乃木坂46 34thアンダーライブを見て
乃木坂46の34thシングルアンダーライブ。私は2日目を現地で、3日目は配信で見ました。今回も、アンダーライブは最高でした!
1日目の情報を入れないよう、Twitterを見ずに、ネタバレゼロの状態で臨むことが出来ました。そして2日目は3階席、しかも席番一桁というステージに近い場所…と言えば聞こえは良いですが、実質的には真横から見るような席でしたが、それでも十分楽しめましたし、色々なことが見えました。
・座長
座長、中西アルノさん。初めから心配なんてしてませんでしたが、ほぼ全ての場面で堂々たる立ち居振る舞い、やっぱり凄いな、と思いました。もちろん、その裏にはたくさんの苦労や努力があったことは十分に察せられますが、それもきっと、今後への大きな財産としてくれるはずです。
ただ私の印象では、センターに立つ回数自体は、座長にしてはやや少なかったように見えました。ドラムもありましたし、まだそこまで負担はかけられないという配慮かな、と思います。
それでも、私が待望していた『Actually…』もありましたし、『マシンガンレイン』など、カッコ良さをたくさん見せてくれました。『思い出が止まらなくなる』は可愛い系過ぎるという意見の人もいるとは思いますが、私としては十分に許容範囲です。
次作では中西さんは、アンダーライブにはいないでしょう。と言うより、もう彼女がアンダーライブに出ることはないと思います。ただたとえそうであっても、これまでの3回がしんどい負担ではなく、良き思い出となってくれていればいいな、と願っています。
・座長挨拶
1日目は見られなかったので分かりませんが、2,3日目は本編終了時に、座長としての中西さんの挨拶がありました。
2日目、多くの支えがあったことへの感謝を述べた後、
「私も、優しさを与えられる人になりたい」
という言葉は、彼女の人柄を示していると思いました。
そして、3日日。最後の挨拶の時は、過呼吸になっているように見えました。その中で半ば叫ぶように発せられた、
「私たち14人は選ばれてこのステージに立っています。私は今ここにいることに誇りを持っています」
という言葉。勝手に解釈を広げてしまうと、数多くの中傷に晒されて来た自分自身の決意を表す言葉でもあったようにも思えます。
会場はもちろん、配信を見ていた誰もが、拍手喝采したことでしょう。座長・中西アルノのアンダーライブに安くないお金を払っている以上、後押しする気持ちがある訳で、彼女のこれまでの日々を認めていないはずがありません。そうした人間が数万人いると、形として改めて示されたことは、中西さんにとって心強いことだったと推測します。
とは言え、過呼吸に近い状態になったことは、あの言葉を発するには勇気が必要だったことも示しています。
その理由を更に勝手に推測すれば、一円も払わずにネットニュースで彼女の言葉を見ただけの連中が、ここぞとばかりに騒ぐのが目に見えているから、でしょう。
そんな異常者の数はごく僅かで、影響力など全く無く、そもそも『騒ぎ』にもなりません。それが分かっていても、数少ない誹謗中傷であっても、傷つけられてしまうのが人間の心というもの。それを中西さんほど身をもって知っている人は、乃木坂46にはいないでしょう。
加入から約2年。不当な言葉を投げ付けられて来たことによる心の傷はそこまで深いのか、と痛ましくなった反面、ここで一つ大きな区切りを付けられたのではないか、と前向きにも捉えたいです。本当にお疲れ様でした。
・歌とダンスのコーナー
ライブ全体として印象に残ったのは、歌とダンスのコーナー。コントチックな演出の中、歌のチーム、ダンスのチーム、に分かれての2曲ずつの披露がありました。
歌重視派の私としては、歌メンにここまでの人数を揃えられる乃木坂46の実状がとても頼もしく、嬉しく思いました。
立ち上がってサイリウムを振り回して声を上げることだけが、ライブのあるべき姿とは限りません。今後もこうした形態は見たいと思います。次作、中西さんと小川さんが選抜入りすることが予想されますので、アンダー歌メンの層はやや薄くなるかも知れませんが…
・ユニットコーナー
『乃木坂配信中』の事前配信でチーム分けが行われた、ユニットコーナー。2日目に披露された『やさしさとは』は特に好きな曲なので、嬉しかったです。会場のサイリウムがピンク色になり、このライブが復帰となる林さん(サイリウムがピンク+ピンク)が、思わず泣きそうに顔を歪めたのも、とても印象的でした。
3日目は、『大嫌いなはずだった』で泣きそうなりました。よく考えれば矢久保さんの匂わせの通りだったのですが、
「白米様かな?さ~ゆ~レディかな?」
とか思っていたので、完全に意表をつかれました。
ユニットコーナーの内容は、アフター配信で全日見ることが出来ましたが、個人的にはぴんくちゃんチームが一番、選曲が刺さりました。
・全体として
曲は、何と言っても『錆びたコンパス』。旗を振り始めた時、『革命の馬』とかだったらガッカリだな、と思っていたところだったので、非常にアガりました。センター松尾さんを始め、前向きな力が漲るような誇らしげな皆の表情が、とにかく素晴らしい。ライブとしてはまだまだ序盤だったのですが、泣きそうになりました。
また毎度のことながら、三期生の貫禄が素晴らしく、久し振りにアンダーライブに戻って来た中村さんは特に際立っていました。もはや彼女の力量からすると、乃木坂46の歌は簡単過ぎるかも知れませんが、そのぶんが余裕となって、より素晴らしくなっている気がします。
・清宮さん
ただ今回のライブ、現地にいた2日目で最も目を惹かれたのは、清宮さんでした。これは自分でも、理由がよく分かりません。
とにかく印象として、スタイルの良さが際立っていました。清宮さんが今までスタイルで目立っていた印象は、少なくとも私はありませんでした。これは、序盤の衣装のせいもあったかも知れません。
ただそれにしたって、スタイルで言えば他にも松尾さんや中村さんを初めとしたメンバーがいる訳ですから、特別目立つ理由にはなりません。
清宮さんのアンダーライブ参加は今回で三回目。今までが特に悪かったとも思いませんが、いよいよ慣れて来て、存分に魅力を出せるようになって来たのかな?という漠然とした理由しか出て来ないのが正直なところです。
シックに決めるところと、元気に暴れ回るところのメリハリも、更に際立って来たように思えます。
またMCや、コントパートでの振る舞いを称賛されるなど、しっかり者としての役割も果たしてくれています。
ただこう言っては申し訳ないですが、ミーグリ売上的には浮上の気配は見えていません。
しかし、そんなことはどうでも良いのです。本人的にはどうでも良くないでしょうが、ファンの立場としてはどこにいようとしっかり応援することが、長期的に見れば、最もメンバー本人の力になるはずです。
少し前の猫舌SHOWROOMで田村さんが、ツアー中にひたすら振りの確認に励む清宮さんのことを、
「本当にいい子」
とポツリと言っていたのが、思い起こされます。私は清宮さんを特別に推しているわけではないのですが、これからも応援して行きたいと思います(舞台も行きます)。
・まとめ
2日目最後のMCで佐藤楓さんが、同じぴあアリーナで行われた29thアンダーライブのことについて触れてくれました。
「あのライブのことを今でも誉められる」
という言葉は、あの時三日間通って最高の気分を味わった者としては、とても誇らしいです。
当時の初日はスカスカだった客席が、同じ金曜日なのに満席になっている様子も、感慨深いものでした。そのぶんチケットは取り難くなってはいます(最終日を一般で挑戦も惨敗)が、コロナ禍が完全に明けた今となっても配信という形式を続けてくれているのが、ありがたいです。
本来ならもっと大きい場所で、アンダラはさいたまスーパーアリーナクラスで、バスラはスタジアムクラスでやって欲しいのですが、土日はともかく、平日がなかなか苦しい、という判断なのでしょう。それでも十分儲かるだろ、と言いたいですが…
何にせよ、これからも出来るだけアンダーライブに参加します。次回も素晴らしいものになることは、間違いないですから。メンバー、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
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