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祝・初選抜!金川紗耶さん!

 乃木坂46の30枚目シングルで、私の推しの金川紗耶さんが選抜メンバーに選ばれました。

 おめでとう。
 辛い時、絶望に苛まれた時、投げ出したい時もあっただろうけれど、頑張り続けて、ここまで歩んで来てくれて、本当にありがとう。
 あなたは既に自慢の推しです。推して来た時間は、私の誇りです。
 これからも応援します。

 言いたいことは以上なのですが、Twitterで彼女のここ一年強の道のりを振り返っている方がいたので、それをパクって、振り返りながら私自身の想いを書いて行きます。
 書いていたら超長文になったので、最後まで読んでくれる人はいないとは思いますが、とりあえず。

・躓き(つまずき)

 選抜入りも視野に収めている、という評価もあった金川さん。それが突如大きく躓いたのは、昨年の3月末。週刊誌によるデート報道でした。
 グループにとって久しぶりのゴシップ報道とあって、随分荒れた気がします。私自身にとっても、グループを応援し始めてから初めてのこうした報道、しかも対象が唯一モバメをとっていた金川さんだったので、かなり動揺しました。

 金川さんは、謹慎してほとぼりを冷ます、という定番の道を取りませんでした。これは本人の意志だったのか、外仕事への悪影響を恐れた運営の働きかけだったのか、私には分かりません。恐らく運営の働きかけはあったものの、本人も納得ずくで茨の道を選んだのだと思いますが、単なる想像です。
 どちらにしてもそれは、アンチや炎上狙いにとっては格好の攻撃理由。随分と罵声が浴びせられました。

 そんな中、彼女を支えたのは、周囲のメンバーやスタッフさん達でした。

 堀さんの卒業ライブ、サプライズでメンバーが登場した時に手を引いてくれていたという、清宮さん(映像未確認)。
 CDTVの『サヨナラの意味』で、校舎を出る金川さんの手を引いてくれた、柴田さん。
 番組中で言葉を発する時間を与えてくれて、「これからも応援しない訳がない!」と断言してくれた『イマリアル』の森本さんと、スタッフさん達。
 スキッツライブの直前、声を掛けてくれていた久保さん(映像有り)。
 『芸人動画チューズデー』初回の蟻の卵爆食いについてSNSで発信してくれた山崎さん。
 そして今でも名場面として語り継がれる、Mステでの『I see…』披露直前、堅く手を握ってくれていた早川さん。

 今でも、これらの支えに対する感謝は忘れられません。その後何度もゴシップ報道はあったけれど、乃木坂は大丈夫だと私が確信していたのは、この時の経験があったからです。

 ただそうした支えはありながらも、ネット上での罵声は続き、金川さん自身は逆境の時を迎えます。27枚目では当然選抜入りは叶わず、四期生曲『猫舌カモミールティー』では最後列の端という明らかな序列低下。バスラ期別ライブでも言葉を発する機会は一切無し。

 YouTubeに上げられた個人PV『ランナーズハイ』の予告編には異常に多い低評価が付けられ、必死に活動を続ける彼女を嘲笑するかのようで本当に不快でしたが、どうすることも出来ませんでした。

 たくさん送られていたモバメは数日に一通程度まで激減し、批判されたくない、と言う気持ちが見え見えの、不自然に硬く丁寧な文面。気楽に話しかけるような文面に「!」マークの多用、誤字脱字の嵐だったそれまでとは、一変していました。
 ブログ更新も数ヶ月途絶えました。
 四期生番組は歌が中心の『スター誕生』になり、歌が苦手と自認する金川さんにとっては、これも一つの逆境でした。

・転機

 報道後初となるミーグリは、2021年6月13日でした。この日だけは早期に完売しています。金川さんへの激励の言葉を掛けようとした人が、かなりいたことが伺えます。私もその一人でした。

 今思うと、とても硬かった。私のような見知らぬオッサンが突然来て「応援している」などと言っても、心を開けるはずもなかったでしょう。当時はグッズも持っておらず、推しタオル等を飾って「ファンですよ」と知らせてあげることも出来なかったのも、尚更警戒させたと思われます。

 ただこの日の夜のモバメでは、始まる前はとても不安だったものの、来てくれたファンの優しさに元気をもらったことの礼と、久しぶりの「!」マークを見ることが出来ました。今から振り返ると、一つの重要なきっかけでした。
 今でも、「ミーグリが楽しい」「ミーグリが支え」と言ってくれるのは、この日の経験に端を発しているのではないか、と推測します。

 この少し後に、松村沙友里さんの卒業ライブがありました。
 松村さんが各メンバーと別れの挨拶をする際に、金川さんに向けては特に「頑張れ!」と力強く拳を上げていた、ように見えたのは、よく覚えています。
 金川さんも終演後モバメで、松村さんに元気付けられたことを書いてくれていました。

 松村さんは、かの有名な報道で、かなり厳しい声に晒されました。御三家と呼ばれた人気メンバーであったこと、時代的にも今以上に不寛容だったことで、金川さんに対する声以上のものがあったでしょう。
 そんな時期を経て活動して来た松村さんだからこそ言えることは、恐らくあったはずです。
 ですが、実際に松村さんとどんな会話をしたのか、そもそも会話があったのかすら、私には知る由もありません。しかしこのライブも、何かが変わるきっかけになったと思います。

 そして、全国ツアーが始まる頃には、モバメはすっかり以前の調子を取り戻し、ブログの文面も柔らかくなりました。まず一つ大きな壁を乗り越えたのが、この時期でした。

 ちなみに今年のバースデーライブ。『乃木坂工事中』の映像で、関係者席でライブを見る松村さんのサイリウムは、赤と水色でした。赤と水色は、金川さんのサイリウムカラー。私は全く気付かず、Twitterで知りました。単なる偶然の可能性も高いのですが、何だか心温まる話です。

・雌伏

 28枚目、同期の掛橋さんが選抜入りする中、やはり金川さんの選抜入りは成らず。
 全国ツアーでは元気な姿を見せ、『芸人動画チューズデー』では全力で番組に臨む姿勢が見られたものの、乃木坂内の評価としては、それほどの上昇は見られませんでした。
 ただ時間が経ったことで、執拗な罵声はあまり見られなくなっていました
 ちなみに、久しぶりの『のぎおび』があったのが、9月。SHOWROOMのコメント欄はクソなので、当時本人はかなり緊張してたように見えましたが、無事に終えました。

 そうこうするうちに、『芸人動画チューズデー』が終了。半年と言う短い期間での打ち切りとなってしまいました。超売れっ子であるかまいたち濱家さんを、テレ東の深夜バラエティに繋ぎ止めておくのは難しかったでしょうし、番組制作にかなりの手間が掛かっていたことも、打ち切りの決断に拍車を掛けたと思われます。
 ただこの番組を経たことで、リアクションが格段に良くなった、表情豊かになりました。最近の乃木坂工事中でも、推しのひいき目もあるでしょうが、結構抜かれている印象です。

 そしてもう一つ、歌は苦手と公言していながらも、自ら志願しての『スター誕生』でのソロ歌唱(森高千里『十七才』)があったのも、この時期でした。
 正直このソロ歌唱、凄く上手かったとは言えません。ですがこれを機に、どんどん歌に対して積極的になって行き、歌の見せ場も増えて行きます。
 スタッフさんが「この時に変わった、覚醒した」と証言をしているぐらい、大きな出来事ではありましたが、その効果が表れるのは少し先でした。

・台頭

 28枚目の大きな変化は、四期生もアンダーに参加するようになったことでした。
 アンダー曲のポジションは二列目の中央あたり。それなり、と言う感じですが、アンダーライブへの参加が、金川さんの評価を大きく押し上げるきっかけになりました。

 選抜ではない四期生は、四期生曲にしか参加しません。四期生曲は一貫して、可愛らしい曲ばかり。その中で金川さんは、ダンスが上手いという評価は受けてはいたものの、そこまで強烈なインパクトがあったかと言われれば、否でしょう。
 しかしアンダー曲は、激しい曲から切ない曲調まで幅広いものがあり、それに伴って求められる表現の幅も広くなります。そうした時に、金川さんの力強く激しいダンス、カッコいいダンスが出来るという特長が活きました。
 特に印象に残っているのは、『Another Ghost』。阪口さん、和田さん、松尾さん、金川さんの四人のユニットは、明らかにダンス選抜メン。他の曲でも思い切りよく踊っている金川さんは、推しのひいき目が入ってはいるものの、大いに目立っていました。
 特に四期生は初参加で、膨大な曲を覚えなければならず、非常に大変な思いをしたことが、各所で語られています。そんな中でのこのインパクトは、
「ダンスの金川」
 を乃木坂ファンに大いに印象付けた
ことでしょう。

 ちなみにもう一つ、前髪を作らずに分けるようになったというビジュアル面の変化も、個人的には大きかったと思います。こうしたことは個人の好き好きなので決定的な要素ではないですが、『Time Flies』のカスタムジャケットの美しい振り返り姿は、十分なインパクトがありました。
 同期の筒井さん、遠藤さんも「綺麗なお姉さんになった」と称賛していますし、イメージの変化としても、結果的に良いことだったのでは、と思います。

 そして、先輩達の発言。バレンタイン企画でも名乗り出てくれた久保さんの、金川さんへの暖かい言葉が目立ち始めるのも、この頃です。
 梅澤さんは、雑誌のインタビューで言及もしてくれていました。
 山崎さんMCの通販番組にも、ゲストで出演したりもしました。
 この時期まで先輩達にハレモノ扱いされていた、とは思いません。ですが、公の場で声に出してくれることが、どんなにありがたかったか。風向きの変化を感じた時期でもありました。

・復調

 年末年始辺りから、乃木坂定番の番組に、徐々に復帰を始めます。
 12月、猫舌SHOWROOMに、柴田さんと出演
 1月、らじらーサンデーに出演
 1月、オールナイトニッポンに、佐藤璃果さんと共に出演
 2月、乃木ののに出演

 猫舌以外はこんなに時間を掛ける必要があったのか疑問で、特に『乃木のの』は、誕生日の10/31に出演させて欲しかったですが、まあ良いでしょう。
 ずっと支えてくれていたであろう柴田さんとの猫舌も嬉しかったですが、何と言ってもANNが嬉しかったです。
 この時期、卒業を間近に控えた新内さんの意向が反映されたキャスティングがされており、佐藤楓さん、向井さん、北川さんなどアンダーメンバーも積極的に呼んでくれてはいました。
 しかし、まだ他に選抜メンバー(与田さん、早川さんら)も控える中、到底出番はないだろうと思っていたところでの出演、というのがまず一つ。

 そして、本来2021年3月に出演する予定だったのが、あの報道の余波で出演キャンセルになった、という経緯がありました。
 更に言えばその前、2020年4月の初出演時は、急遽リモート放送になったことで、ラジオ放送史上稀に見る間の悪い放送になってしまったこと、もありました。
 そうした二重の意味でのリベンジが達成出来たこと、その上トークや相槌の点でも素晴らしい成長を見せてくれていたことも、嬉しいことでした。

・躍進

 迎えた29枚目の選抜発表。前作時から5人が卒業し、大きなチャンスと思いました。正直、今回入れなかったらもう無理だろうな、と私は考えていました。
 しかし枠が減らされたことで新選抜は柴田さんのみ、五期生センターと言うサプライズにより、選抜入りは叶いませんでした。

 曲調も全く好みではなかったのですっかり落ち込んでいた私の耳に飛び込んで来たのが、3/5のシブヤノオトでの、金川さんの代打出演。これに関して一度記事を書きましたが、冒頭の立ち姿の美しさから抜群のキレのダンスまで、素晴らしかったです。
 また、四期生から歌番組の代打というのは恐らく初めてで、28thのアンダーライブで培った評価の高さがうかがえます。
 TGCでも代打出演し、ほんの数秒だけ歩いたランウェイで見せた笑顔が、Twitterで広く拡散されたりもしました。

 そして、アンダー曲の『届かなくたって…』では、遂にフロントに立ちます。これもアンダーの中では比較的多い完売枠数と、高いダンスの評価の賜物。そして迎えたアンダーライブでは、その爆発的なパフォーマンスで更に存在感を高めることとなりました。
 半年前のアンダーライブと比べて、可愛らしく楽しげなところ、しなやかなところも多く見せていたことも、大きな成長でした。

・加速

 アンダーライブ後、コロナ陽性により療養期間に入りますが、ここで始まったのが怒涛のトーク送信でした。
 元々、完成された美しいビジュアルの自撮りから、舌足らずな喋りで変なことを言ったり、動画でアザトい仕草をしたりしていて、とても満足度は高かったです。
 それがこの時期、着信や動画で質問返しをしたり、無音ダンスクイズをしたり、編集した料理動画や食レポ動画を送ったりと、色々と工夫を始めます。件数も1日10件以上は余裕で届くなど、激増しました。さすがに最近は企画はないですが、件数は相変わらず圧倒的です。
 ミーグリに行かないまでもトーク(モバメ)は取る、という層はいて、そうした人達の満足度は高まったでしょうし、口コミでの評判の拡散、時にはミーグリへの誘因にもなったのでは?と思います。

 もう一つは、新たなレギュラー番組『東京パソコンクラブ』が始まったこと。スタッフは『芸人動画チューズデー』とかなり共通しているようです。
 最終回時、チューズデーの番組公式のツイートが金川さんについて、
「めちゃくちゃ一生懸命やってくれていたので…」
 と書いてくれていました。番組をずっと見ていた私は、それが心からの言葉であることを確信していましたが、だからと言ってそれが新たな番組の縁に繋がるとは限らない、と言うより繋がらない可能性の方がずっと高い、とも思っていました。
 それが、半年で新たな番組に繋がるとは、思ってもいないことでした。
 番組は相変わらずの悪ふざけ連発で、もちろんファンは喜んで見ていますし、共に起用された弓木さん、吉田さんとの仲も深まっているようですが、正直話題沸騰している様子はありません。
 金川さんにとって特に大きかったのは、番組告知の為に始めた毎週のブログ更新でした。

 内容としては当然、告知が主です。写真や内容も、トークをとっている人には目新しいものでもありません。
 しかし、トークをとっていない乃木坂ファンも、当然います。そうしたファンにとっては、
「金川はこんなことをやってるのか」
「金川ってこんな感じなのか」
 という入口になり得ます。結構ボリュームもあるので、片手間感が比較的薄いのも好材料です。

 それを証明するかのように、バースデーライブのメンバー個別グッズで、金川さんは多くのものが売切状態となります。もちろん、選抜フロントレベルのメンバーとは、元々準備されている数が違いますので、売上が乃木坂でもトップ、なんてことではありません。しかし、それまでとは明らかに違っていました。

 それらの結実が、音楽番組 MUSIC BLOODでの、アンダーの大人気曲『日常』のセンターでの披露。次世代を担う、という紹介は使い古されたものでしかありませんし、本人としてもやや反省材料はあったようですが、スキャンダル持ち扱いの完全なる払拭を示すものでした。

 そして、延期になっていた『スター誕生』ライブ。
 スーパーやんちゃんず、弓木さんとの『ペッパー警部』と披露済みの曲はもちろん素晴らしかったですし、昼夜の二公演になったことで新たに歌うことになった『渡良瀬橋』は、非常に胸に沁みる歌でした。
 そして四期生ライブのパートも、感無量でした。
 何より、初披露時は苦い思い出だった『猫舌カモミールティー』も、楽しそうに踊って。
 自分には歌う資格がない、と言っていた『4番目の光』を、急遽欠席となった早川さんの分まで、とばかりに渾身の「この坂道 登れ」を聞かせてくれて。

 大きなつまずきから立ち上がり、必死にもがき、這い上がり、全てを乗り越えて輝きを放つに至った集大成、とも言える時間。そう言えるのも、選抜入りという結果が分かっているからなのですが、そう美化して表現しておきます。

・開花

 そして、選抜入り。
 自ら、
「選抜に入れる希望が他のメンバーより断然低かった」
 と語っている通り、内心では「もう無理かも」と思ったことも、恐らくあったでしょう。それを堪えて、ずっと努力し続けてくれたこと、感謝しかありません。

 ただ正直、今後も選抜に入り続けられる保証は、全くありません。それでも、五期生にファンが流れがちな状況で踏ん張り、伸びを見せたことは、大きなプラス材料です。
 今後がどうなるかはもちろん分かりませんが、これからも、最後まで、応援し続けます。

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