万能の薬箱「エルダーフラワー」

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エルダーフラワー
学名:Sambucus nigra
英名:Elder flowers
和名:西洋ニワトコ
科名:レンブクソウ科
使用部位:花部

エルダーフラワーにまつわる話
エルダーの名前はアングロ・サクソン語の「エルド(炎)」に由来し、火を起こすためにその枝が利用されていたことによります。また、枝や幹を煎じて水あめ状になったものを、骨折治療のための湿布剤に用いたことから、別名「接骨木」ともいいました。エルダーフラワーは初夏に小さなクリーム色の花をすずなりにつけ、ヨーロッパの伝統医学とアメリカ先住民の伝統医学のどちらにも用いられてきた歴史を持ち、紀元前五世紀に医学の祖ヒポクラテスが使用したという記述も残されているなど、古くから民間薬として親しまれてきました。
果実・花・樹皮・葉・根などすべての部分に優れた薬効を持ち、欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、単独の他にペパーミントやリンデンとブレンドして用いられます。エルダーフラワーはフラボノイドを多く含むハーブで発汗、利尿作用に優れています。これらのメカニズムは完全には解明されていませんが、発汗作用はフラボノイドとクロロゲン酸などのフェノール酸が、利尿作用はフラボノイドと豊富に含まれるカリウムが関与しているものと考えられます。その他の効能として、シミやそばかすの軽減、花粉症による目の充血、鼻水の改善など多岐にわたります。防虫効果もあるとされ、イギリスではかつて虫除けのためにトイレのそばに植えられていたなど万能という言葉があてはまるハーブです。

作用
・発刊・利尿・抗アレルギー
効果
・風邪、インフルエンザの初期症状・花粉症などのカタル症状

エルダーフラワーの利用方法
【ハーブティーとして】
1、エルダーフラワーをティースプーン山盛り2杯をティーポットに入れる。
2、熱湯を注ぎ、5分間抽出する。
3、ティーポットに注ぎ、できるだけ熱いうちに服用する。
※インフルエンザや風邪のときは、熱が上がりやすい午後に数回服用することをおすすめします。
★エルダーフラワーの花を砂糖と煮詰めたシロップは水や炭酸で割ってジュースとして楽しめ、白ワインであると自家製のカクテルになります!
気になる方は画像をクリック!10・30・50gからお選びいただけます(商品ページへ移行します)

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一緒にブレンドするとおすすめなペパーミント・リンデンもご用意しております。
【ペパーミント】
【リンデン】

【料理として】
夏に濃い青紫色の実をつけるエルダーフラワーは実を「エルダーベリー」と呼び、ヨーロッパでは古くからワインやシロップ、ジャムなどの食用に利用され、食品や染色の材料としても用いられてきました。ビタミンA,B,Cなど栄養素も豊富です。
 【ジャムの作り方】
  1、エルダーフラワー(300g)を洗い、ホーロー鍋に砂糖(180g)と一緒に入れ、しばらくなじませる。
  2、 エルダーベリーから水分がでてきたら火にかける。
  3、 沸いてきたら火を弱めアクを取りレモン汁を加えて焦がさないよう煮詰める。
  4、とろみが出たら煮沸消毒しておいた瓶に詰め、冷蔵庫で保存する。

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