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フルリモートで円滑に業務を進めるための工夫10選

こんにちは、LiB PRチームです。
LiBでは、コロナ禍をきっかけに日本全国&海外からフルリモートで勤務できる制度「どこでもリモートワーク」ができました。

今ではほぼ全員がフルリモートで働いてますが、円滑に気持ちよく業務を進められるよう改善を重ねてきました。今回はその実践を紹介します。10個あるので気になるところをご覧ください!

テキストコミュニケーション力の可視化

LiBでは創業時からビジネス上でのチャットツールとして「Slack」を使用しています。在宅勤務により対面でのコミュニケーション量が少なくなった中、テキストでのやり取り力、つまり「Slack」を使いこなす力が大切だと考えます。

そこで「Slack活用のガイドライン」を定めると同時に、同ガイドラインに沿った活用スキルを見える化するための「Slackスキル力診断」を作成しました。

1:Slackスキル力診断

2021年5月に、自社システムを用いて取締役・近藤が企画・設計・実装を担当し、「Slackスキル診断」ができました。

診断項目は「メッセージの発信力」と「メッセージの受信力」、「チャンネルの管理力」についての全30問から成り、「はい・いいえ」の2択で回答します。

設問の例

診断結果には、会社全体の「強み」と「伸び代」がグラフで可視化され、今後意識するポイントが明確になりました。

個別項目の診断結果の例

総合的なスキルでは「とても高い」「高い」と診断された社員が合わせて4割弱。「やや高い」を含めると4分の3が高めという結果になりました。その結果を見た近藤は、「まだまだ不十分。全社員が満点を目指す」とコメント……!

「Slackスキル力診断」の総合的な診断結果

それから1年半、各自がSlack力を高める指針となる「スマートワークガイドライン」を参考に、自身のテキストコミュニケーションを振り返っています。新入社員にとっては、LiBのコミュニケーション文化を知ってもらうきっかけにもなっています。

2:スマートワークガイドラインの作成

スマートワークガイドライン」は、「Slack活用力診断」の設問に沿って、心掛けているポイントをまとめたガイドラインです。発信力・受信力マスターの社員15名が分担して作成しました。

「スマートワークガイドライン」の例。スマートワークには、ビジネスツールを使って効果・効率的に働いていきたいという意味を込めています。

本ガイドラインの作成も、Slackでやり方を共有された後、やり取りのラリーが続くことなく、約1週間で完成しました。

スマートに完成したことへのよろこびの声

本取組みは、日経クロステックにも取り上げていただきました。


勤務状況やコンディションの可視化

リモートだと、お互いの業務がブラックボックス化してしまいそうになることも。LiBでは、お互いの業務内容や勤務状況がわかる、またコンディションを(人事のみに)知らせる仕組みをSlackを用いて行っています。

3:勤怠のシステム化

勤怠報告はSlack上で行っています。Slackと勤怠管理ツールをシステムで紐づけたことにより、打刻漏れは大幅に削減されました。

「今日やること」を報告すると「やることリスト」として登録されます。勤務中は名前の横に💻が表示され、勤務外では🌙が表示されます。

紐付け前は月末になると担当者が「打刻漏れしている方、勤怠修正してください!!」と言わないといけない時もありましたが、今はシステムが対処しています。

また「休憩開始・終了」の連絡もSlackから簡単にできるので、用事がある時も気軽で簡単にメンバーに周知することができます。

絵文字で休憩理由を表現することも!

4:モチベーションの把握

毎月1回、各自のモチベーションを調査しています。なるべく本音を語れるよう、内容は人事だけが確認します。

5段階の設問から選択してもらい、コンディションを確認しています。こちらもSlackのシステムを使っています

コンディションの2以下が週に3回や、2回連続の人には、人事が個別に声をかけるなどの対応をしています。オンラインでお互いの状況が見えづらいからこそ、お互いに配慮し協力できる会社にしていきたいと考えています。

各事業部の取り組みの可視化

オンラインで仕事を行っていると、会社の方向性や、部署間の取組みがわかりづらくなってしまうことも。そこでLiBでは、会議やチャットの使い方を工夫しています。

5:各テーマ専用の情報共有チャット

オンラインだと他部署の動きが見えづらくなることがありました。そこで、各テーマ専用の情報共有チャットでの見える化を行っています。

プロダクトリリースのチャンネルで、エンジニアによって発信されたメッセージ

特にエンジニアの業務は、ビジネスサイドにいるとなかなかわかりづらいですが、「テーマ別」「共有専用」にチャットを分けることで、お互いの業務理解を深めることができています。

6:「虫の目」「鳥の目」による全社ミーティング

全社ミーティングは多くの企業様が実施していると思いますが、LiBならではの取組みとしては、「経営チームによる方針・進捗発表」と「部署横断したプロジェクトチームによる取組み発表」が交互で実施されている点です。

大局と現場をバランスよく見られるよう、交互で実施しています

月1・2時間、オフラインとオンラインのハイブリッドで実施されますが、年2回開催の全社総会では、全社員がオフライン(推奨)で行われます。

※プロジェクトチーム:課題に応じて、部署を超えたチームが編成されています。(2022年12月時点では、12つのプロジェクトが走っていました)

部署を超えたコミュニケーション

テキストコミュニケーションがメインだと、部署メンバー以外の繋がりが気薄になってしまうことも。LiBでは部署間をつなぐ取組みを行っています。

7:シャッフルランチの実施

ランチしながら、楽しみながら仲間について知ることで、それぞれの強みや魅力を活かして業務を進めたり、お互いに学び合う文化を促進するきっかけにしたいという目的で、シャッフルランチを実施しています。

ランチメンバーは「動物占いの動物が同じ人」「出身エリアが同じ(方面)の人」など、なんらかの共通点を用いて決められます。

ちなみに2月のシャッフルランチメンバーは「心の鬼タイプ」が同じ人

シャッフルランチが終わった後は、各チームで共通タグや話したことをチャットで報告して、ランチメンバー以外の社員も、その人の新たな一面を知るきっかけになっています。

1時間のランチから意外な一面が見えることも!

8:シャッフル1on1

他組織の組織長(サポーター)とペアになり、カジュアルに会話する「シャッフル1on1」制度があります。

ビジョンである「生きるをもっとポジティブに」をメンバー1人ひとりが実現するため、メンバーの成長を複眼でサポートするために、月1度程度で行い、サポーターとの組み合わせは3ヶ月ごとに変更されます。

シャッフル1on1のサポーターは、各部署で責任を持つ人ですが、キャラクターや出身がさまざまなことから、「隣の組織から業務のヒントがもらえて、自分の業務につながった」「迷っていた目の前の仕事が片付いた」「あまりに仕事上のかかわりがないのでボヤキを聞いていただいて癒された」などの声がメンバーから届いています。

普段の上長とは違った角度でフィードバックを得られる機会になっています。

9:みんなの「トリセツ」

雑談を増やしたり、仲間について知る機会を作るため、Slackに取扱説明にちなんだ「トリセツチャンネル」があります。

「Colla」というコミュニケーションツールを活用し、「小さい頃から変わっていないと思う自分の性格は何ですか?」「コンビニに売っているもので一番好きなものって何ですか?」などの質問が、不定期で各自のSlackに飛んできます。

チャットでの会話から、ご飯会の企画が生まれることも

「トリセツチャンネル」の原型になる取組みが、at Will Workの「Work Story Award」で表彰されたこともありました。


10:有志による勉強会

役職や職種を超え、誰もが先生となり、学び合える環境をつくりたいという思いから、いくつもの勉強会が有志により行われています。

「ITスキル研修」や「クロスロードダイバーシティゲーム研修」、「『7つの習慣』を用いたマインド研修」など、メンバーの強みや特性が反映された研修が実践されています。

研修は1回で終わりではなく、生徒だったメンバーが先生になる事例もあり、学びが循環する仕組みも生まれています。

最後に

リモートワークで働く全国の就業者の割合は、2022年7月時点で30.6%(※)。2019年12月の10.3%に比べると、約3倍に増加しています。

(※)内閣府:第5回「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」結果

コロナ禍で働き方の前提が変わり、社会・顧客・仲間とのコミュニケーションのあり方を、試行錯誤しながら取り組まれている企業様が多くいると思います。

3年前にほぼ全社員がフルリモート勤務になったLiBもまさにそうです。

そのような中で、お互いが気持ちよく働けるよう、他社様ともグッドプラクティスを共有しながら、「ベストな働き方」をつくっていきたいですし、今後もLiBのさまざまな取り組みを発信していければと思っています。