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孫の代まで届くあすか:小川彩さんのこと

 横浜アリーナで開催される乃木坂46 33rdアンダーライブ。そのアンダーライブの注目メンバーとして、小川彩さんについて書きます。
 ライブ全体については、以下の記事で。


・加入時の印象

 これまで何度か記事で取り上げて来ましたが、小川さんは現在の乃木坂46の最年少メンバーで、個人的には5期生で一番贔屓にしているメンバーです。
 お見立て会で見た時の印象は、最年少らしからぬ落ち着きがあり、ビジュアル面では飛び抜けて凄いとは思わずとも、普通に可愛らしい子だと思いました。

 最年少というだけで飛び付いて来るアイドルオタクのお陰で、少なくとも最年少である間は人気は安泰、だと思っていました。少なくとも三期、四期の最年少である岩本さんと筒井さんは、人気は安泰でした。

 ところが五期生の最年少である小川さんの場合、ミーグリ人気はあまり高くありません。五期生は三次までで全完売するメンバーがほとんど(8人)ですが、小川さんの全完売は六次。少しづつ速くなっているとは言え、かなり遅いと言えます。

 赤ちゃん、バブちゃんと連呼され、『乃木坂工事中』では何かする度に、梅澤さんを筆頭とする先輩達が、
「可愛い~!」
 と悶絶し、実際その可愛らしさはファンの間でも広く認知されているにも関わらず、です。対応が悪いとは思えないのですが、握手・ミーグリ人気の不可思議さと言う他ありません。

 可愛さにはあまり惹かれない私でも贔屓しているくらい、文句無しに可愛いです。また、岩本さんが配信中等で断言していたように、16歳の時の岩本さんや筒井さんに比べて、明らかに幼い感じがします。
 その要因としては、丸顔気味、低身長、舌足らず感のある喋り方、ちんまい手、などが個人的に思い当たりますが、オッサンが長々と分析してもキモいだけなので、これ以上はやめておきます。

 ただ、十五歳ぐらいから急激に大人っぽい美人へと変貌して行った岩本さんのように(筒井さんは初めから大人っぽかったので除外)、今の「可愛い」から「美人」へと変わって行くのではないか、と勝手に期待してもいます。容貌の好みは人それぞれですので、それを嫌う人もいるかも知れませんが。

・歌とダンス

 ともあれ私の場合、可愛さだけが理由で贔屓することはないです。私にとって魅力なのは、カッコ良さと安定感が際立つ、歌とダンスです。

 歌について認識したのは、『MusicBlood』で、5期生が『きっかけ』を歌った時。中西さん、井上和さん、菅原さん、奥田さん、までは歌うまメンバーとして認識していましたが、小川さんも重要なパート(「自分の意志…」の部分)を任されしっかり歌っていて、驚きました。
 昨年夏の全国ツアー、歌で聞かせるキャンプファイヤーブロックでも、歌メンバーの一員を務めていました。

 そして今年のバスラ5期生ライブ、32ndアンダーライブでの、ダンス。『スター誕生』ではダンスはあまりフィーチャーされませんので、ダンスに本格的な注目をしたのは初めてでした。
 5期生全体に言えることですが、この辺りからは乃木坂46のメンバーの一員として、いよいよ存在感を増して来たように思います。特に前作アンダーライブでの『もしも心が透明なら』には、多くの賞賛が集まりました。

 ちなみに賞賛に関して、特に私の印象に残っているのは、『生のアイドルが好き』でのこと。
 アンダーライブでのダンスを誉めるMCの田村さんと矢久保さんの言葉に、ニコニコ笑って喜ぶ小川さん。その横で、井上和さんと菅原さんは、真顔のまま小さく拍手したり、しっかり頷いていました。
 その様子は、
「そうです、ウチの彩は凄いんです」
 と言っているかのようで、同期としての信頼と愛情を感じました。

・最年少の扱い

 小川さんは時折同期に対して、「赤ちゃん扱いがヒドい」とこぼしていますが、その芯に高い評価があると分かっているからこそ、不平を言いつつも許容しているのでしょう。
 普段は猟奇的な愛情表現をしている一ノ瀬さんも、努力家の面を度々賞賛していますし、苦楽を共にして来た一ノ瀬さんを小川さんが信頼しているのは、傍から見ても明らかです。たとえ時には反抗しているように見えても、です。

 しかし、ファンはどうでしょうか。以前の星野みなみさんに対してと同じように、「可愛いねえ」と言うだけの者、ノリで赤ちゃん扱いする者は、『最年少の記号』としてではなく、『小川彩さん』を評価しているでしょうか。
 評価しているとしても、小川さんにそれは伝わって、または伝えているでしょうか。メンバーと同様の信頼とまでは行かなくても、それなりの信頼を積み上げた後に、そうしたノリをしているのでしょうか。
 本当は小川さんに限らないのですが、掛ける言葉が本当に助けになるか、励みになるか、却ってストレスになっていないか、省みることぐらいはして欲しいと思います(嘲弄や説教はもちろん論外)。

 実際、配信中の動画で小川さんは、各期最年少三人のユニット曲『涙の滑り台』をもらったことについて、
「初めて、最年少で良かったと思えた」
 と口にしていました。ミーグリ人気が高ければまだしも、人気的にはそうでもなくてアンダーなのに、最年少の弊害ばかりを喰らっている現状では、良いと思うことが無いのも無理はない、と私には思えます。

・アンダーライブへ向けて

 とは言え、ここで色々言っていても、小川さんの妙な最年少扱いが改まることは無いでしょう。他の魅力をなかなか見てもらえないなら、嫌でも目に入るようにするのが、恐らく唯一の手段です。
 そのための貴重な機会の一つが、アンダーライブ。人数が少ないので必然的に注目度が高くなります。

 また、中村麗乃さんと伊藤理々杏さんという、最近のアンダーライブで歌の大黒柱を務めて来た2人が揃って選抜入りし、林さんは休業中であることで、歌メンとしての小川さんの重要性は増しています。
 最年少メンバーでありながら、歌もダンスもどちらも行ける強みを活かして欲しい、というか活かしてくれでしょう。
 また今回はポジションもフロントなので、様々な曲でセンターを務めることが予想されます。

 個人的な注目ポイントは、ダンスです。最近のアンダーのダンス巧者達は皆、長い手足をしなやかに使って魅せることが多いと思います。アンダーセンターの松尾さんを始め、阪口さん、佐藤楓さんらです。私の推しの金川さんの過去のアンダーライブでの活躍も、この点を十二分に活かしたものでした。
 正直その観点では、身長が低い小川さんは不利というか、同じことをしていてもあまり際立ちません。そこでどんな見せ方をしてくれるのか。私の興味と期待はそこにあります。

・今後へ向けて

 牽強付会ではありますが、29thとの共通点は、横浜で3days開催だけでなく、経験の浅い期生がセンターを務め、新規期生二人がセンター脇を占めること、もあるように思います。
 このぐらいで共通と騒いでいたら何でも共通になってしまうのを無視して話を進めると、29thの三人(佐藤楓さん、弓木さん、金川さん)は、次作で選抜入りを果たしました。楓さんは残念ながら連続選抜はならずでしたが、弓木さんと金川さんは一気に人気を伸ばし、その後も選抜に入り続けています。
 それと同じ道を、小川さんも含めた今回の三人が辿るかどうかは分かりません。中西さんは既に三次全完売の人気メンバーでもありますし、小川さんもこのシングルは既に完売済なので、伸ばしようがない、という面もあります。
 何より松尾さんや小川さんの人気が爆伸びすれば、私の推しの金川さんの選抜入りが危うくなるのですが…それはそうなった時に考えます。

 何にせよ、まずはアンダーライブ。しっかり見届けたいと思います。

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