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スーツケースあれこれ

スーツケースが好きだ。特に買うつもりはなくてもスーツケース売り場をうろうろすることがある。高級腕時計を買うつもりはないけれど売り場をうろうろする父親みたいだ。

スーツケースも本当に色々ある。安いものから高いもの、シンプルなものからいろいろな機能がついたもの。

実用的なスーツケースも好きだし、いつか使いたい憧れのスーツケースもある。忘れないようにまとめておく。

サムソナイト シーライト

わたしが使ったことのあるスーツケースの中で最も実用的なスーツケース。安くはないが高すぎるわけでもない、とにかく軽くて使いやすいので買った価値はあった。

デザインもいい。貝殻モチーフのエレガントな見た目。シーライトのいちばん大きいサイズのホワイトを買ったらボッティチェリのヴィーナス誕生に描かれている、貝から生まれるヴィーナスごっこができるのでは?と思う。

ボッティチェリのヴィーナス誕生

RIMOWA Original

高級スーツケースの代名詞でもあるリモワ。
小さいサイズでも20万円程度はするので、まだ手を出せていないけれど、使っている人から聞くには頑丈でアフターケアも手厚いのでおすすめできるとのこと。今のスーツケースが壊れたら買おうかな。

そういえば、元CAだった人が、「CAのスーツケースはリモワの黒一択。みんな使ってた」と言っていたけど、本当なんだろうか。

これを書いている2024年3月時点で、リミテッドカラーとしてシーブルーのスーツケースが発売されている。色がとても可愛い。

デルセー CLAVEL

今使っている、機内持ち込み用スーツケース。
機内持ち込みでも預け入れでも、スーツケースはド派手な色のほうがよかろうというのが自論。なぜなら間違えて持っていかれるリスクも下がるし、盗人もわざわざ目立つスーツケースを盗みたくはないはずだ。どうせ盗むならいくらでも誤魔化しようのある地味で無難なスーツケースがいいだろう。

ド派手であれば色はなんでもよかったのだが、そういえば前に横濱中華街の占い師に「あなたの人生のラッキーカラーは黄色と白よ!!」と言われたので、ド派手なレモンカラーのスーツケースにした。白はすでにサムソナイトで持っていたので。

ちなみにデルセーは1946年にフランスで創業した老舗スーツケースメーカーだが、日本には2020年に上陸した。ヨーロッパで最も売れているスーツケースブランドであるらしい。

中でも人気が高いのは、CHATELETシリーズ。レトロなデザインで可愛い。

無印良品 ハードキャリーケース

安くて無難に使いやすい。
スーツケースに特にこだわりのない人におすすめのスーツケースを聞かれたら、多分無印良品のスーツケースをおすすめすると思う。

地味に色展開も豊富なところもいい。
わたしは金色がかったベージュが品があって好きだが、他の色もいい。

番外 ルイ・ヴィトン トランク

ルイ・ヴィトン トランク

今では革製品で有名なルイ・ヴィトンだが、その原点はトランクだった。ルイ・ヴィトンが旅行用トランクを作った17世紀、人々の移動手段は馬車、汽車そして船であり、手荒に扱われることが当たり前だったという。ルイ・ヴィトンは頑丈な旅行用トランクを発明し、これが富裕層の間で人気を博した。
今では当たり前となっている「鍵つきの旅行カバン」だが、その起源を遡るとルイ・ヴィトンのトランクになるという。さらに、機密性に優れたルイ・ヴィトンのトランクは、タイタニック号沈没事件で海に投げ出されたときは水に浮いたので、そのトランクにしがみついた乗客は助かったとの逸話があるほどだ。

というエピソードから、ルイ・ヴィトンのトランクに憧れはあるが、欲しいかと言われると今のところは欲しくない。手に持って運ぶトランクは、道がまだ満足に舗装されていなかった時代だからこそ人気を博した。現代の我々には地面の上を転がすスーツケースのほうが合理的だ。

わたしは昔アメリカのシカゴに住んでおり、オヘア国際空港によく行った。そこで、相当に使い込まれたルイ・ヴィトンのトランクを持って颯爽と歩く退役軍人を思わせる立派な体格と鋭い目つきの初老の男性とすれ違ったことがあった。今のところルイ・ヴィトンのトランクを持つトラベラーは彼しか見たことがない。

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