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乃木坂46 アンダーライブのこと①

 乃木坂46の29thシングルアンダーライブ。3月25,26,27日にぴあアリーナMMで開催されたこのライブに、私は3日間参加し、かつ最終日は配信も見ることが出来ました。
 私にとって一生忘れられないものになったであろうこのライブについて、Twitterの文字数では到底足りないので、遅まきながら記事を書きます。

・アンダーライブの印象

 私がアンダーライブのFC先行に申し込んだのは、推しである金川紗耶さんが出演するからです。しかし正直私は、アンダーライブについては良い印象はありませんでした。

 YouTubeのアンダー曲MVのコメントでは、表題曲や運営はもちろん、下手をすると選抜メンバーへの悪口が書かれていることもよくあります。
 そんなことばかり言ってる奴らが、妬み嫉みや劣等感や怨念を胸に集うのがアンダーライブで、そんな場所には行きたくないと思っていました。金川さんが出ていなければ、行くことはなかったでしょう。

 しかし、実際に行ったアンダーライブは、そんな負のエネルギーが渦巻く場所とは、全く違いました

 盛り上がりの有無で言えば、後ろ向きな怨念を原動力にした集まり、例えば人種差別の集会だって、その場は盛り上がりはします。

 しかしアンダーライブの盛り上がりには、そこに怨念や悔しさ(何で俺の推しは選抜じゃないんだ、とか)が少し混ざっている人がいたとしても、圧倒的に優先されているのは、

『誰かを応援したいという気持ち』

 だったと思うのです。

 この時勢のルールに忠実に従い、拍手のみで応援する姿勢。応援より自分の怨念を優先する者は、野球やサッカーで時折いるような、馬鹿騒ぎをしでかします。
 特に、涙で言葉に詰まるメンバーを後押しする拍手。あれが、自分の怨念を晴らせればそれで良い、と考える者がとれる対応とは思えません。
 そして、ダブルアンコールへと至った、鳴り止まない拍手。これは、北野さん卒コンでの前例があったことに加えて、素晴らしいライブへの感謝の気持ちがたくさん込められていた、とも思います。

 メンバーの誰かが言うように、卒業も絡まず特に節目でもなかったこのアンダーライブ。それが、私のアンダーライブへの認識をガラリと変える三日間になるとは、想像もしませんでした。本当に、行って良かった。

・三日間の成長

 初日は残念ながら、客入りは芳しくなかったですが、ライブの熱気としては十分でした。

 アンダー曲に拘らず、と言うか表題曲を排除することに拘らずに組まれたセットリストは、乃木坂46のライブとしての魅力を十分に引き出し、かつ人数が少ないことで個々を十分に見ることが出来て満足度が高い。
 私は、推しの金川さんがフロントにいることが多かったこともありますが、他のメンバーのファンも、かなりの見せ場を味わうことが出来たでしょう。文句なしのライブでした。

 二日目の流れの始まりは、今思えば、開演直前の「えいえいおー!」の掛声が客席に届き、それに応えて自然と拍手が湧き起こったこと。
 MCで理々杏さん(うろ覚え)が
「心強いのでどんどん拍手をして欲しい」
 と言ってくれて、流れを切らすことを恐れずに積極的に拍手する空気が生まれたこと。

 メンバーに関しては推測ながら、
折り返し地点を越えてラストスパート感が出てきたこと
初日の客入りを見て危機感や反骨心が芽生えたこと
歌のボルテージというか圧が上がったこと(音響の操作によったのかも知れません)
 も大きかったと思います。

 そうしたお互いの熱が相乗効果を生み、どんどん高まって行ったと思います。

・客入り

 三日目にはそこまで至ったこのライブも、初日の客入りは寂しいものでした。そもそもFC先行とは言え三日間全て当選、twitterで見た範囲でも落選した人はほとんどおらず、その時点から雲行きは怪しかったです。

 メンバーの購入を訴える言葉はありながらも、一般発売も最後まで売切には至らず。私がファンになった2018年末頃からずっと、売り切れに至らない乃木坂46のライブは一度もなかったと思います。

 特に初日は、アリーナ席も一席飛ばし。実質的には半分以下の入り、ということです。
 二日目は、アリーナはフルに入れていましたが、スタンドは同様に一席飛ばしぐらい。
 三日目でようやく、スタンドの二階ぐらいまではフル、しかし三、四階は空きがありました。
 体感では50%→70%→90%といった感じに見えました。

 ぴあアリーナはキャパ一万人程度。延べ二万一千人との報道がありましたが、私のような三日間通った者のことを考えれば、総数は一万人台前半がせいぜいでしょう(それでも凄いですが)。

 そう考えると、和田まあやさんが突然言い出した、
「アンダーライブを東京ドームで」
 という言葉は会場の興奮を呼んだとは言え、もし私が会社の偉い人なら、六万人を埋める勝算が無いとして、許可は出さないでしょう。

 しかし私はファンですので、勝算など気にしません。その場の思い付きの言葉に夢を持つのも悪くない。
 確かに無責任な夢ですが、ファンが勝手に持つ夢など、無責任で良いのです。それを押し付けたり、果たせなかった時に罵声を浴びせるようなことさえしなければ。

・お疲れ様でした

「感動をありがとう」
 テレビで大安売りされている、書くのも気恥しい、安い言葉です。しかし、そんな言葉しか出て来ないようなライブでした。

 皆、本当にありがとう。お疲れ様でした!

 曲について、メンバーについて細かく振り返ろうと思いましたが、既に長文なので、記事を分けます。誰が読むのか分かりませんけど…笑

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