平和を象徴する「オリーブ」

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オリーブ
学名:Olea europaea
英名:Olive
科名:モクセイ科
使用部位:葉部、果実


オリーブにまつわる話
 オリーブは平和の象徴として国際連合の旗をはじめ、様々な国の国旗に描かれています。それは神が起こした大洪水のあと、陸地を探すためにノアがハトを放つと、オリーブの枝をくわえて帰ってきたという旧約聖書の一節に基づいています。オリーブは地中海沿岸地方原産の常緑小高木で、紀元前3000年にはすでにシリアで栽培されていたとされ、近年では南米やオーストラリア、インドなどで栽培され、日本では小豆島の特産となっています。今では500種を超える品種があるといわれ、生命力が強く、樹齢が長いことが特徴で、樹齢数百年を数える古木も多いとのことです。
 オリーブの葉は内服で血圧や血糖値を下げ、また火傷や妊娠線の予防などに軟膏剤やパップ剤の形で外用に用いてきました。19世紀に入るとオリーブの葉に0.3%程度含まれている苦味成分の「オレユーロペン」に強力な抗菌・抗ウイルス作用があると発見され、自然の抗生物質としてインフルエンザやヘルペスに用いられるようになりました。

オリーブの使用方法
【ハーブティー】
1、細切りにしたオリーブの葉をティースプーン山盛り一杯、ティーポットにいれる。
2、ティーポットに熱湯を注ぐ。
3、蓋をして、10~15分抽出し、カップに注ぐ。
★一日三回ほど服用すると効果的

作用
・抗酸化・利尿・抗菌
適応
・高血圧・動脈硬化・糖尿病などの生活習慣病の予防

【オリーブオイル】
 オリーブオイルは人類史上最古の食用オイルといわれ、6000年ほど前に中近東地方で栽培され始めました。オリーブの実は小鳥や動物も食べないほど渋みや苦みが強いので、生食には向かず、オリーブオイルや塩漬けにして摂取するのが一般的です。
 オリーブオイルは、植物油の中でも特に消化吸収が良いとされ、不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸、リノレン酸が豊富に含まれているため、血管の健康維持に役立ち、動脈硬化予防、便秘予防、消化を良くする効果もあります。

実の食べ方
塩漬けにしたオリーブの実は、サラダ、ピザのトッピング、ワインのおつまみなど様々な食べ方ができます。

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手足や爪の手入れに
温めたオリーブオイルに手足や爪を五分ほど浸すと、しっとりつややかな指先になります。オイルでマッサージするのも効果があるでしょう。

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