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選抜入りの特別ボーダーライン?

 乃木坂46の34枚目シングルの初選抜三人のうち、冨里さんは前作3次30部全完売でしたが、向井さん、黒見さんは30部に届かないまま、初選抜入りしました。
 二人について前回書いた記事の、いわば続きです。


・特別ボーダーライン?

 私自身はこれまで、これは『お試し選抜』的な位置付けであり、それには10部程度の特別ボーダーラインクリアか、アンダーセンターや外仕事での大きな実績が必要、なのだと考えて来ました。
 しかし、売上や実績に関係なく「とにかく一度は選抜を経験させよう」という方針だとすると、次は選抜未経験のまま残っている吉田さん、矢久保さんの2人を選抜入りさせることも有り得ます。と言うか私が見た範囲で、そんな声がちょこちょこ見られました。

 内部の方針は知る由もないですが、ミーグリ重視の姿勢は基本的に変わらない気が、私はします。選抜内での序列を見ても、相変わらずミーグリ完売数重視が基本です。
 もちろん、日々接するスタッフはメンバーに対して情はあるでしょうが、それだけで運営方針を決めるとは思えません。それだったら、選抜経験のないまま卒業する二期生は4人も出なかったでしょう。
 上記のようないわば『お試し選抜』も、温情だけが理由ではないはずです。メインの目的はあくまで、選抜入りにより注目を集め、ミーグリ完売数を増やさせる=売上を伸ばすこと、と考えるべき。ビジネス的側面を無視するはずがありません。
 そして何より、『とにかく一度は選抜を』という理由で起用しているのだとしたら、佐藤楓さんや阪口さんのように、既に選抜経験があるメンバーが優先されたのと矛盾します。

 そのため、10部程度の完売を出すか、大きな舞台に出演する等の世間の話題になる仕事がない限り、吉田さんや矢久保さんの選抜入りは難しい気がします。
 それを「仕方ない」とか「当然だ」とか言いたいわけではありません。少なくとも一度は、選抜を経験させるべきだと思っています。


・吉田さんと矢久保さん

 達観しているかのように見える吉田さんも、31stアンダーライブ事前配信で、
「アンダーは選抜に入れない可哀想な奴らだと思われたくない」
 と言って涙を零していました。

 矢久保さんも、乃木坂的フラクタルの配信『矢久保の部屋』で時折、涙を見せています。
 一度目は、卒業直前の樋口さんが来た回。
「MVで長時間撮影したのに全然映ってないなんてことも、いつか笑って話せる時が来るから、それまで乃木坂にいた方が良い」
 と樋口さんが言うと、初めはネタのように笑って対応していたのが、そのうち本気の涙になってしまい、樋口さんが大慌てする、という展開になりました。

 また最近、岩本さんが来た回も、以前岩本さんに抱き締められながら大号泣したことを語っていました。
 パッと見では素っ気ない対応に見える岩本さんの、
「十分頑張ってるから。良いんだよ」
 という暖かい言葉に、矢久保さんは思わず涙していました。
 詳細は不明ながら、少し前にあったであろう選抜発表に関連して、のことではないか、という推測も出来ます(本当にそうかは分かりません)。

 8月の誕生日のブログ更新では、改めて選抜入りが目標であることを宣言した矢久保さん。その言葉に対する反応は、私が見る限りは暖かいものだったと思いますが、ではそれで完売が増えるかと言えば、そうとは限らないのが握手・ミーグリの難しさです。

 頑張っていない子も、魅力のない子も、選抜に相応しくない子も、歌とダンスがお話にならない子も、一人もいないのです。だからこそ、難しい。

 しかしこれまでの実績をざっと調べれば、過剰な期待を抱くのは難しい。そう考えておいた方が現実的ですし、ファンの側に出来ることとしては、運営に過度に期待したり罵声を浴びせたりするより、ミーグリの完売を増やすための宣伝をした方が、健全だと思います。


・今後

 なお、私の推測通りの特別ボーダーライン制度が運用されているとしても、それがずっと続くとは限りません。
 そもそも効果として、そうした初選抜or久々選抜入りから大きく完売を伸ばしたメンバーが、あまりいません。30thの林さんまででその流れは止まっており、完売が増えても少しだけ、程度になっています。
 熱心なファンは変わらず買っているでしょうが、浮動層的なファンが選抜入りに満足して買い控えを始めるのだと、私は推測しています。
 となれば、チャンスを与えるという意味でやってはみたけれど有効ではなかった、もうやめよう、という判断に至っても不思議ではありません。

 今後どう動くかは、次のシングルで分かると思います。ただ私は、34枚目の次はアルバムになって、その間に六期生の募集、35枚目で六期生の加入があると予想していますが…その辺りも含めて、見て行きたいと思います。

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