HIVについて(ノイローゼ編3)


あけましておめでとうございます。

今年もよろしくおねがいします

前回の記事の続きです


自業自得から、疑心暗鬼になり
正月をネットサーフィンという負のサイクルに落ち行った時の話です。


あなたの行為では、

感染しません


その言葉を求めてひたすらネットを調べ続けました。


調べ続けても、

感染確率の可能性は極めて低い


この言葉ですら信用できず、自分はHIVに感染してしまった。


そう思う日々でした。



HIV検査をするにも3ヶ月かかる。


それまで不安を抱えながら過ごすのか、、、と


ネットサーフィンし続けてあるサイトに出会いました。


〇〇と仲間たち(仮名ですが)


そこは僕と同じようにHIVに感染してしまった?

と悩む人たちが立ち上げたサイトでした。
※今もそのサイトがあるかはわかりませんが


そこは管理人さんに許可をもらった人しか掲示板を利用できないため、誹謗中傷などはありません。


そこで、僕は思いの丈を掲示板に載せました。


同じような不安を抱えるもの同士が支え合って、時には検査をしてノイローゼを克服した人たちも参加してました。

とても、真剣に答えてくれました。

時には、みんなの返信が遅かってそれが余計に不安になることもありましたが

みんな、同じ不安を経験した人たちなので
そのことも言われました。

「返信が遅くなったとしても、みんな君の気持ちがわかるから。だから、不安になりすぎる必要はないんだよ。君は一人ではないから」と


僕は、そのサイトで多くのことを学びました。 


感染確率は確率であって、検査をするしか結果は分からないこと


今ある不安は検査をしたらスッキリすること


ネットサーフィンをし続けると、余計に不安をつのらせること


人は不安になると、起きてもない想像をあたかも現実のように考えてしまうこと


人は不安になると誰かにすがりたい、誰かが常にそばにいて支えてほしいと思うこと

などです。


他にも、とても助けられたサイトがあります。

HIV人権ネットワーク沖縄

というサイトで、

そこにもお悩み掲示板があり、


そこは、代表の方が悩みに対して回答をくれるところでした。


そこで、初めてその方に

「あなたの行為では感染する恐れはないです。心配せずに検査を受けてください」

そう言ってもらえました。


すごく胸のつっかえが取れた感覚を今でも覚えています。


まだ、サイトはあります。


血液の鉄人

というサイトです。


感染症の知識を多く伝えているサイトです。

もちろんHIVについても知識が豊富でした。


結局、ネットサーフィンを続けた結果

自分の心の支えとなるサイトを見つけることができました。


これらのサイトを利用して、

僕の不安は軽減されつつありましたが、

波打つように不安に襲われることもありました。


正月が終わり、

学校が始まるが、HIV検査ができない日々に苛立ち、学業にも影響が出るようになりました。

そもそも、HIVに感染してたら看護師にはなれないのではないか?

血液に触れる機会が多い仕事、自分から相手に感染させてしまったら?

など


自分が医療の道を進む人間なのに、自分の愚かさですべてを無駄にするかもしれない


そういう思いでいっぱいでした。


結局、学科試験には落ちてしまい


担任の先生に、

「僕学校やめようと思ってます」と相談まで

もちろん理由は伝えることはできませんでした。


カミングアウトもしていないし、自分のしたこと、それを伝えるほどの勇気もありませんでした。


しかし、先生は必死で止めてくれ

僕自身続けることになります。


学業はもちろん、HIVについても勉強しました。

HIV検査にはいくつか種類があり、


最短で結果がわかる

リアルタイムPCR

知り、



僕はその検査ができるクリニックを探しました。


中々数は少ないですが、


一つのクリニックを見つけました。


そのクリニックは、LGBTQの活動もしており
タイのHIV子寺院のボランティアなどもしているところでした。


そこで、リアルタイムPCR検査をしました。


Drと話をして、内容を説明

そこでも僕は正直になれず女性と嘘を付きましたが、


「大丈夫やけど、気持ちがしんどいもんな。スッキリさせるためにも検査して楽になったほうが良いな」と


採血してから、結果は確か2日後でした。

その先生が、採血回収業者に時間を少し遅らせてもらい

僕の採血が終わるまで待つように配慮してくれたそうです。


結果を待つ2日間はとても不安でした。

こんなにも結果を知るのが怖いのかと


どうしよう、もし陽性だったら、、、


家族や友人にどう説明したら良いか、、


周りの人たちが自分から離れていくのではないか、


頭の中はショートする寸前だったのかもしれません。



そして、結果当日


病院が始まる時間の2時間前に僕は着いていました。

ひたすら周囲を散歩して、タバコを吸いまくる。


永遠に感じた時間です。



そして、診察が始まり


Drの前に座ります。


「結果返ってきてるから」




「大丈夫、心配ないよ。君は陰性だから。これからは不安に感じなくて良い。だけど、きちんとした知識をつけないといけないからね。」と



安心感と学生を続けても良いんだ

そう思うと、自然と涙が流れました。



この日から、僕のHIVに感染したかもしれない


その不安は消えることになりました。



HIVに感染したかもしれない


この考えが膨らみ

自分で自分を追い込んでしまう。


ノイローゼです。



色々と助けられたサイトでも

言われてましたが、


結果がわかれば、気持ちが楽になるから

  
そのとおりでした。


僕は20代で

自身の愚かさで

HIVノイローゼになり


心はとても脆いもの


そう気づきました。



ここまでが、

HIVについて(ノイローゼ編)

となります。

次からは知識編を書こうと思います。



長々と読んでくださりありがとうございました。


































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