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鉄道で九州一周の旅!

みなさんこんにちは。鉄道大好き、リーブルです。
わたくし、およそ3年ほど九州に住んでいるのですが、このたび九州を鉄道で一周してきました!
今回はそんな九州鉄道一周旅行の様子をお届けします。

ルート説明

ざっくりこんなかんじです。そう、九州の鉄道は巨大な環状線になっているんです。なかなかすごい話ですよね?
今回は、JR九州のフリーパス「ぐるっと九州きっぷ」を有効活用して九州をぐるっとする旅です!このきっぷがどういうものかと言いますと…

JR九州全線の普通・快速列車の普通車自由席に、連続した3日間乗り放題。別に特急券をお買い求めいただくと、九州新幹線、西九州新幹線、特急列車もご利用になれます!

JR九州ホームページより:https://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191491_1601.html

特急券が別料金なのは個人的にはう~んなのですが(JR北海道のフリーパスは特急も乗れるので)しかしこれで14,300円なので悪くない。

まあ細かいことは置いといて、さっそく旅へと出かけましょう!

1日目:桜島の街へ

旅のスタートは博多駅から!新幹線でまずは鹿児島を目指します。
今回、九州一周旅行とは言いましたが目的地はほぼ鹿児島と宮崎で、熊本は今回は目もくれずビューッっと駆け抜けてしまいます。
九州新幹線は指定席も自由席も満員でした!

新幹線の南の果て、鹿児島中央駅へと到着です!

東京駅から途切れることなくどこまでも続いてきたレールはここで終わっています。
実は新幹線の末端駅であっても、その先にある車両基地へ続く線路が続いていることが多いのでこうして完全に途切れた新幹線のレールは意外とレアな光景だったりします。

鹿児島中央駅は11番ホームの端まで行くと桜島が見えます。鹿児島!ってかんじがしますよね。

まずやってきたのは鹿児島中央駅からバスと歩きでだいたい40分くらい、「磯工芸館」です。
ここは鹿児島の伝統工芸「薩摩切子」のお店。薩摩切子って何?と思ったアナタ。説明するより見るのが早い。こちらをどうぞ。

切子見立て雛

要は切りガラス細工の食器類、それが薩摩切子です。
他に有名な切子細工としては江戸切子がありますが、薩摩切子の特色は透明ガラスと色ガラスの厚い層を切ることで生まれる独特なグラデーションです。
単色でも美しいのですが、2色の色ガラスを重ねたものは江戸切子では見られない幻想的な色が現れます。

実は私、九州に来て薩摩切子に惚れ、「鹿児島で薩摩切子を買うこと」を夢としていました。
本当にお高い品物なのですが、今日は夢をかなえるために薩摩切子をお買い上げ!

じゃじゃん!いかがですか?
一見透明な部分が多いですが、のぞき込む角度によっては濃厚なグラデーションが見えて、ずっと眺めていられる楽しさを感じ、このデザインを買うことにしました。
実用性は正直よろしくないので本当に芸術品になってしまうのですが、皆様も薩摩切子おひとついかがですか?

満足して磯工芸館を後にしました。
磯工芸館の目の前はなんと桜島!もうね、展示している物もサイコーだし、建物の雰囲気もサイコーだし、周囲の景色もサイコーだし、磯工芸館マジでサイコーでした。

お昼はケチりました。近くにあったセブンイレブンでおにぎりをお買い上げ。

そしてセブンイレブンの前には桜島を眺めるデッキのような場所があり、こんなステキな景色を見ながらおにぎりをいただきました。

次なる目的地を目指すためバスに乗ろうとしましたが、時間があったので近くの「鶴嶺神社」をお参り。
きっと何か由緒はあるんでしょうが、お参りする分には特別なんてことはない神社でした。ところでこの鳥居、軽石のように見えます。桜島から噴出したものでしょうか?
軽く調べただけでは突き止められませんでしたが…

さて、バスに乗って鹿児島駅へやってきました。九州新幹線の鹿児島中央駅ができるまで、鹿児島の中心だった駅です。が、次の目的地はここではありません。

まずはサクッと鹿児島中央駅へ戻ってまいりまして…

JR線の最南端、指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)に乗ります。
黄色いディーゼル車で次なる目的地へ!

指宿枕崎線の魅力は海の景色!車道も並走していますが、車道よりもちょっと高いところから海を見渡すことができます。

(写りが良くなかったので昔来た時の写真で代用)

指宿(いぶすき)駅に到着!指宿は「砂蒸し風呂」が有名な温泉地。ということは今日は指宿で泊まりですか?…と思いますよね。

一風呂浴びに来ただけです。この「吉乃湯」さんですが、なんと300円で温泉に入れます。
中の様子をご紹介できないのが残念ですが、小さいながらもしっかりとした温泉の浴槽があり、露天風呂まであります。変わった設備や贅沢な仕掛けはありませんが、しかし300円で良いんですか!?と言いたくなるほどです。

適当に一風呂浴びたはずなんですが、ちょうど良い帰りの時間の列車に乗れそうではないですか。鉄道旅を極めるとなぜかこういう現象が頻発します。
それにしても、鹿児島中央駅から指宿駅まで通常だったら片道1020円と1時間。それをたった一風呂浴びただけで帰るなんて、フリーパスじゃないとやってられません。

ところで、今回は指宿から先へは行きませんでしたがこの先も良い景色なんですよ。

JR日本最南端、西大山駅
開聞岳

JR駅で最も南に位置する西大山(にしおおやま)駅、それを過ぎると見えてくる開聞岳(かいもんだけ)。
開聞岳の美しさ、いかがです?自然が作り上げたものとは到底信じられない美しい形状。形の美しさだけで言えば、開聞岳を超える山は日本には無いと思います。

鹿児島へと戻ってきました。今日の宿泊先はビジネスホテル「ホテル ノイル」
オープン記念価格でお安く泊まれました。最高。

やっぱ新しいホテルは…最高やな!

鹿児島中央駅からも近いし最高です。
これ、駅ですよ?観覧車あるよ?すごいでしょ。

晩ごはんはエキナカのお寿司屋さん!激込みでしたが、とっても美味しいお寿司が食べられました。
鹿児島も港町ですからね。お寿司美味しくないわけがないんです。

切子タワー

晩ごはんを終え、鹿児島中央駅周辺をおさんぽ。
これは薩摩切子をイメージした「切子タワー」です。本物の切子ではなく模様はシールですが、しかし切子の雰囲気を良く表現できています。

九州新幹線の新八代駅-鹿児島中央駅間は今年で20周年だそう。
新幹線開業前は「西鹿児島駅」と呼ばれていたこの場所に「中央」の名が与えられて20年。
かつては途中駅に過ぎなかったこの駅は、今や名実ともに鹿児島の玄関口。私は新幹線がある鹿児島中央駅しか知りませんが、過去を知る人々からしたら驚くような景色なのでしょう。
夜になっても鹿児島中央駅前の街は賑わっていました。新幹線最果ての街がこんなに大都会だなんて。初めてここに来た時の驚きは今でも色濃いです。

メヒカリの天ぷら
焼牡蠣

そんなこんなしていたら小腹空いたので近くの居酒屋に飲みに来ました。
ここの海鮮も美味しい美味しい

さあ、初日からたくさん遊びました。そろそろ眠りにつこうと思います。
おやすみなさい。

2日目:究極の寿司を食べに行く

おはようございます。と言いつつもうすぐお昼なんですが、雨降りの鹿児島中央駅駅前です。
今日は宮崎県を目指します。

特急きりしま

もちろん特急で!
この特急きりしま号、なんと特急のくせにワンマン運転という全国的に見てもなかなか珍しい列車です。
ある意味、良くも悪くも「JR九州らしさ」が詰まっている列車ですね…

雨の鹿児島中央駅

まもなく発車の時間です。さようなら、鹿児島。ありがとう、鹿児島。

お昼ごはんをいただきます。
鹿児島中央駅の広場でパン屋さんの屋台が一堂に会するイベントがありまして、そこで買ったもの。白い袋に入っているのはザクザクカレーパン。
おいしかったぁ~

杉地獄

このあたりは杉の産地でもあるため、特急きりしまが走る日豊本線(にっぽうほんせん)もたびたび杉の林の中へと突っ込んでいきます。
花粉症持ちには見ているだけでもしんどい景色…

やってきたのは南宮崎駅!
目的地ではありませんが、乗り換え待ちが長かったのでちょっと降りてみました。

駅前通りはこんなかんじ。なんだかやたらと南国っぽい雰囲気です。

続いて乗るのは宮崎県最南端の線路、日南線(にちなんせん)です!
これがねぇ~…まあ過酷です。全く儲かっていない大赤字線なので、遅いし揺れるし車両はボロだし。
でもそれを苦としないのが鉄オタというものです。

それにしても、なんでそんな路線に乗るの?と思われたかもしれません。
日南線が通る街、串間(くしま)にそれはそれは美味しいお寿司屋さんがある…と、旅好きの友人から聞いてずっと味を確かめてみたかったのです。
が、日南線なんてさっき書いたような有様ですから正直レンタカーとかで行く方が良いのですが、フリーパス旅の道中に組み込めそうだったので…
だったら鉄道で行きますよね?行きませんか。

時々海が見えたりしますが、正直印象に残る景色が少ないのが日南線のつらいところ。
いかんいかん。なんかネガティブなことばっかり書いてる。これはいけません。乗車時間が長すぎて嫌になってきているようです。

道の駅くしま

鹿児島中央駅から南宮崎駅まで約2時間、そして南宮崎駅から約2時間半…
串間駅近くにある「道の駅くしま」へやってきました!
よくやったよ…今日という一日をここへ来るために使ってしまいました。

究極!!回転寿司 寿司虎

その道の駅くしま内にあるのは噂のお寿司屋「寿司虎」の串間本店です!
ずっとずっと、ここに…ここに来たかったんだ!!

オープンは17時。17時になってすぐくらいにネットで順番待ち受付をし、そして到着は17時15分頃。
1時間くらい待つと言われました。
は???マジで???究極回転寿司の名前は伊達じゃないな。
日南線は先述の通り大赤字線。ということは列車の運行ダイヤはスカスカで、目的の列車に乗れなかったら大変なことになります。
…が、目的の列車は2時間後!これならいけるでしょう!

マジで1時間くらい待ちました…さあ!!食べるぞ!!究極の回転寿司を!!!
友人が噂していたのは「寒サバ」。今まで食べてきた全てのサバを圧倒するほどの美味さだったと言います。
メニューには通常の刺身、〆、炙りの三つの寒サバ寿司が。食べてみようじゃん、3つ全部さ…!

美味しい食べ物というのはどうして見た目の美しさも素晴らしいのでしょう。見てくださいこの刺身。まるで絹のような上品な光沢を放っているではありませんか。
そして口に運べば…とろりと甘い脂の味。しっとりとした身の食感…
食べたくないほど美しいお寿司は、食べずにはいられないほど美味しいお寿司でした。
他にもいろいろ食べましたよ。

友人から聞いていたのは寒サバの美味さだったわけですが、全てが美味しすぎて、「そんな寒サバだけ褒めるもんでもなくね?」と、全てのレベルが高すぎるあまりオススメ品が霞むというとんでもない事態に。
私、日本各地でお寿司を食べてきましたし、回らないお寿司も何度か食べたことがあります。
その中で寿司虎は5本の指に入る。断言して良いです。回らない寿司まで含めてです。5本どころか3本にも入れるかもしれない。
究極回転寿司の名に偽り無しでした。
美味しすぎて食べ過ぎて吐きそうになりました。

そういえば寿司虎は店員さんも良いかんじなんです。
親切に話しかけてくれるんですが、しつこさは感じないし嫌な感じが全くありません。
お会計の時も「いかがでした?」なんて聞いてきて…
「もう最高でした!友人の勧めで遠路はるばる来たんですが、本当に来て良かったです!」
それを聞いて店員さん、もうそれはそれは嬉しそうに喜んでいるんです。
正直あまり来やすい場所ではありません。でも、それでも、寿司虎は来る価値が大いにあります。
まあ串間本店以外にももう少し行きやすい店舗もありますから、皆さんぜひ寿司虎に来てみてください。「ネットで大絶賛されていたので…」なんて言葉を感想に添えれば、店員さんも大喜びでしょう。

さあ、串間を後にします。
2023年3月に建て替えられたばかりの串間駅です。実は道の駅くしまも2022年4月オープンだったりと、このあたりは再開発が進んでいるみたいです。
市の中心駅と考えると小さくはあるんですが、それでも利用者が少ないはずの駅をこうして綺麗にしてくれている。
正直廃止になってもおかしくない日南線ですが、串間市はこうしてまだまだ鉄道に期待してくれているんだと思うと、鉄オタとしてちょっと嬉しいじゃありませんか。

「いってらっしゃい」

また来ます。遠くてなかなか来ることはできませんが、いつかまた。

列車に乗りました。串間から乗ったのは私だけ。
2両編成ですが、なんと私含めて3人しかいません。しかも2駅ほど過ぎたところで貸切になってしまいました。
やべぇよ日南線!!
せっかく貸切になったので、運転士さんのいないほうの車両で普段だったらやっちゃいけないことをやってみました。
靴脱いでロングシートに足を延ばしてダラ~っとしてみたり。イヤホン無しで音楽流してみたり(ディーゼル車なので最大音量でもほとんど聞こえません)
が、しかし…やはり戻りも2時間半乗らなければいけないのでまあ暇です。

ず~~~っと列車に揺られ、宮崎駅へ到着。乗り換え待ちがまた長いので時間つぶし。
が、しかし…時間が時間なのでお店も全て閉まっています…暇です…

南国っぽいですね。宮崎駅。

今日の宿泊先は日向市駅近くのホテル。特急ひゅうがで向かいます。

なんとグリーン車が貸切!
予約するときに指定が取れたのがグリーン車だけで、指定席が満員になるほど混んでるのかな?と思ったからグリーン車を予約したんですが、そもそもこの列車はグリーン車以外全て自由席らしいです。それ知ってたら自由席にしてたよ。
う~ん、贅沢しすぎた。自由席も大して混んでなかったし。
でもいいでしょう!貸切は楽しいから!

日向市駅に到着。大きくて立派な駅ですが、すでに窓口業務も終了していたりとちょっと寂しい雰囲気。まあ23時なんでね…

宿泊先は「ホテルベルフォート日向」
バブルの時代がにおうホテルですが、まあ快適でした。バスルームはまぁちょっと年季が…ってかんじでしたが。
夜も遅いのでおやすみなさい。

3日目:ぐるっと九州

おはようございます。朝の日向市駅です。
こんなに立派な駅だったんですね。

上り下り一つずつしかないシンプルなホームですが、まあこんなものでしょう。朝焼けがキレイです。

サンシャイン宮崎
イエエエエエエイ!!

特急に乗るため、延岡駅を目指します。

早朝の列車旅はどうしてこうも絵になるのでしょう。

延岡駅到着です。なかなか大きい駅ですね。

サンシャイン宮崎をよく見てみる

乗ってきた電車。言っちゃ悪いですが…なんかちょっと近寄りがたいデザインをしているというか…

特急に乗ったので朝ごはんタイム!
日向市駅そばで買っておいたおにぎりですが、特急に乗るまで取っておいたのです。やっぱり特急で食べたほうが旅行気分アガるじゃないですか。

車窓をパチリ。やっぱり海の景色は良いですねぇ。

大分到着!ここでのんびりしたくもありますが…

特急を乗り継ぎます!限界旅ってかんじですねぇ。

良い景色。このまま博多駅まで乗れば九州一周もお終いですが、そんなにサクッと終わらせるつもりもありません。

小倉駅へやってきました!これにて日豊本線完乗です!長い道のりでした。

寄り道してやってきたのは門司港駅!レトロな駅舎が魅力です。

門司港駅の駅舎は重要文化財に指定されており、現役の駅で重要文化財になっているのはここ門司港駅と東京駅のみなのだとか。
しかも私が調べた限りでは両駅は竣工年も同じようです。なんたる偶然。
大きさこそ東京駅には及びませんが、当時の雰囲気をより色濃く残しているのは門司港駅のほうではないかと思います。

レトロな雰囲気を残すのは門司港駅だけではありません。
門司港駅周辺の街は「門司港レトロ」と呼ばれ、大正時代の雰囲気を残す建物が点々としています。
例えるならば、まるで京都の街中の古いお寺のように、現代の街並みの中に昔の建物が平然と立ち並んでいるのです。京都のお寺と年代こそ違いますが、異世界のようにさえ感じる異質な街並みからは初めて京都を旅した時と近しい印象を感じます。

ところで門司の街に来た理由はフグ料理を食べたかったからなのですが、お目当てのお店は予約で満席。ちょっとナメてましたね…

かわりに近くのお店で海鮮パフェを食べました。その名の通り、海鮮丼をパフェのお皿に盛った感じのお料理です!
海鮮は美味しかったんですが、お米が硬い部分が多くてう~ん?となりました。偶然ハズレ個体だっただけならいいんですが、全部がアレだったらちょっとよろしくないかな~。次に期待です。

再び門司港駅に戻ってきました。長旅で疲れがたまってきていたので、この辺で門司の街もさようなら。

博多駅へと戻ってきました!九州一周旅行、これにておしまいです!
お疲れ様でした!山場らしい山場も無い旅行記でしたが、ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

あとがき

ここからは鉄オタじゃないと面白くない、というか鉄オタでもあんまり面白くないあとがきです。
2024年は日本に鉄道が走りはじめて152年。もちろん路線によって開業年はまちまちですが、あなたのそばの鉄道も開業から100年以上経っているかもしれません。
この150年の中、本当にいろいろなことがあったはずです。記憶に新しいのは新型コロナ。鉄道業界は大きな脅威に晒されました。
でもそもそもその前から鉄道業界は苦しいのです。2024年はJRが発足して37年。JRはそもそも国鉄の財政破綻がきっかけで生まれた会社です。
国鉄の財政破綻はいろいろな要因が重なって起こったものですが、それにしてもJRはそんな逆境の状態からスタートしているのです。
今回の旅では鉄道の光の部分も闇の部分も本当に色濃く見えたように思います。そして、闇の中にあるような鉄道や駅でも決して完全に見捨てられているわけではないことが伺えたりして、少し心が温まったりもしました。
鉄道はみんなのものです。だから今、そして未来の鉄道がどうあるのか、どうなっていくのかは、私達の思いに委ねられています。
みなさんが鉄道なんてどうでも良い、と思えば鉄道は消えて行きます。
もちろん、みなさんがそう思ったのであれば鉄オタの私でも鉄道なんて消えて良いと思っています。
だってそれが皆さんの意思ですから。
幸い今の九州はすぐに廃線になりそうな路線はありません。ですが、かつては多くの路線が廃止されましたし、今後も議論を重ねたうえで廃止の結論に至るかもしれない路線はあります。
そんな時、こうあってほしくないと思うのは「よく分からないうちに廃線になってた」という人がたくさん出てくることです。
なるべくたくさんの人が納得をした上で、自分なりの意見を持った上で、存続なら存続、廃止なら廃止の結論に至ってほしいのです。
なぜなら、もう一度書きますが
鉄道はみんなのものです。だから今、そして未来の鉄道がどうあるのか、どうなっていくのかは、私達の思いに委ねられています。

どうしたら鉄道への思いを育むことができるのか。それは乗ってみるしかないと私は思います。車社会だけど、鉄道無くても生きていけるけど、でも鉄道に乗ってみるんです。
鉄道ってどんなものかな。どうして必要なのか、あるいは不必要なのか。
それは乗らないと分からないと思います。

締めの言葉がわりに、JR九州の社歌「浪漫鉄道」の一節を引用して、今回の記事を締めたいと思います。

夢の列車がひた走る 街の目覚めに ふれあうように
夢の列車がひた走る 人それぞれの 願いをのせて
海に始まる 山に始まる 終わりなき旅へ 浪漫鉄道

JR九州社歌「浪漫鉄道」より

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