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フランス散歩「半日でだって十分楽しめるパリの休日」

 北フランス Caenに2泊して、日曜日の朝9時、電車で一路パリへ戻りました。イギリス行きのフライトは月曜日の9時半。11時過ぎに到着したパリで過ごせるのは、約半日。それでも歩いて歩いて登ったり下ったり、楽しい時間を過ごしました♪

パリでどこに一番行ってみたい?

限られた時間、パリに数回行ったことのあるトラオさんが頭に描いたのはこんなコースでした。

エッフェル塔
シャンゼリゼ通りを歩いて凱旋門
ルーブル美術館(外だけ)
モンマルトル(行けたら)

名付けて「オーシャンゼリゼコース」

いつもならおまかせと言うところですが、実は私には行きたいところがありました。それは

オルセー美術館

まだみたことのない、一度目にしたい名画がたくさんあるところです。それで、トラオさんにオルセー美術館に行きたいといったところ、「オルセー美術館だけになっちゃうかもしれないけどそれでもいい?」と聞かれました。「どこに一番行ってみたいの?」と。これは悩みます。正直オルセーには絶対に一生に一度は行きたいけれど、もしお天気の良い日だったら、美術館の中だけで過ごすのはなんだか勿体無いし。

「一番行きたいのは、モンマルトル。雨だったらオルセーに行こう」

こう決まりました。

そして決まったコースはこちら。

ホテルの受付のお姉さん二人が、とっても親切で、地図を見ながら、良いコースを考えてくれました。 

まずは上のモンマルトルへ
次にエッフェル塔
川沿いを散歩して星マークの
ホテルに戻る

半日しかありませんから、お買い物とかは厳禁です。あっちみたりこっちみたり、ちょうちょ夫人は封印しなくてはなりません。

まずはこれに気をつけよう

パリに行くことになり、まず思い出したのは、コノエミズさんのこちらの記事。

そう、フランスのトイレ事情は悪い、と言うこと。いくら三歩歩けば忘れる酉年生まれのわたしでも、このコノエミズさんのトンデモ体験は記憶に刻み込まれていて、いや、強迫観念に近く「トイレあるところではトイレにいっとけ」という言葉のハチマキをおでこに巻いているのではないかと錯覚するほど。

ホテルに荷物を置いて、出発する前にロビーでトイレに行こう♪と、優しい受付のお姉さんに「トイレどちら?」と聞いてみたところ

「ごめんなさい。ないの」

えーーーーーっ。ホテルのロビーにないの?
衝撃的でした。パリのトイレ事情ここまで😢
実は、列車内で行こうかどうしようか迷ったのですが、ホテルで行けるからまあいいかとやめたのです。marmalade、ハチマキはどうした??

このホテル、もちろん高級ホテルではありませんが、リーズナブルなチェーン店のホテルです。いっちゃえば、ベストウェスタンモンパルナス一泊2万円以上したのよ。(パリのホテルは高いです。とっても高いです。)
⌘付け加えますが、このホテル、お部屋は大変良かったです。快適でした。

教訓:パリのホテルのロビーにトイレが必ずあるとは限らない

と言うわけで、トイレはお預け。トラオさんとの長い散歩で極限まで我慢する技を体得しておいて本当に良かったです。

一路モンマルトルヘ

 早速、モンマルトルへ向かいます。親切な受付のお姉さんがメモを書いてくれたので、それに従って地下鉄で向かいました。

 ところで、パリの地下鉄ですが、この日券売機は普通の人(旅行客)は使えませんでした。なぜかは不明ですが、有人の窓口に行くしかなくて、大混雑。地下鉄ってやっぱり、使ったことがない場所は分かりにくいですね。

パリの地下鉄の切符たち
大きいのはイギリスのメトロ

 ところで、モンパルナス、モンマルトル、モンサンミッシェル、全部モンがつくので、わたしは大混乱していました。何度も、モンマルトルをモンパルナスと言い間違えて、トラオさんの頭に???を浮かべました。どうして間違えるのか「ゼンゼンチガーウ」と日本語で言われ、わたしには「ゼンゼンニテルー」なんだと心の中でグッと唇を噛みしめておりました。

ちょっと脱線

 さすがパリだなと思ったのは、日本人が地下鉄に乗っていることでした。そういえば、シャルル・ド・ゴールでも旅行会社のツアーの日本人の皆様がいらっしゃって、「わ〜もうツアーもあるんだ」と感動。全員マスクをつけていらっしゃったので、日本人だとすぐ分かりました。

 そうこうしているうちに、モンマルトルの近くの駅に到着。上り坂を上がって、有名なカフェ・ムーラン・ド・ラ・ギャレットの反対側のカフェで昼食を取ることに。トイレに直行しました。この反対側のカフェはゼンゼンよくなかったのでお勧めしません。写真も残ってなくて。

ケーブルカーの乗車待ちの長い列に
階段を登ることに。
いやこれ、きつかった😢
白亜のサクレ・クール聖堂が聳え立っています。
ここはパリで一番高い丘の上
みんな写真を撮っています

トラオさんは、この階段の上で写真を撮っている人たちのことをマナーが悪いと怒っていて(笑)なので、わたしもここからは写真とれず。

隅っこで撮ってみたけど、
そんなでもない?気がするのでした。
サクレ・クール聖堂
入場待ちの列がとっても長かったので
後回しにすることに
晴れた日曜日のモンマルトル
観光客で溢れています
あらまあ、かき氷屋さん発見
画家たちが絵を描きながら
売っています。
この人邪魔だなと思っていたら、
ここの画家さんでした。失礼しました。
このかたの水彩画がとっても素敵でした。
一枚欲しかったな
パレットには人生が乗っています
たくさんの人が手を伸ばし
夢見て追いかけて
切ない思いもたくさんして
それでも描き続けます
似顔絵を描いている画家さんも
たくさんいました
にぎやかなギャラリー
クラフト色々
ダックス色々
とってもモンマルトル
王子さまがいらっしゃって
暑さに負けてスタバに避難
スタバの壁にも名画あり(もちろん偽物)
このスタバのトイレの行列ったらありませんでした😢
でもハチマキ(前出)巻いているので行かなくちゃ。
韓国のおばさまたちがたくさんいらして
その方達に挟まれて並んだのはいい思い出。
それにしたってあの方達、肌にお金かけてるのが
ありありと分かりました。
こんなところに住んだらとっても素敵だけれど
毎日階段が大変だろうなあ。

サクレ・クール寺院 300段の階段を登りました

サクレ・クール寺院は19世紀に建てられました。戦争の犠牲者と、その敗戦の後で起こった労働者階級のパリコミューンの蜂起での被害者のために建てられたそうです。パリで一番高い丘モンマルトルで一際存在感を示すこの寺院、そのさらに高い場所へ登ることができます。

サクレ・クール寺院
入場する時には荷物検査があります
まずは中を見学
わたしはクリスチャンではないので
祈りを捧げている方の邪魔をしないように
静かに見させていただきました
中央の壁画はそれは美しい
たくさんの方の祈りのキャンドルが灯されています
入り口から外を見ました
寺院向かって左の外階段を降りていくと
展望台への階段への入り口が。
さあいよいよ上に登っていきます。
ここからは有料7€
300段の螺旋階段の始まり
登り始めたばかり。窓から。
はあはあ
あと93段
外も少し歩いたりするんです
ここからの眺めでも十分満足
エッフェル塔♪
あと8段!
ゴールはそこ
すごい見晴らし!
360度ぐるりと回ってみることができます。
高所恐怖症だけど怖くなかったです。
(地震があったことを知らなかったからよかった)
エッフェル塔って赤くないんだ💦🗼
東京タワーと間違えているmarmalade
この隣の塔にあるヒモのついた
小さなお家みたいなのは
一体なんでしょう?
まさかのエレベーターなのでしょうか?
わたしは絶対に乗りたくありません。
ここで、地図を広げておりました。

強風で、バッサバッサと地図を煽られながら、トラオさんとあーでもないこーでもないと見えるものを特定していたら、天使のような女学生さん(多分)がフランス語で声をかけてきました。地図が見たいの?と英語で聞いたら、流暢な英語で「何か探しているんですか?」と聞いてくれて、景色を丁寧に説明してくれました。marmalade感激。なんて素敵なお嬢さんなんでしょう。髪はベリーショートでロックな服装、お顔立ちは端正、そして、とっても親切でした。こうしてモンマルトルでの思い出は美しいものになりました。

エッフェル塔はとてもシックな横顔でした

 再び地下鉄に乗り、エッフェル塔へ向かいます。駅を降りるとセーヌ川沿いの道端ではたくさんの路上販売の人たちが、キラキラひかるエッフェル塔とキーホルダーを売っていました。エッフェル塔が見えてきて、改めて、シックで媚びていない美しい立ち姿だなと感じたmarmalade。私たちは先ほど高いところに登ってきたので、エッフェル塔には登りません。

真下から階段で登っている人も見えました。
トラオさんはまっすぐに見える場所が
あったはずなんだよなあと
探す探す
セーヌ川を渡って川向こうからみることにしました
雨雲が近づいてきます
トラオさんの歩くペースが上がってきました
お気に入りの一枚
うつくしい人の横顔と
エッフェル塔

この後、橋を戻ってしばらくして雨が降り出しました。わたしは傘を持っていましたが、豪雨と雷で地下鉄の駅に避難。たくさんの人がひしめく地下鉄の駅の入り口に、さっきまでキラキラエッフェル塔を売っていた人たちが折りたたみの傘を売りに来ていました。買う人がいてびっくり。ねぎっていたけれど。私たちもその混雑にうんざりして、途中で相合傘で外へ飛び出しました。そして、結局びしょ濡れになってホテルに戻りました。

ところで、お腹が空いていなかった私たち、翌日のUberは6時15分に予約していたので(ホテルの受付のお姉さんに、交通事情が悪くなる6時半前にしたほうがいいと熱烈に勧められました)この日はプリングルスを食べて夕飯は抜きとなりました。笑

さよならパリ またね

翌日は雨上がり。そういえば見てなかった凱旋門をUberから見ることができました。

凱旋門の周りを通りました。
真ん中は通れないのね。

余裕を持って出てよかったです。空港で思った以上に細かいチェックが待っていました。特に機内持ち込み荷物の重量を、全員測っていたのは印象的でした。預け入れ荷物はすぐに出てくるので、無料なら預け入れたほうが簡単かもしれないですね。荷物チェックも厳しいです。

時間があったので、スタバで朝ごはん
フランスのスタバはクロワッサン柄の紙なのかしら?
かわゆい。
Au Revoir

さよならパリ、またね。
またきっと戻ってきます。オルセー美術館に行かなくちゃいけないから。
そして、カフェアンジェリーナにモンブラン食べに行かなくちゃいけないから。
この空前の円安がどうにかなった頃に。


思った以上に長くなってしまいました。
でも一つにまとめたかったんです。
ここまで読んでくださった方がいたらありがとうございます。

今回の旅はCaenが目的地でした。そこでりすちゃんに会うこと。
りすちゃんと会って、思ったことはまた別にまとめてみたいと思っていますが、りすちゃんと会って、いろんなことを考えた後で、モンマルトルに行って、あのパレットを見たことは運命的でした。どんな風に生きていっても、混沌としていても、きっとうつくしいんだなって。お〜シャンゼリゼ〜って、そういえば歌いませんでしたが、オーシャンゼリゼコースではなく、モンマルトルコースを選んで本当に良かったです。

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