絵馬に願いを…
明けましておめでとうございます。
今年こそ栄転転出を果たしたいと願っています。
正月にいくつかの神社仏閣に初詣に行ってきました。
新型コロナウイルス感染症が5類になったため、去年よりも周辺道路が混雑し、境内は参拝客でごった返し、活気を取り戻していました。
神社仏閣に参詣した際の私の密かな趣味というか、好奇心でついつい見てしまうのが、参拝者が奉納した絵馬の内容です。下世話な趣味でスミマセン…
今回参詣した文殊菩薩を祀るお寺では、智慧を司る学問の仏様である文殊菩薩様の御利益にすがるような絵馬がたくさん見られました。
「○○大学に合格しますように」
「△△の国家試験に合格しますように」
絵馬を書いた皆さん、勉強がんばってください!
試験当日は風邪などひかず、万全の状態で受験できますように!
努力が実りますように!と心の中で応援しました。
たくさんの合格系の絵馬を眺めていたら、ものすごい切実な絵馬を発見しました。
3年以内に研究職(専任)につけますようにという内容の絵馬でした。
これを書いた人は大学院生でしょうか、ポスドクでしょうか、どんな人でしょうか。
間違いなく研究が好きで、その道でずっと働きたいという気持ちがひしひしと伝わってきます。
「専任」という言葉にも、安定を求めて文殊菩薩様にすがる気持ちが痛いほど伝わります。
そして、「3年以内に」という一言に、3年以内に希望するポジションにつけなかったら、研究職を諦めるという気持ちも察してしまいます。
大学受験は受験者の中で上位の何十名~100名くらいに入れば合格することができます。
資格試験も合格ラインを超えれば合格できます。
でも、大学教員公募では応募者の中で1番にならないと採用されません。2位ではダメなんです。
国研の研究職も複数名を公募することはあまりないので、やはり1位にならなければ難しいでしょう。
大学教員や研究職に就くということは、受験に比べると、候補者の中で1位にならなければいけないという点で、本当に大変なんです。
デキ公募とかコネとかよく分からない力学も働きますし、単純ではありません。
私たちは地道に教育と研究に専念し、諦めずに公募に応募し続け、良縁がつながることを祈るのみです。
どんな人か存じ上げませんが、絵馬を書いた方に良いご縁ができることを祈りました。
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