頑張ってみようと」

■“プロ意識”はグラビア活動で身についた

ーーアイドル活動中にグラビア行ったわけですよね。それは自分からやりたいと意志を示したんですか?
 
沢口「ミスマガ(※『週刊ヤングマガジン』『週刊少年マガジン』で行われる、読者投稿形式の老舗グラビアミス・コンテスト)が再開するぞっていう情報を見たグループの先輩が、私に『絶対受けなよ!』って言ってくれたんです。当時中学3年生だったんですけど、受けたら運良くグランプリになって」
 
ーー沢口さんが受賞したのは快挙だったんですよね。『2000年代生まれ初のグランプリ』っていうことで。
 
沢口「そもそもミスマガは名前のある賞だから、急にいろいろ背負うものが入ってきた感じはありましたね。グラビア自体はすごく楽しかったんですけど、多くの人の目にさらされる怖さや、名前だけが独り歩きしているような不安も抱えたりして。それでも、表紙を飾れる人なんて一握りなわけで、“プロ意識”みたいなのは、グラビアをやってきて身についたことなのかなと思います」
 
ーー自分を成長してくれたグラビア活動から、お芝居への挑戦。また景色は違いましたか?
 
沢口「演技で対話する、っていうのが本当に難しかったですね。ずっとお芝居への興味はあって、ワクワクしている部分があったんですけど、またこれもすぐに『向いてないのかな……』ってネガティブなことを考えちゃって」
 
ーーそれでも映画主演など、ステージは行く先々でしっかり用意されていますね。
 
沢口「たしかに、周りの方からは『本当に恵まれたところにいるよね』って言われます。『沢口愛華』っていう名前を信頼して、仕事をくださっているのはすごくありがたいです。能天気そうに見えるかもしれないけど、しっかり努力していかないと」
 
ーー年齢を考えると、吸収していかなきゃいけないことはまだまだありますよね。
 
沢口「実際わからないことだらけです。それこそ、MBSのラジオもレギュラーで2年やらせてもらってますけど、ケンドーコバヤシさんとかアンガールズさんとか、結構年上の方が多いので、出てくる単語に全くついていけない時があって。何十年も前の漫画『北斗の拳』の話が普通に出てきて、『ユリアって何?ラオウってラーメンのことじゃなかったの?』とか内心思ったり(笑)」

■いつか朝ドラに出て祖父母に報告したい

ーーそういう環境の変化を楽しもうとするのも、長くやっていく一つの方法かもしれませんね。
 
沢口「新しい環境って不安にはなるんですけど、途中から1本ネジが外れる瞬間があって、それが来ると、もうどんどん楽しくなっていきますね。上京したばかりのとき、めちゃくちゃホームシックで、もう毎日泣いていたんです。だから、寂しい気持ちを紛らわせようと、音楽を聴くのが好きなので、下北沢のライブハウスやZeppに毎日のように足を運んでました(注:当時のイチオシはCRYAMY)。音に一心不乱にノッていたら、いつのまにか『あれ、東京の生活楽しい!』ってハジケられるようになって」
 
ーー良い意味で馬鹿になれたと(笑)。
 
沢口「最初は不安でも、最後はしっかり着地はできていますね。グラビアメインで頑張っているときも、人と喋るのが怖いっていうぐらい落ち込んだ時があったんですけど、編集さんやスタイリストさん、カメラマンさんが悩みを聞いてくれて、乗り越えることができたし。
なにより15歳の頃から見てくれてるファンの方も結構いたので。環境もそうですけど、人にも恵まれてきた芸能生活ですね」
 
ーー他の媒体でも宣言していましたが、他の仕事が増えてもグラビアはやめないんですよね。
 
沢口「はい。グラビアは『こうだったらカラダが綺麗に見えるかな』とか、自分が考えたことがありのままに反映されるっていう面白さがあって、もっと探求していきたいです。もちろん、見守ってきてくれた人への恩返しもありますし……やっていてすごく楽しい。『天職』ですね」
 
ーー一方で、お芝居での目標はありますか?
 
沢口「最近、やっとお芝居が“探求しがいがある”って思えるほど、楽しめてきたんです。まだ全然成功体験はないんですけどね。祖父母が結構な田舎に住んでいて、『NHK朝ドラは見ている』って言ってたので、いつか出演できたらいいなって思ってます。今どういう仕事をしているかっていうのが、いまいち伝わってない部分もあるので。一応、グラビアも見てくれてはいるんですが、『寒いんだから服を着なさい』って言われています(笑)」

【リーズンルッカ’s EYE】沢口愛華を深く知るためのQ&A

Q. 沢口さん、最近の「ハマりモノ」はなんですか?

A.「『F1(※国際自動車連盟が主催する自動車レースの最高峰)』です。Netflixのドキュメンタリーに『Formula 1: 栄光のグランプリ』っていうのがあるんすけど、それを見て、『レーサーって20人中20人がイケメンやん!』って、かなり不順な動機です(笑)。でも以前、鈴鹿8耐(※鈴鹿8時間耐久ロードレース)のレースクイーンをやっていたことも大きいですね。1年目はまったく知識もない状況だったんですけど、2年目である程度知識をつけた上で参加したら、F1ファンの方とお喋りできるようになって、すごく面白く感じたんです。なので、顔だけで言ったわけじゃなく、そういう思い出も込みです(笑)!」

<編集後記>

いまにテレビで動いている姿にお目にかかると思うが、明朗快活で裏表なく、話を聞いているだけでこちらが元気をもらえる。グラビアやラジオ、その他仕事の定着率の高さは、それが要因なのだろう。笑顔の裏では悩み、葛藤した瞬間があることを語ってくれたが、「この先絶対大丈夫な人だ」と、理由を言語化する前に思わせてくれる、良い空気感のある方だった。

<マネージャー談>

グラビアで表紙を飾る沢口。
ラジオで自分の立ち位置を模索しながら試行錯誤する沢口。
毎月、自分の中から削り出すように3000字の原稿をあげてくる沢口。
自分のファンのことをとっても大切にする沢口。
アイドルの推し活に全力投球の沢口。
弟が可愛くてしょうがない沢口。
夜な夜なF1中継にかぶりついてイケおじを見つけては喜ぶ沢口。
ファンクラブサイトの中で、自宅から何時間も生配信する沢口。
何かと天邪鬼な、そして不器用な沢口。
 
初対面から約3ヶ月、まだまだ挙げたらキリがないくらい沢山の顔があるし、どれも本当の「沢口愛華」なんだと思います。そしてまだまだ知らない沢口がいそうな気もする。
こういうコが、もっとたくさんの人に発見されたら嬉しいなと思います。
 
是非、これからの沢口愛華にご期待ください!!!

<撮影の様子はこちら>

【プロフィール】
沢口愛華(さわぐちあいか)
2003年2月24日生まれ、愛知県出身。A型。2018年7月、『ミスマガジン2018』でグランプリに輝く。MBSラジオ「アッパレやってまーす! 水曜日レギュラー出演中。雑誌B.L.T にて毎月3000字のコラムを連載中。12/9に「沢口愛華2024カレンダー」発売記念イベントを渋谷のHMV&BOOKS SHIBUYAで開催。
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取材・文/東田俊介
写真/持田薫

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