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UJAM USYNTH - 簡単操作から覗き込む音作りの深淵 -

皆様ごきげんよう。

シンセが好きな初心者DTMerレーシーです。



みんな大好きドイツの音源メーカーUJAMが、ブラックフライデーに先立って新製品であるUSYNTH DRIVEを配布したのが話題になりましたが、皆様もう貰ったでしょうか。

私は通信量や諸々の兼ね合いから実はまだインストールしておりません、、


しかし同じUSYNTHシリーズのCARAMELを以前のTwitter企画で頂きましたので、一体このUSYNTHシリーズとは如何なるものかのか、、感じたところを書いていこうと思います。



今までUJAM製品はSPARKLE, PHAT, KANDY,と使ってきましたが、USYNTHを立ち上げたとき少し勝手の違いに戸惑いました。

USYHTHという1つのプラグイン内に複数の音源が入ってる形になるのですね。


UJAMの音源はいつも、ほんとにこの1ページなの?どっかにタブとかあるんじゃないの?ってくらいシンプルなUIですが、今回も違わず、これほんとにシンセ音源なのか?ってくらいすっきりしています。


ぱっと見6つくらいに分かれてそうですが、基本4つのセクションに分かれています。

左のシーケンサーセクション、真ん中のシンセサイズセクション、右のフィニッシャーセクション、そして下に横たわる空間系セクションです。


正直説明なんてなくても見るだけで全てわかってしまうのがすごいところですが、シーケンサーセクションではまずパターンの大枠を選んで、大きなノブで速度を選び、下の黒色の部分で細かい仕様を決めていきます。

勿論オンオフは可能で、親の顔よりよく見た電源ボタンを押すだけです。


音色は真ん中のシンセサイズセクションで選びます。

2つの大きなノブはフィルターとエンベロープです。

Dark/Brightを回すだけで、カットオフもレゾナンスもいい感じに決まります。

Fast/Slowノブはこれだけでアンプエンベロープが決まります。

このCARAMELはパッド系なので、アタックがどんどん伸びやかなサウンドに変化していきます。

その下の黒色セクションのノブは選ぶ音色によって変化します。

個人的にはsub octaveの絶妙さに感動しました。



右側のフィニッシャーはFXセクションです。

コンプ、EQから揺れもの、歪み系まで基本的なFXは網羅されており、面白いのが2つ組み合わせたものや4つ組み合わせたものも沢山あることです。

どれを選んでも下のノブは4つ。複数のFXが組み合わさったものは1つのノブで非常に複雑な音色変化をもたらします。

個人的にはGrain系がお気に入りです。

後付グラニューラ的なエフェクトは、MPCのGranulatorが素晴らしく幻想的で良いのですが、こちらもなかなかです。

うまく原型を保ちつつ音を砂のように崩していくことができます。


最後に一番下に、ディレイとリバーブの空間系があります。こちらも非常にシンプル。

これだけのシンプルな画面に、シンセが詰まっているのも驚きですが、シンセで複雑な音を作ろうとすると避けては通れない、モジュレーションやエンベロープなど変調系のセクションがないことがかなり大きな特徴だと思います。

Falconのプリセットのマクロコントロールが体系的になったイメージです。

すべての動作が言葉のイメージに沿ってノブを回すだけで完了するので、シンセ初心者が躓きがちな、何をどれで変調すれば想像してる音の変化をするのかに悩まされることがありません。

それ故具体的な目的を持って音を作っていくと、思ってるのと違う変化の仕方をする、、ということも多いですが、このシンセが持つ癖のようなものだと捉えることができます。

行われていることの高度さは桁違いですが、個人的にはガジェット系シンセを触っているときのような楽しさを覚えました。


どのつまみも、思いっきり回しても音が破綻することはないし、色々触ってみて音の変化を楽しむという、音作りの楽しい部分をクローズアップしたようなシンセでした。

正直最初は、パラメータが少ないってことは自由度が少ないんじゃないのとか疑ってかかってたのですが、1つのノブでできる音色変化の多さに、むしろオートメーションを書けば他のシンセでは真似できないような音の動き方をさせれるんじゃないかと思わせられました。

お手軽シンセなのだろうと舐めてかかると、その奥深さと音色の自由度に引きずり込まれる、危険で楽しいシンセです。



無料配布されたDRIVEを使ったら、また色々書いてみたいと思います。


LLSY music

https://twitter.com/LLeshy555?t=m6f_B_K-RVEqtw8WrP_rwg&s=09

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