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芝居について落ち込みもしたし道が拓けもした2023年「楽しむ」ことを大事に作品に向き合えるきっかけはあの先輩俳優との共演だった

ドラマ『星降る夜に』でピンク髪のチャーリーこと犬山正憲役として登場し、その軽快な芝居で話題をさらったのが2023年1月のこと。駒木根葵汰の一年はそんなハデ髪姿から幕を開け、新米刑事や謎のバイク集団のメンバーやもちろん「機界戦隊ゼンカイジャー」の五色田介人としても画面やスクリーンを彩ってきた。そんな一年の終盤に新たな表情を見せる作品との出会いを重ねている彼に、この一年のこと、そして2024年に向けての想いを聞く。

■お仕事という機会があるからこそ出来るハデ髪

——このたび金髪にされた駒木根さん。やってみていかがですか?

駒木根 ドラマ「今日からヒットマン」に6話から出演させていただくにあたり、演じる役のために金髪にしました。去年の同じ時期にはピンク髪にしたな、と思い出します。ハイトーンは頭皮が痛くなりますが(笑)、でも演じる役のためのハデ髪ですし、こうした機会も普通はなかなかないですから、自分のイメージを広げるのにもいい機会だな、と思っています。ただ、街を歩くのは気を使いますね(笑)。いやでも目立ちますから。それもあってピンクの頃からファッション的にも帽子がほぼマストになっています。
 
——現在は「天狗の台所」放送中ですが、撮影でのエピソードをお聞かせください。

駒木根 撮影期間はすごく集中できました。一か月をまるまる使って、泊まり込みで行っていたのでこの時期は「天狗の台所」以外のことを考える隙もないくらいに集中した環境で撮ることが出来ました。スタッフ含め、みんな一緒のところに泊って、みんな同じお弁当を食べて過ごしたので、この一か月という期間は心が通じ合っていることを感じられるくらい密度の濃い時間だったなと思います。ロケーションも自然豊かで、すごく素敵な場所だったので、いい夏を過ごせたなと思います。

■共演した北村有起哉さんの姿から学んだ「芝居を楽しむ」こと

 ——さらに「たそがれ優作」への出演もあり、現在ご自身の表現の幅が広がっている真っ最中かと思いますが、作品や共演者との出会いを通して、お芝居への考え方に変化はありましたか?

駒木根 今年はオーディションを受けても、ダメだったものがほとんどだったのもあり自信をなくしかけていた時期もあったんです。さまざまな作品や経験を通して自信に繋がっていたものが、「お芝居ってなんなんだろう」と自信も0になってしまった感覚があって。そんなときに「たそがれ優作」と出会いました。ここで北村有起哉さんとお芝居をご一緒させていただいたのですが、心から楽しんでお芝居をしていらっしゃることを傍にいる僕自身がすごく感じさせてもらえました。ワークショップなどに参加したときにも、うまくやろうとしすぎて楽しんでいない、と何度も指摘されてもいたこともあったので、「これだ」と実感できました。これをきっかけに自分の中でも「もっと楽しんでいこう」という感覚にもなりました。悩んでいた時期もありましたが、有起哉さんはじめ先輩方とお仕事をする機会も増えたことで、もっと自由なお芝居を楽しんでみるのもいいのではないかと思えるようになりました。
 
——「今日からヒットマン」も芝居の達者な方たちとの共演ですしね。

駒木根 もちろん主演させていただいた「天狗の台所」でも先輩の塩野瑛久さんや、原田泰造さんたちから学ぶことがたくさんあり、その環境の中でのびのびとお芝居ができたと思っています。やっぱり実力ある先輩方の胸を借りる作品では、自分の最大限をぶつけてもちゃんと返してもらえる安心感があるので、やり甲斐はより強くなりますね。アドリブを入れても、それを返してくださるので、新しいことにチャレンジをすることもできます。今はお芝居することにすごく楽しみを感じられるようになってきました。

■自分のマイナスとプラスの両面を明確に感じられた2023年


——2023年はお芝居以外にも月曜パーソナリティを務める文化放送の「レコメン!」もスタート。普段のお仕事とは違うジャンルの方とお話をされる機会があります。いつもとは違う刺激があるのではないでしょうか。

駒木根 ラジオでは主にアーティストさんや芸人さんをゲストに迎えてお話する機会も多いのですが、芸人さんは、とにかく話が上手!会話のテンポやリズムなどもすごく勉強になります。
 
——そんな2023年はどんな時間でしたか?

駒木根 しっかりと、自分のマイナスの部分とプラスの部分を明確に感じられた一年でした。去年もいろいろな作品に出させてもらえたことで欲が出てきてもいて、年が明けて「星降る夜に」という素晴らしい作品への出演に恵まれていたことで「ちゃんとした芝居をしなきゃいけない」と頭が固くなってしまったんです。それによって悩んでもいましたが、「その悩みは今じゃない」ということも学びましたし、楽しんで演じることを大切にできるようにもなりました。いろいろな方からの言葉もありましたし、芝居を楽しむことで「輝いてみえる」とも言ってもらえました。この一年に悩んだことも悩みを突破したことも、どちらも集約されていることで、僕自身がしっかりと成長していけているのかなという実感に繋がりますし、作品にも恵まれた時間でした。個人としては満足のいく一年でしたね。

■来たる2024年に向けて、今年得たものをしっかり吸収したい

——2024年にはどんな目標を持って臨んでいこうとお考えですか?

駒木根 来年はよりクオリティの高いお芝居をお見せしたいです。それに尽きます。気づきがあったのも今年の後半だったので、そこで得たものをこれからフルスロットルで出していけるように頑張ります。
 
——その2024年を駒木根さんと一緒に過ごせるカレンダーが発売となりました!みなさんにどのように楽しんでいただきたいですか?

駒木根 季節感を大事にした衣装を着ていますし、日常的な表情を盛り込んだカレンダーになっているので、これまで以上に親近感のある写真で綴られたカレンダーになっています。特にお気に入りの衣装は、シンプルで綺麗な感じの白の衣装です。ビューティー系の服装って好きです。綺麗に着こなしたいですよね。そんな普段の僕もこのカレンダーで感じながら、2024年を一緒に過ごしてください!

【リーズンルッカ’s EYE】駒木根葵汰を深く知るためのQ&A

Q.冬に楽しみなことを教えてください。

A.友だちと「キャンプに行きたいね」って話をしています。友だちにキャンプ好きなメンバーもいるので、どういう場所に行くかもそうですが、グランピングなのかしっかり0からキャンプするのかといったスタイルもお任せしつつ、僕は料理担当として美味しいキャンプ飯を調べて、みんなにふるまいたいです。男ばかりでテントという一つ屋根の下で雑魚寝したりキャンプファイヤーをしながら男の友情を深めたりしながら、みんなで盛り上がりたいです。

Q.理想のクリスマスの過ごし方を教えてください。

A.家でごろごろしていたいです。特別な日とか、特別な場所に行くとか、そういうことはなしにして、日常の延長だけど、強いてやるならちょっと奮発したお肉を買って、美味しいローストビーフを作るくらいでちょうどいいのかなぁって思います。僕の作るローストビーフ、美味しいんですよ!まず下味をつけて、強火で表面をしっかり焼くことを大事にしています。ケーキも特別なものじゃなく、僕の好きなフルーツタルトを食べたい。だって大切な人とは一緒にいられるだけでいいですから。混雑しているところに出掛けなくたっていい。家族ともそうやって過ごしてきたし、これこそ僕の理想のクリスマスです。

<編集後記>

「リーズンルッカ’s EYE」のトークでは自然と料理の話が出てくる駒木根さん。『天狗の台所』での基の、美しい所作と丁寧な料理姿が自ずと浮かんできました。夏の山の中での撮影の話からも思い出深い作品なのだと感じて、また改めてドラマを見たくなります。そんな駒木根さんの作るキャンプ飯。男飯的なダイナミックなものになるのか、基のような繊細で丁寧な料理になっていくのか。気になるところです。

<マネージャー談>

今年はもがきにもがいた一年間だったと思います。また次に越えなければいけない壁がすぐに」来るかと思いますが、ひとつひとつ乗り越えて進んで行ってもらいたいと思っています。

 <撮影の様子はこちら!>

【プロフィール】
駒木根 葵汰(こまぎね きいた)
2000年1月30日生まれ。茨城県出身。高校時代にInstagramで「イケメン高校生」と話題になりSNSでスカウトされたことをきっかけにホリプロ所属に。特技は空手、バスケットボール。趣味は映画鑑賞。2021年にスーパー戦隊シリーズ『機界戦隊ゼンカイジャー』に主演・五色田介人/ゼンカイザー役に。近作に『天狗の台所』主演・飯島基役、『たそがれ優作』川上晴樹役、『この秋、僕は恋をした』主演・菊池若葉役、『今日からヒットマン』キンパツ役
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取材・文/えびさわなち
写真/まくらあさみ

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