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わかる人にしかわからないMVかもしれないが、それの何が悪いんだ:乃木坂46二期生のこと①

 コロナウィルスにより様々なイベントが中止になりましたが、その最初期の一つが、3/7の乃木坂46二期生ライブでした。今思えば、その少し前の8thバースデーライブが中止にならなくて良かったですし、それ以上に、大量感染が発生しなかったのは本当に良かったです。
 ライブの開催は出来なかったものの、配信ライブとしてSHOWROOMで配信され、視聴者数42万人を数えました。私もその中の一人で、このライブのためにSHOWROOMのアカウント登録をしました。
 グッズはあっという間に売り切れて買えず、時折止まりかける映像に、サーバーが落ちないか冷や冷やしたものです。

 そのライブの中で披露された新曲が二曲。
 25thシングル『しあわせの保護色』に収録されている、二期生曲『アナスターシャ』(正確にはそのMV)。
 そして、この日のために書き下ろされた『ゆっくりと咲く花』でした。

 『アナスターシャ』は、乃木坂46の曲の中でも最もお気に入りの曲の一つとなりました。
 配信ライブで見た時点でも泣きましたし、その後何回見たかはよく分かりませんが、百回には達していなくても、五十回は見たと思います。間違いなく、最も多く見たMVです。
 さすがに泣きはしなくなりましたが、休憩した後に歩けなくなってしまった北野の元に、皆が駆け戻ってくるシーンでは、今でも目頭が熱くなります。ラストのサビに至る曲の盛り上がりも、最高です。


 『ライブ神』『スカウトマン』という二期生曲がありますが、珍妙な曲という印象しかありません。聞けば聞くほどクセになるスルメ曲、なんて意見も見ましたが、誉める要素がないから無理やりそう言っているだけだと思っています。
 先日の46時間TVのライブで、期別で曲を披露していましたが、それに関して、
「アナスターシャがあって良かった。あそこでライブ神やスカウトマンをやってたらと思うとゾッとする」
 というコメントをしていた人がいて、それらの曲を好きな人には申し訳ないのですが、全く同感です。

 素人が偉そうに、と言われるでしょうが、ある程度の人生経験が無いと歌えない歌がある、と思っています。
 二期生は年齢こそまだ若いですが、あの年代を漫然と過ごしただけの一般人(私も含め)では決して得られない経験を、苦しみながらも得て来たと思います。

 唯一研究生という立場での下積み(もしくは放置)期間を経て、やっと認知されて来たと思った時に加入して来た三期生、四期生は、明らかに自分達とは違う待遇を受け、注目と人気を獲得しています。
 今でも、二期生の人気が高いとは到底言えません。二期生ライブが、オールナイトニッポンのイベントとして実施される形であったことも、それを表しているように思います。

 その状況に対して、様々な悩みや葛藤があったことと思われますが、そんな中で活動を続けて来た二期生には、独特の関係性や気概が生まれているように見えます。だから、ある意味アイドルらしくない、悲しみや後悔を背負ったような『アナスターシャ』という曲は、二期生が歌うからこそより輝く曲だと思います。

 YouTubeで公開されている『アナスターシャ』のMVには、多くのコメントが寄せられ続けています。そのコメントを見るのが好きなのですが、その中の大好きなコメントの一文を、この記事のタイトルにさせてもらいました。

 通常、シングルの発売と同時にShort.Verにされますが、コロナによるイベント中止の影響を受け、Fullのまま残されています。
 とは言えそれも、9/9のMV集の発売まででしょう。たくさんの心温まるコメントが消えてしまうのは残念ですが、ビジネス的には仕方ないことです。

 そのMV集に、『ゆっくりと咲く花』が収録されることが発表されました。公開されているTeaserの時点で既に泣きそうで、MVを楽しみに待ちたいと思います。

 二期生の今後について、別記事で書きたいと思います。

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