HIVについて(知識編3)

前回は

感染確率と輸血について説明しました。


今回は、一般のHIV検査についてです。


HIV検査は不安な行為をしてから、3ヶ月後に検査をしましょう

と言われています。


しかし、必ずしも3ヶ月後でないといけないわけではありません。


その理由として、

この3ヶ月後というのは

どんな人でも、3ヶ月後に検査をしたら必ず結果が出るだろう、

というための3ヶ月です。


なので、一般の健常者であれば3ヶ月も必要ないという医師もいてます。

僕が過去に検査を受けた医師もそうです。


しかも、今の検査技術は向上しており

かなり正確にわかります。


では、時期的にどんな検査をすればよいのか


まず、


1、不安な行為から2週間以内

この場合は、どの検査をしても正確にはわかりません。

これは、ウインドウピリオドのためです。

なので、検査をするには2週間以上経過していなければなりません。


2、不安な行為から2週間経過

この場合は、

HIV1型のリアルタイムPCRという検査です。


この検査は、核酸培養という技術を使い、
ウイルスを増幅させる検査です。

要は、2週間という短い期間増えつつあるウイルスを、強制的に増やします。

なので、少ないウイルス量でも感染の有無を知ることができます。

もし、この時期にウイルスが血液の中にいなければ、いくら核酸培養してもウイルスは増えません。

ちなみに、結果には数日時間がかかります。


3、不安な行為から1ヶ月経過

この場合は、第4世代抗原抗体検です。

この検査は、ウイルスの抗原と抗体を調べる検査です。

抗原とはウイルスそのもの。

抗体とは、ウイルスに対して体がだすタンパク質のことです。

なので、この検査はこの2種類を調べる検査となります。


28日以降であれば

HIV1型と2型の抗体を感知するため

感染の有無を知ることができるというわけです。



ここまでで述べたように、

必ずしも3ヶ月後じゃないと検査ができないという訳ではないのです。


1ヶ月後の第4世代抗原抗体検査で陰性であれば、陰性で間違いはないですが、


3ヶ月にも念の為に、検査をしましょう。

今はそんな感じです。


ちなみに、リアルタイムPCRを行っているクリニックは数が少ないため、どこででもできる訳ではありません。

そのため、検査できるかどうか調べてからクリニックに行く必要があります。

値段も1万円近くします



それに比べ、HIVの第4世代抗原抗体検査は数千円のことが多く

多くのクリニックで実施されています。

ただし、性感染症や泌尿器科などの専門的なクリニックでないと行っていない場合もあるので

こちらも必ず確認が必要でしょう。


また、

市区町村やNPO法人が行なっている無料のHIV検査もあります。

ここも、今は第4世代抗原抗体検査が主流と思いますが、

こういう場所も利用するのも良いでしょう。


HIV検査・相談マップというサイトを利用して、身近な場所を調べてみてください。


もし、不安なことなどあれば

コメントしてもらえたら、知ってる範囲でコメント返しさせていただきます。


これで、HIVについて

終了とします。


読んでくださりありがとうございました。





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