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キャリアの目標なんてない!それでも周囲に伝えておいた方がいいこと。


週に1度上司と1on1の時間を設定している。
基本的にはキャリアや仕事の進め方(進捗管理ではない)について話す場だ。

先日の1on1で、上司からフィードバックをもらう機会があった。

内容は、この間私が受けた「管理職面接」 についてだった。

曰く、やはり「将来のビジョンが描けていない点については、これからよくよく検討していってほしい」とのことで。

もう上司本人にもこの場でも何度も言っているのだが、私には今の会社における将来のビジョン・やりたいことというのはまったく思いつかない。

描けと言われても構想を練るためのパーツがみあたらないような状況なので、気持ち的にはお手上げ状態だ。

私と同じような状況の人って結構いるのではないかと思う。

これをやってほしいと言われたことはちゃんとやるし頑張るが、別に積極的に積み上げたいキャリアがそこにあるわけじゃない。
ただ流されているようだが、私はそれで良いのだ、それが私なのだ、と。

ただ、今のポジションに就いて、自分の部下が退職したり、新しいメンバーを採用したりする中で気づいたことがある。

それは、「私はこれをしたい、こうありたい」あるいは「私はこれはしたくない」という意思がはっきりわかる人というのは、その人の希望を叶えてあげやすいし、こちらから提示するポジションとのミスマッチを減らすことができる、ということだ。

例えば「マーケティングの仕事がしたいです!」だけだと不十分。

「いま自分はWEBマーケティングの経験があるが、製品のコミュニケーションを考えたりすることにも興味が湧いてきた。なのでプロダクトマーケティングの方に興味がある。」というレベルまで情報があると、適材適所が叶いやすくなるのは想像に難くないだろう。

上司をはじめ人事部など、人事戦略を考える立場の人は、短期的なビジネス目標達成のためだけでなく、中長期的にその人がどう会社の中で輝けるかも想定しながら採用したり、異動させたりするのだ。

そのことが分かった経験から、今回私は次の3つについて上司に伝えることにした。

1.いまやっている仕事をずっとは続けたくない。面白さは感じているが自分の興味や専門性をいかせていない自覚がある。
本来適任なのはいま私の部下であるAさんだと思うので、その線で育成を行いたい。

2.今よりも消費者やブランドに近い仕事をしたい。ただし現在そういった業務を行っている部署Xは(理由も説明した上で)嫌。可能なら、(理由を説明した上で)部署Yがよい。そこでなら自分の経験が活かせると思う。

3.人を育てることにパッションがある。上長としてそれを身の回りで行っていくことも良いが、もっと大規模に影響力を与えようと思うと人事部であればやりがいを持って取り組めそうなので人事部への異動を希望する。ただし異動できるとしたら採用部がHRBPのみを希望する

多分、これを読んだほとんどの人が「偉そうすぎるのでは?」と感じたのではないかと思う。

でも配置する側の人間の立場になってみると、ある程度細かく伝えてもらえたほうが逆に楽チンではあるのだ。

一応聞いてみたが、少なくとも私の上司はしっかりヒアリングしてくれたうえに「ちゃんと細かく聞けて助かった」とのことだったので、ひとつの意見として参考にしていただきたい。

キャリアなんてどう転ぶかわからない。すべてを自分で舵取りできるものでもない。

かと言ってすべてを誰か任せにするのはまた少し違う気がする。

少しわがままに伝えた私のWILLが、このあと実際どう私の人生に跳ね返ってくるのだろう。
楽しみにしてみたい。

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