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看護師ワーママが家族全員で新型コロナに感染して初めて分かったこと コロナ自宅療養日記

こんにちは。
先日わが家に新型コロナウィルスが襲来しました。
2020年に世界に広がった感染症。第6波で広まったオミクロン株は、感染力も強くて、子どもにも感染しやすい性質があったので、保育園児2人がいるわが家は明らかにハイリスクでした。


なので「いつ感染していてもおかしくない」と、頭では理解しつつもいざ我が身に降りかかると「襲来」という気持ちでした。


そこで、今回家族全員コロナに感染した我が家の、自宅療養生活で困ったこと、公的援助のことについて看護師の視点もまじえてまとめてみました。
第6波も終息しきらないまま、第7波がやってくるとも言われています。
小さな子どもがいる方や、自宅療養生活に備えたい方は、ぜひ参考にしてください。


ちなみに、夫は2021年9月に、私は2021年11月にワクチン2回目を実施していました。


自宅療養の経過と健康管理

3月5日(土)子ども潜伏期間
保育園より、長男次男ともに同じグループ内で新型コロナウィルス(以下コロナ)の陽性者が出たため、それぞれ1週間の登園自粛要請の連絡がある。実家に遊びに行っていたが、すぐに帰宅する準備をする。両親と一緒に飲食はしていなかったが、マスクを外して会話していたことが気がかり……


私の務める病院の取り決めで、休日でも師長にすぐに報告。今後の対応について相談。(職員家族が濃厚接触となった場合、無症状なら濃厚接触となった本人の抗原検査を実施。その結果が陰性であれば職員は勤務が可能となる。職員本人が濃厚接触や風邪の症状あれば、PCR検査となる)


3月6日(日)子ども発症初日
朝5時頃、隣で寝ていた次男の体が熱いことに気が付く。体温を測ると38.9℃。コロナに感染したことを覚悟する。
長男は元気な様子だったが「頭が痛い」と言いはじめ、体温37.4℃。


この時点で、職場の対応が変わるため再度師長に報告。翌日の月曜日に子どもたちを勤務先の病院に連れていきPCR検査となる。


長男は時々頭痛を訴えていたが比較的元気に過ごす。次男は、いつもは風邪などで高熱が出ても元気なのに、今回の発熱ではぐったりウトウト。「お母さんの抱っこ」でないとぐずってしまう。
よく40℃近い熱を出すので、高熱でも驚かないのだけどウトウトし始めるとちょっと要注意。この時点から、経口摂取量とおしっこの量をチェック。普段は高熱でも元気なら解熱剤を使わないけれど、あまりにぐったりしているので、お昼すぎに自宅にあったアルピニー座薬を使う。その後、1時間ほど寝ると元気になったのでジュース、アイスを食べさせる。しかし、調子に乗って食べているとせきに誘発され嘔吐。


私と夫に症状はないが、せきをする次男を抱っこしながら完全に感染防御しようと思うと、アイシールド+N95マスク+ガウン+キャップが必要。夫も、私が次男に手をとられるので長男のお世話をしないといけない。なので、家族で感染することは覚悟。
ただ、体内に入るウィルス量が少ない方が良いので、マスクや手洗いは最低限実施。目の前でせき込まれ、どれだけ防御できているのかは不明。


次男は座薬の効果が切れるころに再度発熱。日付が変わる0時ころに再度アルピニー座薬使用。


3月7日(月)子ども発症①(日目) 私夫発症日
私の勤めている病院にて、朝イチで子どもたち2人のPCR検査を実施。
昼過ぎに病院より連絡があり、結果は陽性。やっぱり!と、とうとう!という複雑な気持ち。
ここで、子どもたちの10日間の自宅療養が決定。

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参考:【厚生労働省通知】新型コロナウィルス感染症の感染急拡大が確認された場合の対応について PDFファイル

上記のように、症状が出た日が発症日となるので、子どもたちは3月6日発症となり、症状が軽快(私は発熱持続や呼吸器症状の悪化がない状態と判断)していれば、16日までが療養期間。

家族の陽性が確定したら、症状がなくても職員もPCRを受けなければならないため、また、翌日私自身のPCR検査が決定する。
院内で、家族がコロナ陽性となった場合に、陽性者と隔離生活(こちら参照https://www.mhlw.go.jp/content/000814817.pdf)ができて職員本人がPCR陰性であれば出勤可能になるけれど、未就学児の子どもたちの隔離は不可能。師長さんも理解があり「子どもさんは無理だろうから、仕方ないよ!」と声をかけてもらえたことが有難かった(涙)


子どもたちの体調は、次男の熱は36.5℃に解熱するが、夜にまた38.1℃に上昇。でも、元気なので解熱剤は使用せず。長男は37.1℃の微熱が持続。
2人とも元気で、 YouTubeを観たり、本を読んだりして過ごす。食事も普段の8割程度は食べられる。前日は、次男がぐったりしていたので、コロナの後遺症が残るんじゃないかと不安があったけど少し安心できる。


昼過ぎから私自身も喉の違和感があり、夫は体のだるさが出現……とうとう。


3月8日(火)子ども発症② 私夫①
私自身のPCR検査を受け、結果は陽性。師長さんからも「子どもが小さいと仕方ないから!何かあればいつでも連絡して!」と体調を気遣う言葉までもらう。
私の自宅療養期間が、3月17日までとなる。

この日は朝から関節痛やせき、鼻水があり、体温37.8℃。さらに上がりそうだったけど、家事や子どもの世話などがあるので、早めにカロナールを内服。
夫も体のだるさが続き、カロナールが効かずに39℃まで発熱あり寝込む。

子どもたちは熱は37℃台前半に下がり元気。
子どもたちの症状改善と、大人の体調不良が入れ替わりになってしまった。私はカロナールがよく効いていたので、熱や関節痛がない間にご飯の準備をしたり子どもの相手をして過ごしていた。

3月9日(水)子ども発症③ 私夫②
日に日に元気になる子どもたちとは反対に、私と夫は症状が悪化していく。起き抜けから、喉の痛みが強くて唾を飲み込むのもつらい。鼻水、鼻詰まりもひどい。
夫は発熱が続く。

この時点で夫は、検査を受けていないのでまだコロナに感染が確定していなかった。仕事をしたい夫は、自分のコロナが確定すると10日間拘束されることを拒んでいたのだ。
家族みんな陽性で自分の発熱しているのだから、ごまかしようがないと思う。でも、私が休んでも他のスタッフがカバーしてくれる仕事と、休んでも仕事量が変わらない夫との事情が違うため、夫は真剣に悩んでいた。


ここで、保険の仕事をしている義母から「コロナ陽性と診断されれば、保険会社から自宅療養期間は入院扱いで保険料がおりるんだから!」とお叱りのLINEがあった。(この保険のことについても後日記事にしますね)

ということで、保健所に連絡してコロナの検査をしているクリニックに受診したところ、夫のコロナ陽性はほぼ確定だろうということでPCR検査ではなく、抗原検査をして確定診断してもらう。夫の症状が出はじめた日が私と同じなので、自宅療養期間は3月17日まで。せき止めや解熱剤を処方してもらい、夫は薬で症状が軽快。

また、子どもたちの陽性が確定した2日後のこの日、保健所より「療養期間について、緊急時の連絡先」についての連絡。保健所からの連絡の後に、市役所のこども家庭支援室より連絡があり、発症の時の症状やその後の経過などについて詳しく聞き取りがあった。


3月10日(木)子ども発症④ 私夫③
朝おきたときの喉の痛みが、一番つらい。声も出なくて、何も飲み込めない。鼻水、鼻詰まりもひどいので、喉から鼻のまわりがジンジン腫れ上がっている感じ。

昼過ぎると、少しずつ声が出るようになり、食事も喉を通るようになるので、お昼ご飯をしっかり食べると、夜ご飯は軽食程度ですませる。
テレビやスマートフォンの画面の光の刺激が強くて頭痛がしたり、とにかく絶不調!
カロナールを1日2回ほど内服していたけど、薬が切れる夕方頃に38℃くらいまで発熱する。
夫は微熱程度で、解熱剤は内服せずに過ごすが、だるい感じは続いていた。

日中は次男と一緒に昼寝をして、夜も子どもたちと一緒に20時過ぎに就寝。

不思議なのが、それぞれの症状が違っていたこと。
長男については、初期の頭痛と微熱のみ。夫は発熱と軽いせき以外の症状はなかった(夫は疲れがたまると、扁桃腺を腫らすのに今回は全く腫れなかった)。私と次男は、発熱、鼻水とせき症状。
ちなみに、子どもたちはこの時点では2人とも絶好調。

3月11日(金)子ども発症⑤ 私夫④
前日同様に朝は喉の痛みが強い。体のだるさと食欲の低下。集中力が下がって、焦点が合わない感じ。
それでもこの日から発熱が治まり、カロナールは飲まずに過ごす。

3月12日(土)子ども発症⑥ 私夫⑤
咽頭痛がだいぶんマシになった。鼻水、鼻詰まりは同様に続く。頭がぼーっとするのは、コロナのせいなのか、鼻詰まりのせいかもうよくわからない。

3月13日(日)子ども発症⑦ 私夫⑥
この日あたりから、私も夫も食欲が戻り、体調も落ち着いてくる。

3月14日(月)子ども発症⑧ 私夫⑦
夫はリモートワークを再開。私が、家事育児を担当する。

ここから3月17日の自宅療養の日が明けるまでは
暴れる男子たちに、なけなしの力を吸いとられるアラフォーの父母との戦いの日々となりました。

新型コロナウィスルの症状は風邪症状よりひどい?

私は、子どもの頃から風邪をひいても、熱も1日で下がるような健康体だったので今回のように発熱が3日続くようなことは人生初でした(どれだけ健康体!?)
ですが、普段からよく扁桃腺が腫れて熱も2〜3日続くような夫は、私より症状は軽いようでした。当たり前ですが、症状の出方は人それぞれ。

そして、昨日が復帰後初出勤でしたが、頭も体もノロノロ運転で予想通り大変でした。まだ、頭痛やパソコンの光が眩しく感じる症状が続いています。
これが、コロナのせいなのか、自宅療養期間が長かったからかはわかりません。

本調子に戻るまでは、しばらく様子をみていく必要がありそうです。

同居者のコロナ陽性と濃厚接触者の待機期間

ちなみに、もし濃厚接触となった子どもたちが自己管理できるような年齢で、家庭内でもしっかり隔離生活ができると、待機期間が変わります。また、医療者や社会機能維持者などの職種によっても変わります。


我が家の場合、子どもの発症の翌日に私たち夫婦が発症したので、療養期間が長引くことはなかったのですが、もし、子どもが発症後に私が濃厚接触として待機している5日目などに発症するとさらにそこから10日間療養生活となるため、ますます社会復帰できるまで期間が長くなります。

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画像:福岡県のホームページより
さらに、これは自治体によっても対応が変わるので、もし、自宅療養期間や濃厚接触による待機期間がわからないときは、お住まいの保健所や新型コロナウィルス感染症対策窓口などに連絡してみてください。また、各自治体で療養者フォローアップガイドが公開されているので参考にしてみてください。


今回は時系列での経過を書きましたが、
これから、自宅療養期間中の食材の調達や、届いた物資のこと、公的支援や保険の請求についてご紹介していきますね。


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