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ぶらり配信&歌 兼用のマイク選び旅

皆様ごきげんよう、LLSY music & V chのレーシーです。

先月から配信を始めたのですが、実はマイクを今までちゃんと選んで買ったことがありませんでした。

今まで持っていたマイクはラージダイアフラムのコンデンサマイク、Antelope audioのEdge Soloと

酷評されてますが悪いマイクではないです。ただ単体で買うものではないかな。。

赤貧の学生時代に買ったJTSの57っぽいマイク(3000円)

57らしきなにか。今でも売られてますね。十分つかえる子です

家ではコンデンサマイクが使いにくく指向性のあるマイクがいいなと思ってJTSのマイクを使っていたんですが、ちょっと変なレゾナンスが出るところがあるのとかいろいろとあったのでせっかくなら自分が納得できる使いたくなるマイクを買おうと思い大阪のいつもお世話になっているお店に行ってきました。
4,5時間ほどじっくり試させていただいて、マイクが14種類とケーブルも何種類も試させていただきました。

あとはマイクプリを色々さわらせてもらったりケーブルも高いのから安いのまで色々とためしたのでざっくり感想を書いていきます。

個人的なざっくり感想としては


Shure

ドドド定番

SM58、BETA58 : 日本人の声、曲にはちょっと合わなさそう?下がぐっと出るので声に厚みは出るけど、SSLのプリで試しましたがちょっと拾ってる帯域は狭い印象を受けるので上が窮屈な感じはあります。
これを使いこなしてなんぼ!みたいな意見は聞きますけど、合う合わないは結構ありそうです。どういう曲で使いたいかは考えてみても良いのかも。HipHopとかはすごくよさげですね。

Smith music digital様より引用

KSM8 : 高音が落ちて柔らかくなる感じはShureの感じなんだろうなと思います。58と違って拾えてる範囲は広そうなので、窮屈な感じはなくなってどちらかというと落ち着いた感じな印象を受けます。個人的には結構気に入りました。Shureのマイクに共通するのですが、上の痛い部分を丸めてくれるので歌もしゃべりも下手なのをある程度カバーしてくれそうですよね。
ダイナミックマイクにしては少し高めですがすごくいいです。
個人でSM58買うならちょっと頑張ってこっちかなぁと思いました。

Smith music digital様より引用

SM7B : 超スーパード定番。KSM8と同じように落ち着いた感じ。高音が控えめな分リップノイズや口の中の音を拾いにくいのでしゃべり慣れてない私でもきれいに拾ってくれそうでした。ただ写真で見るより結構デカいのとケーブルの取り回しが特殊なので、デスク環境で合う合わないはありそうです。私は合わなかった。むねん

Smith music digital様より引用。

Universal Audio

現代最強みたいなメーカー。なんといってもUADとIO、そしてアウトボード、最近はペダルもあって(Dreamむちゃよかった)隙がありません。勝てない

SD-1 : SM7Bみたいなマイク。音もSM7Bみたい。見た目もそっくりでちょっとお安い&白いのでかわいい。好みで選んでもいいのでは?って思います。割と厚めなウィンドスクリーンが被さってるので普通に使うとちょっと遠くなる印象はありました。あとスクリーンを外した方が明瞭感はあがるので使い分けてもいいかも。SM7Bと違っておしりにそのままケーブルを刺すので取り回しの自由度はこっちの方が上かなって気もします。
Apolloユーザーだとプリセットもあるみたいです。

Smith music digital様より引用

Beyerdynamic

個人的にはヘッドホンのイメージがかなり強い(T1 2ndはいまだに愛用中)
アタック感が見えにくい柔らかい音が多いけど音場表現に優れてるモデルが多いイメージ

TG-V70D : ヨーロッパでは定番らしいです。個人的には58よりも高音が出てかなり万能で使いやすそうだと思いました。かといって「高音寄り」のマイクにありがちな耳につく感じもなく、BETA58よりも柔らかい感じはしました。厚みもしっかりとれるけど籠るような感じもない。お値段もこなれてて「この辺が欲しいんだよな」ってところをしっかり拾ってくれる感じがします。
58だともう少し上が出てほしい、BRTA58はちょっと硬い、みたいな人にはぴったりかと思います。個人的にかなり気に入った一本でした。

Smith music digital様より引用

Austrian Audio

最近すっかり定番の仲間入りを果たしたメーカー。AKG出身組ですがルウィットとは方向性が全然違う感じ
OD303 : ちょっと高音よりな感じ。ちょっと印象は薄かったみたいでちょっとよく覚えていない、、んですがお値段も手ごろで使いやすいマイクだと思います。上のべイヤーまでは出せないけど、58より音が抜けてくれるマイクが欲しい、、みたいな人に良いですね。

Smith music digital様より引用

OD505 : ロゴが立体になっていい感じです。アクティブダイナミックということでファンタムをかけて使います。プリアンプを使っていなくてダイナミックマイクを使うにはゲイン幅が足りないという場合には使いやすそうです。Austrian Audioらしい少しハイ上がりの明るい音。

Smith music digital様より引用

OC707 : ハンドヘルドタイプだけどコンデンサマイクなのでファンタムをかけて使います。アタック感も出つつ帯域も広くとれる感じはアコギとかに使ってもよさそうです。お店ではSSL、Shadowhills、AMS Neve、Sym proceedに繋げて試させてもらいましたが、下がどしっとするタイプの組み合わせだとさらにバランスよく使えそうなイメージです。

Smith music digital様より引用

Earthworks

私は音楽を始めてまだ日が浅いのでEthosやIconのイメージが強いです。
見た目も独特でいいですよね。

SR314 : コンデンサマイクだけどカーディオイド、、ということらしいのですが、OC707と比べると圧倒的に拾う範囲は広い気がします。
ただお値段だけあってお安いコンデンサマイクにありがちなアタック感のざらつきや音のボディが抜けることもなく、声を当てても聞いてるそのまま録れるという感じ。癖がないというのはこういうことなのでしょうか。
ある程度部屋が整ってるのが前提にはなると思いますが、非常に好印象でした。

Smith music digital様より引用

Telefunken

ビンテージ機器の復刻をやってるイメージのメーカー。warm audioやHeritage audioがコストを抑えつつサウンドを寄せていってるのに対しここはパーツまで再現してやろうみたいなのを感じます。

・M80 : ネットを見ると超高評価の嵐なので気になってる方は多いはず。カラーもたくさんあるしカラーオーダーもできるのでビジュアル面もよろしいえです。持つと結構重たいです。
音は高音が抜ける、、というかアタックがかなり強く出る感じです。明瞭感があってダイナミクスも強めに出るのでぱっと聞いて音がいいなと思わされるような音ですね。
正直声よりもアコギやスネアみたいなトランジェントをしっかり録りきりたいのに合いそうな気はします。声に使うとダイナミクスが大きく出るので歌や喋りのうまいへたは結構出てしまいそうな気はします。
ただ後述するルウィットほどアタック成分だけが張り付くこともなく、一聴して「いいマイクだ」と思わされる説得力がありました。
人気なのもうなずけます。

Smith music digital様より引用

Lewitte

最新のマイクメーカー!ってイメージ。元AKG組らしいですがAustrian Audioとは全く向いている方向が違う感じ。低価格でも高評価なマイクが多いので気になってる方も多いのでは。

550 DM : お手頃価格のダイナミックマイク
アタック部分が前に張り付くようなかなり独特の鳴り方が面白いです。ほかにこういうマイクがないのでとりあえず持っておく人も多いという話も聞いて納得です。ディケイやリリースの成分が隠れてしまうような感じはするので所謂厚みのある声をとるのは難しそうですが、コンプやEQなしで音が前に張り付いてくれるのでプラグインとか難しいことはわからないけどオケやゲーム音、BGMに負けない声にしたいという人にはすごく合いそうです。
これを使うと音が一番上のレイヤーに来るみたいなイメージがありました。
とりあえず1本持っておきたいみたいな気持ちすごくわかる。

Smith music digital様より引用

ORB

元々は電源のメーカーだったそうです。ポータブルオーディオやってるとイヤホンのリケーブルでよく見かけるので、オヤイデとかそっちと似たイメージを持ってる人も多いのではないでしょうか

・CF3 : べイヤー V70の切れを良くしたような、アタックをしっかり拾ってくれて明瞭感があって、バランスの良さとクリアな感じが印象的でした。正直今回試した中ではEarthworksを除くと(つまりハンドヘルドのダイナミックマイクの中では)一番何にでも使える感じはありました。
他のマイクに比べると少し小ぶりで、筐体の仕上げがすごくきれいなので見た目の高級感もあって素敵です。
お値段も程よい感じで、迷ったらとりあえずこれを買っておけば?と思うくらい。
他の高級マイクに比べると確かに劣るところはあるけれど、声を拾う用途としては欲しいところはしっかり全部カバーしてあって、アタックの抜けも程よくあって、下もちゃんとでてるというかなり理想的なマイクだなと思いました。

Smith music digital様より引用

SENNHEISER

マイクといえばShureとAKGと、、そしてここですよね。
ヘッドホンやイヤホンも昔から定番で、最近はワイヤレスも出してたりゲーム向けヘッドセットも出してたり、音楽以外でも知名度はあると思います。
スタジオ機器をノイマンブランドに移行してゼンハイザーとしてはコンシュマーのみにするという話でしたが、昔から作ってるマイクたちについてはAKGみたいにブランド名だけ残すという形なのかもしれません。

MD 421-II : 型番はよく知りませんでしたがクジラマイクです。Shureっぽい中低音寄りの柔らかい音に感じましたが、より拾ってる帯域は広そうです。KSM8に比べるとさらにもう少し下がターゲットなのかなという広い方で、声というよりもブラスとかの太い部分を拾いたくなるような感じは受けました。

Smith music digital様より引用


結果購入したのは

というわけで!購入したのはこちらになります!

デデン
Austrian AudioのOC707にタツタ立井ケーブルの組み合わせ。これが個人的には自分の声に合う良い組み合わせでした。
ケーブルも色々試しましたが、正直高い安いかではなく合う合わないですね。
早速配信で使ってみました。

音量バランス詰め切れてないですが、3000円マイクと比べて雑音が非常に減ったこと。
あと私は卓上マイクを使っているのですが、付属のホルダーの性能がいい&マイク自体の振動低減もいいのか、マイクのローカット(120Hz)を入れると同じテーブルに乗せてるキーボードのタイピングが全く入らなくなったこと。
これはとてもよかったです。
配信用と考えると少し高価なマイクかもしれませんが、お値段なりの価値はしっかりあるマイクだと思います。
マイクのレビューもまたそのうち書きたいなと思っています。
まず歌を録りに行きたいですね。。

ということで歌ってみた録ってみました!
マイクプリはOZ-2200、インターフェイスはZen Q SCです。
ちなみに収録環境ですが、壁に寄せたデスクに卓上スタンドを置いてそのまま録っています。

いい悪いとかそういう次元ではない

正直晒すのも結構ためらわれる酷い状況でとってます。
ただ歌の上手いへたはいったん置いておくとこの環境の中では結構きれいに撮れているのかなとは思います。やはり指向性がきいているのと。自分の背面はしっかり壁までの距離をとっているのが大きいかもしれません。
ローカットを入れずにとっていますが、どうしても下が回るならローカット入れてとってしまうのもありかなとは思いました。
どちらかというとマイクとの距離のほうがシビアな感じはしますね。接近効果はかなり出ます。

折角買ったので色々と使ってみたいところです。
ハンドヘルドのコンデンサマイクって結構珍しいとは思うんですが、家でコストを抑えつつ配信&宅録をしたいとなると結構いい選択肢なのかもしれません。
ただ今回試したのはどれもいいマイクです。値段の差みたいなのは確かにありますが、それ以上に使い方や用途で選ぶほうが大事な気がするので、ぜひぜひこの記事等参考に色んなマイクを試してみてほしいなと思いました。
私も今回さわらなかったマイクもこれから色々試してみたいですね。

LLSY music


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