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”ソニックシンフォニー” で掲げた拳とエメラルドの周辺日記




1月30日、カオスエメラルドを買った。小学生なので

ちなみに商品種は「文鎮」なので、超重い


こんにちは、liccaです。音楽ゲームとゲーム音楽がすきです。

ソニックシリーズの「ミュージック」を届けるべく、各国の名だたるオーケストラが勢揃いしバンドメンバーは米国を中心に世界を飛び回る、SONIC Symphony WORLD TOUR、22年冬から始まった世界巡回公演 (しかも多い時には週1ペース) (速すぎませんかいくらなんでも) を経て、2024年2月11日に行われたのは初の日本凱旋公演
というわけで記念すべき場に現地参加した並々ならぬ感情を内に秘めたファンのひとりとして、当日前後の日記を書きました。思い出話と私見がいっぱいの記事ではありますが、是非参加者やそうでない皆様の、思い出を引き出す一助となれば幸いです。

案の定凄い長くなってしまったので、誤字脱字がそこかしこにあるかもしれません。追追確認しますのでお許しください……。


ライブの感想だけ見たい方は目次から「本編感想」の部分に飛んでください。その前は全部ただの日記です



1月30日(あらためて)

通販なので正確には届いた日になりますが…。
上の画像の、ソニックのぬいぐるみの方は8年前ぐらいにジョイポリスでゲットしたモノ。8年の間に気づけば公式グッズも随分増えました。
そこまで経てば子供だった人も、自分の稼いだ金で躊躇いもなくグッズを買えるようになっています。昔はそういう訳にもいかず、なけなしの小遣いの使い道を絞っていたのですが……昔も今もそういったものより、ゲームのサウンドトラックを買うことを優先していたのが、自分という子供でした。それだって新品かつ高いものは5000円とかするので、特に欲しいものを選んで買うしかありません。サブスクなんてものもありませんでしたから、精々MP3のDL販売を買うと安い、とかの時代の話です。

……とかくそんな中で、ソニックシリーズは躊躇いなくサントラを買っていたジャンルのうちのひとつ。私の基準で言えばそれは、「トップクラスに好きなシリーズ/ジャンル」 を意味します。


一方でサントラを即買うぐらいのジャンルであっても、ライブチケットという一夜の夢には中々手が出せなかったのも事実。特にソニックシリーズは暫く “単独” かつ ”シリーズ全体” のライブを行っていなかったし、やってなかった筈。別の多くのゲームをひっくるめたコンサートや、はたまたアドベンチャーシリーズ限定ライブの話は度々聞き及んでいたものの……ソニックしか知らなかったり、アドシリーズを遊べていなかったり、単純に日程が合わなかったり。したらばその後も別のジャンルにハマるし病魔は席巻するしで余計に色んな機を逸しました。DJイベントとか行きたかったんですけどね……。

そんな折。時は昨年9月21日、2021年発売の『ソニックフロンティア』アップデート第3弾公開間近、人々が追加シナリオと超高難度ギミックとCDが2枚増えるぐらいの膨大な追加曲に、打ちのめされるその前に告知されたのが、前々から噂になっていたコンサートの、日本公演告知でした。
22時チケット抽選受付開始の告知が22時5分にポストされて焦った記憶がどうにも蘇ってきます。S席第1志望、第2志望なしのチケット抽選に飛び乗り、程なくして当選の連絡が来て、一般販売も続いて、あっという間に10日前、7日前、そして3日前まで時間は飛びます。

2月8日

コンピレーションアルバムを聞きつつライブ用の装備(会場であるLINE CUBE SHIBUYAの席がかなり狭いことを知っていたので、なるべく荷物を小さくできるもの)を探していたところ、デジタルチケットの発券とともに席番号が手元に来ました。

さすがに嘘やろと叫んだけど真実(マジ)でした。
ふとカービィシリーズのオーケストラコンサートに行った時の席が、1番後ろかつ1番端だったことを思い出し、運の巡りに思いを馳せる羽目になりました。あれも多分8年前ぐらいの出来事でしたっけ。超高身長の人が前に来ない限り席順は気にしないタイプですが、大好きな音楽が流れ続けるライブを最前列かつモッシュ無しの観覧などと言われては、テンションも上がらざるを得ないんですよね……!! 一生に一度とも知れぬ幸に心を浮つかせたまま、貴重品を入れるポーチやぬいぐるみを入れるための袋、その他諸々を調達するだけして前日を迎えたところ。

2月10日

誘拐失敗の図

袋にソニックが入りませんでした どうして。
どうしても何も、彼のスケール感を完全に見誤っていたのが原因です。頭が1番大きいのに針までしっかり綿が込められたソニックさんのぬいぐるみは、しっかり彼とわかるデザインで最高な一方輸送に全く向いていなかったんですね。
仕方ないので他の手持ちの鞄を見つくろうことに。他のものを入れる予定だった青いトートバッグ、これに入るには入るけれど、否応なく頭が嵩張ります。仕方が無いのでトートバッグを諦めリュックに仕舞いこもうとして、ふと心の声が響く。
考えても見ろ、最前なのだぞと。
垂涎の特等席、ならば自分に出来うる限りの表現で迎え撃つべきではないか?と…。
なお以上の言葉を要約すると「舐められたくないだろ!!!!!!」なんだよな。 でも準備していくうちに、楽しくなって、最後にはソレが好きな自分の為に、出来る範囲で妥協したくなくなる。金もなく物の置き場もなく自分にも頓着しない、3Nなものぐさなりの活動はこういうものだったと思い出しつつ準備を進め、彼の青よりは少し濃い青のトートバッグと別のポーチに、カオスエメラルド(偽)をはじめ色々なグッズを装着したあと、意を決してソニックを詰めました。

誘拐の図

ただし嵩張りようはどうしようもないので現場に着くまでバッグの底に頭から着地し続けていただく事にしました。ごめんて。

2月11日

個人的には1年半ぶりの公会堂。いうてもキャラクターコンテンツの一端であるので当然いつかの機会よりファンが可視化されており、正直「まさかこんな光景を見れるとは」と言いかけ……でも何を隠そう私自身が降って湧いた通りすがり(のクソデカ感情持ち)なので、特大ブーメランとなるこの言葉をぐっと飲みこんでました。とはいえ海外勢の方をよくお見掛けしたのと、一家での鑑賞と思しき方々が結構な組いらっしゃったのが、今までにない心の来し方をしたかもしれません。
未だに行き慣れない渋谷、身の丈に合っていてすぐに入れそうなカフェもなく、結局公会堂近くのサンマルクを頼ることになった、ら偶然隣の席に、打ち上げの約束をしていたフォロワーさんが滑り込んでいったのは流石にミラクルすぎて笑ってしまいました。お隣でがっつりエネルギー補給の様子を見せつける羽目になるハプニングもありつつ、開場直前にサイリウム他グッズを受け取って、熱気あふれるコンサートホール内へと入っていきました。

待機!


本編感想

各曲感想より先に、全体感想の方を記しておこうかと思います。とにもかくにも貴重な機会を頂いてしまったなという気持ち半分で、日本公演リターンズがもう待ちきれないんだが!?  の気持ちがもう半分でした。

前の方の列が特別だったのかコンサート自体がそういう音響だったのかはちょっとわかりませんが、第一部では弦と管とのスピーカーを通さない生音、表情まで見えるマエストロや演奏者の方々の躍動、全部を浴びてしまい、もう大変でした。得難く素敵な経験だったと断言できます。
ライブパートは「待ち望んでいた機会」を前に目一杯はしゃげたし、観客全員がはしゃいでいることが背中から伝わってきて、それがもう堪らなく嬉しかった!  正直情報処理が追い付かなくてもはやオーケストラを見失ってしまったんですが、そこはアーカイブで補完できたのが重畳でした。細かいところではドラムが電子ドラムだった点が、かなり効きやすさに一役買ってた気がします。この手の屋内コンサート全部電ドラがいい…。

この会場では一音一音を丁寧に聞けた感覚がありますが、一方で「もっと大きいハコ(会場)でやりたいね」というMCには同意しかありません。もっと層の厚い音を用意できればきっと、現代ソニック音楽における純オーケストラ楽曲のポテンシャルが余すところなく聞けるのかなと。夢に見てしまいますよね、ウィーン・フィルで劇伴録った時(*1)ぐらいの規模。巡回してるとなると自らウィーンに飛んだ方が早いかもしれませんが……。

個々の楽曲感想ですが、曲順でなく楽曲構成でまとめて感想を言っている部分があります。セットリストはこちらのポストを参照ください。


第一部:Orchestra Concert


STH Medley / STH2 Medley
ソニック・ザ・ヘッジホッグの原点、1と2に関しては実質中村正人氏制作曲メドレーでもあるのでオーケストラが映えぬ訳もなく!  SWEET DREAMのパートに差し掛かった時の感動はもはや、ソニックミュージックとしての枠組みから飛び出したところに存在していたように思われました。

Sonic CD Medley
ソニックCDのメドレーを構成する楽曲はJP/EN版の音楽だったということに、まずメタルソニック戦のBGMがそうだと公演後お会いした方に指摘されて気付いて、翌日次にOPテーマで気づいて、最後にアーカイブ見返した時に「そもそも全部違うんじゃん!」と気付きました。確認した限り各公演でも同様の内容らしかったので、今のところ1番 “日本に凱旋して来たんだな” という印象が強い曲となっています。

Sonic Mania Medley
結局人はリアルタイムで発売を経験したゲームが一番心に残ってるって “理解” させられた時間でした。スタジオポリスのシャレオツ感もプレスガーデンの静けさも、タイタニックモナークの荘厳さも大好きです。
STHメドレーのスクラップブレインでも思いましたが、何故ソニックのラストステージはこんなにオーケストラ映えするんでしょうね……。こうなったら全部聞きたい気持ちとかありますが、ひとつ選ぶとするならそうですね、『Eggmanland』のアレンジとかどうでしょうかね?

Sky Sanctuary / Rooftop Run
2〜3分のループである原曲を、ソニックジェネレーションズでのリミックスをアイデアとして発展させていく構成に唸りました。クラシックver.のフレーズを挟む、あるいはモダンver.のフレーズを後に持ってきたことで生まれた緩急が好きです。
あとこの2曲はバックグラウンドムービーが良かった……目の前で大画面で超高速で前へ前へと突き進むモダンソニック、もはやソニックVRの様相を呈してたと思うんですよ!

Believe In Myself 〜 It Dosen't Matter
前者の 1 ver. から 2 ver. への繋ぎが、初めて聞いた時から大好きだったのでこの場で聞けて良かったです。同じ歌詞の違う曲、というのがこういう風に活きてくるとは分からないものですよね。
ちなみにここでまたモニター映像に笑わせられています。当の映像はオンラインコンサートでも確認できたらしいですが記憶になく、ただ大画面のモニターを前に笑いの渦に包まれたことで、私まで笑いどころとして認識し(てしまっ)た、ある意味これも皆で観る醍醐味なのかもしれません?

Chao Medley
オンラインコンサートでは休憩時間中のループミュージックだったチャオガーデンの曲が、再構成されてメドレーにもなってセットリストに選ばれていたので、出世したね……というのが真っ先に来ていましたね。唯一といっていいほどの全編癒しなナンバーでした。

Aquarium Park 〜 Planet Wisp / Sonic Frontiers Medley
(ワールドアドベンチャーのRooftop Runとも合わせ)近代ソニック成熟期、とも紹介された3作からのアレンジ。ソニックカラーズのメドレー、Planet Wispはもうド鉄板としても、何を相方にしてくるのかと思ったらそう来ましたか!  のびやかで透き通った音との跳ねるような対比が好きです。

そして最新作、ソニックフロンティアの楽曲メドレーですが……これが第1部最後の曲ということで、正直なところ生演奏で聞きたかった曲目 (The World Adventure/This Is Our World/My Destiny など) は沢山あるのですが、この辺りの願望は全部『Theme of Starfall Island』『I'm Here(Orchestral ver.)』を聴けたことで押し流されました。音楽的エッセンスはそれこそ8年も効かないぐらい、長い間受け継がれてきたことが伝わるメドレーに仕上がっていましたね。
なお私の中にコンサートの度に発生する「この1曲でチケ代の元取ったわ」枠もフロンティアメドレー内にあり、それが『Cyberspace:1-2 Flowing』でした。ガッチガチの電子音楽ドラムンベースが弦の音だけで織られていたの、あまりに貴重すぎる体験でしたよ…!?

第二部:Band Live feat. Orchestra


ここで第1部は終わり、20分間の休憩に入りましたが、こちら休憩ではなく””備え””としか言いようのない時間でした。身の回りを整頓し、スマホを少々充電し、ソニックを、席に座らせました
私が座れなくなりましたけど(実際開演直後は着席していないといけないので地面に座らせてましたけど)これからもう席は必要ないのでね!!  起立も合唱も撮影すらも許された「「祭り」」の時間が始まるんですから!!!

I Am...All Of Me
この曲のライブ用イントロループが好きすぎて一瞬で脳髄が沸騰しましたし、そもそもこれがいかにも "コンサート再開します" という素振りでマエストロが指揮棒振り下ろした、瞬間に流れ出したという事実も塵芥程度の面白さと無限のかっこよさがあり。
ゲストギターとして登場したJunさんこと瀬上純さんの入場時の盛り上がり、慌てて赤に変えるサイリウム、ややあってイントロに乗って始まる待望のギターリフ、促される「I am…」コール…!!
その全ての動きが、スタンスもライブマナー (※ソニックシンフォニー限定) も叩きこんでいくような、凄まじい立ち上がりでした。

ゲストギター兼作曲者の瀬上さん(右)と、ベース&ラップボーカルのルイスさん(左)

What I'm Made Of...
Crush 40のソニック関連曲の、殿堂入りことSAシリーズのテーマ曲を除いて考えた時に、一等と言っていい (少なくとも書いた当時の気分としてはこれが一等でした) ほどに好きなので、この曲が聞けたこと、また「What I'm Made Of…!!」のスクリームの時点で後ろから大合唱の束を浴びせられたもんで「皆居る」「皆知ってる」「皆歌ってる………」とこのように感極まってしまいました。まだ始まったばかりなのに。この後だいたい鉄板ナンバーわかってるんだから持ちこたえろ!!  という風に気合いを入れ直した次の曲が、

Open Your Heart
この伝説級のアンセムなんですね。フルスロットル過ぎますって!

コンサートプロデューサー兼メインギターのShotaさん、こと仲間将太さん


1曲目からそうではあったのですが、「ハモり」をさせてくれた事への感謝が、今回最も声高に伝えたい事です。
最前列が当たった時点で、掛け合いやコーラスを歌っても前の列には迷惑はかからないのでは…!? (演者もイヤモニつけていますし。横はその  すみませんでした) と思っていたのですが、いざ本番となるとメインボーカルの脇を固めるLouisさんと、Kinamiさん・Yumiさん・Gakuさんからなる3名のコーラス、そして目の前のShotaさんによる掛け合い、極めつけの交響曲としての音の重なり、響きが、数年間蓄えてきたハモリの知識を無意識に引き出させてくれました。ていうか後ろでも上とか下とか歌ってる方いらっしゃいませんでしたか??  わかります  ありがとうございました

Knight Of The Wind
曲調的に『暗黒の騎士』のメインテーマ/ラストボスを担当したボーカル曲は、『ヒーローズ』のメインテーマ/ラストボスとの択一になるだろうと思っていた(*2)ので、予想を当てたささやかな嬉しさを噛み締めつつシンガロングしていました。

メインボーカルのエイドリアン・コーワンさん
後ろの指揮者は東フィルのマエストロ、栗田博文氏


Sonic Superstars Theme
第2部唯一のインスト楽曲ということで、歌わなければオーケストラとギターとの重なりがどっちも聞き取れるんだけどなあ…!  歌わずにいられないんだよなあ…!  歌ってって言われちゃっとるしなあ…!!  みたいな煩悶を抱きつつ第二部で一番のマリアージュを目一杯楽しみました。  It Dosen't Matterのリフは反則だとおもいます!!  

His World
何も覚えてません アーカイブの所の印象で感想を書いています、。そしてアーカイブでああ、オーケストラもギターもドラムもボーカルもこの場で奏でられているんだ、あの場で本当にすべてがリアルタイムで『His World』が演奏されたんだ、そう痛感してまた泣きそうになってます。なんぼなんでも感情が限界じゃありませんこと?

SONIC THE HEDGEHOG(2006)、思い出(苦楽共々)として作品として物語として本当に好きで、イントロ流れた瞬間から先の記憶が飛んだせいで見返すまでCrush40によるカバーver. (*3)が歌われたかと思い違えていたんですが、単にそちらと同じ音階(他だとE3ver.やソニック編最初のイベントシーン曲)で歌われていた本家歌詞でした。それはそれでレアなアレンジを聴けたことになりますね。

この曲以前にも最前列の義務と思うて時たま写真に収めてはいたんですが、この曲に関してはスマホずっと出してて無心で写真を撮りまくって、ラップに追い縋りつつ合いの手も入れて最終的に泣き崩れてて(iPhoneのLiveカメラで撮れた一瞬の映像に嗚咽が記録されてて確認中に大笑いしました)、もう本当にサイリウムさえまともに振れなかったので、また日本にいらした時は是非リベンジさせてください。ああでもこれ演奏する場合メドレーはまた聞けなくなってしまうのかな……ぜひどちらもお願いします……。

Reach For The Stars (Re-Colors)
ゲストベース兼作曲者ご本人として前の曲から登壇していた大谷智哉さんの「星を掴む準備は出来ていますか?」「ぜひ自分の色、自分のカラーパワーで」というMCに応え、敢えてのレッド・バースト、灯させていただきました! (原作DS版に思い入れがあるため) 前後の楽曲と違い、珍しく原曲にオーケストラのバックがいないもので、割合新鮮なアレンジだったなと。

振り返って撮ったカラフルカラーパワーサイリウム!

普通のライブなら盛り上がる為のみちしるべのように持って、振っている(*4)ペンライトですが、このライブに限っていえばもうほとんど、客席側のライトみたいな扱いになっていた部分もあったのではないでしょうか。赤青黄の3色しか使わなかったね、という話もちらほら見ました。でもこの曲の前後で振り返った時には、あまりにバラバラで拘りや思い出が光を通じて見られたもので。やっぱりあって良かったのではないでしょうか!

Fist Bump
この場でイントロを聞いた瞬間に思い出したことがあるんです。
それはソニック関連で唯一経験した(ミニ)ライブのこと。いつかの東京ゲームショウで、この曲を相手に拳を天に突き上げた時のことでした。映像が残っていたんですが、17年って何年前ですかと問いたくなりますね。記事の最初で8年前の話してる時点でその手のすっとぼけは通じないのですが……。
でもそれぐらい長い間から抱いていた、ライブに赴いて、長時間ソニックミュージックに浸る機会へ飛び込みたいという願望が、今報われたんだなと目頭を熱くしながら、同じように拳を突き上げました。
……そっと片膝を曲げて舞台から拳を伸ばしてくる、ここまでコーラス等々を目の前で引っ張ってきてくださった(※一方的な私見)、Shota Nakamaさんに向かって。

……この思い出ひとりで抱えるのちょっと耐えられねーんで、本公演でShotaさんとのFist Bumpを果たした2人の観客のうちの片割れとして、思い出を共有させてください! (基本的に色塗りの素養がないので構図のフリー素材配布と思って頂きたいんですが、これはもう…直接的に伝えるには“画”が無いと、と思ったので…!!)
この一時で、涙が燃え尽きるほど熱くなっちゃいました。ありがとうございました!  手前のスピーカーか何か落とすきっかけ作ってすみませんでした!!  でもめちゃくちゃ嬉しかったです!!!  

あとアーカイブ見て気付いたんですがLouisさんもフィストバンプしていたのかな。AdrieneさんとOhtaniさんのフィストバンプもアーカイブで気付きました。振り返ればお互いの拳を突き合わせてるオーディエンスもいるのかもしれないと思えて、後から後からじわじわ嬉しくなっている、そんな思い出の1曲でした。



Adrienne Cowan: Do you like Heavy metal?
audience: (*Cheers*)
Adrienne: ~~And I ask you get know,
Please, Scream, DO YOU LIKE HEAVY METAAAAAL!!!!!(超絶デスボイス)
流れ変わったな:WHOOOOO!!!!!!!!!!

Break Through It All / Undefeatable
故意に何も情報入れてなかったせいでここ本気で驚いてしまい、いっそちょっと申し訳ない気持ちとかありました。そのためのヘビーメタル(超広義)、そのためのデスボイス、そのためのエイドリアンさん!!
この時の心象たるや、原曲のボーカルであるKellin Quinnの厳ついアー写を拝見した時の衝撃とはまた正反対(声から姿ではなく姿から声なので、シチュエーションも正反対)の衝撃を受けていました……浅識にて御免……。

エイドリアンさんとベースで参加の大谷さん(右)

約2年前のオンラインコンサート開催時には影と形しかなかった『ソニックフロンティア』の、影も形もなかったスーパーソニックで戦うボス戦、そこで使用されるボーカル曲。コンサートの巡回とゲーム側の発売からアップデート(シナリオ追加)まで、双方が続いたからこそ、新鮮な心持ちで聴けたというのが……努力に支えられていることは前提の上で、奇跡的にも思えます。
Break Through It Allの生演奏の迫力と共にイントロからギアを上げていく感覚はトップバッターに相応しく、Undefeatableは展開のドラマチックさが更に増したアレンジ度合いに打ちのめされ……最後の1曲と言われないから(正味期待を向けつつも、)何が来るのかと思いきや。

I'm Here - Revisited

やりやがらっしゃった、これが率直な感想です。
だって”この曲”へ至る物語は、開催告知の直後に解禁されたんです。チケットの当選を以て本公演への参加が確定するのも、当の追加シナリオを踏破し”この曲”を聞いたのも後日の話で、それぞれ異なる日だったけれど、やっぱり特別な意味を持つ曲、特別なアレンジバージョンでした。
だから本当に演奏されてしまっては、もう言葉もない。週一レベルの勢いで各地を飛び回って公演している中で、日本公演のタイミングに間に合うよう今まで準備してくださったのだと思うと……感謝しかありません。

Encore

Find Your Flame
そしてこの流れで「新しい曲、用意したとは言いましたが、1曲とは言ってません!」との前口上に続くのは。Revisitedという最新最後のラスボスを越えてから更に演るとは思っていなかった、巨神戦3曲中の…3曲目!!
キーの高いアレンジにより加わる焦燥感は、アップデートでより印象が強まった曲(苦行を超えた後のあのアウトロが沁みるんです)というのもあり、なるほどアンコール1曲目に適していて…!  
Undefeateableもそうですしこの辺りの曲にも限りませんが、やはりサビ直前やCメロなどの追い立てるような弦に惚れてしまったんだと思います。ちなみに金管はサビでファンファーレのように唄われるメロディが好きだと言う自覚がありますね。

後にここまでの『フロンティア』ボーカルボス曲4曲ぶっ続け演奏を、俗に「大谷マラソン(Ohtani Marathon)」と呼んでいるとぶっちゃけられた時は流石に笑ってしまいました。
でもこの4曲、それぞれにオーケストレーション時の味があって…。それこそI'm Hereは「原曲再現としての感慨」がありましたが、Break Through It Allは「原曲ではサビにしか弦がいない筈なのに全部馴染んでた」、UndefeatableやFind Your Flameに至っては「全く使われていないオーケストラと、組み合わさるとこんなにも凄まじいのか」と……各々別種の感動が湧いてくる、山あり谷ありで飽きることのない最高のラインナップになっていたと、個人の考えながら思うのです。

Endless Possibility / Escape from the City
さて最新作の楽曲をやり通し、いかにも次が最後の曲かなあという雰囲気から、その前に「結局これやらなかったなあ」の枠から2曲も出てくることあります?  1曲やったあとの瀬上さんのMCで「まだやってない曲あるんだよね?  何かひとつ聞きたいのある?」て言われてもう1曲出てきて、結局計2曲やったとこもツボです。

というわけでクライマックス感あふれるフロンティアの鬼気迫る雰囲気から一気に“らしさ”を引き戻す選曲がここで来ました。
とはいえです、特に前者、いくらなんでもフロンティアの話やテーマと歌詞がマッチしすぎてませんか?!「終わりなき可能性」の歌を「可能性の原生生物(いきもの)」とソニックが称されるところから始まるゲームの楽曲群の後にお出しされて、『ソニックフロンティア』って雰囲気こそ変えてるけど「ソニックシリーズ」としてはやっぱ同じ話(メッセージ)してる! とも思った瞬間でした。
後者はもうオーケストラの躍動感に完全に明るく軽快なナンバーながら、お祭りの終わりを予感させます。が、終わるための最後のアンセムが寂しい曲な訳もなし!  これは!  ソニックシリーズの音楽コンサートなので!!


Live & Learn
真打登場。まさに本望。会場は青と赤と(黄)金に染まり、今日一番の大合唱。これを聞かずして終われない永遠のナンバーであり、なんなら年始から(映画の制作が順調に進めば)年末までお世話になる可能性のある、『ソニックアドベンチャー2』メインテーマ。

「(全世界中で)1番盛り上げたいんです」
そう最初のMCで言われた時に、さすがにそれは厳しいのでは、の気持ちがなかったと言えば嘘になります。でもこれを聞きながら歌う心の準備をしていた時、敵わないだろうなどと軟弱な考えは切って捨てられてました。
アーカイブは勿論ステージの音を優先していますが、Twitter(X)上にぽつぽつと上がるユーザー撮影の動画でも確認できる通り、どこにも負けないぐらいの声と盛り上がりを感じられたことは、ちゃんと記録しておきたかった。それがこのnoteで1番書き残したかったことでもあります。

あと上ハモの音めーちゃくちゃ強くてアーカイブでも強かったの、こちらとしてはおかげでハモりやすかったけど地味にウケました それもまたシンフォニーですね。


そんなこんなで全プログラムが終わるころには、100分と予告されていた経過時間は休憩含めて2時間半!!!なぜ?(ありがとうございます)次回があったら実演奏3時間突破しそうな勢いではありますが、無理のない範囲でお願いします。そしてまたソニックシンフォニーチームに、お会いできるのを楽しみにしております!
少なくともいつかまた日本に戻ってきた時に、レパートリーが増え、Endless Possibilityの枠が例の『”OWD"(*5)』 になるまで……いつまでもお待ちしますからね……!!
 

(*1)「ソニックフォース」のサウンドトラック内ライナーノーツ参照
(*2)メインテーマでは『Sonic Heroes』と『Knight of the Wind』の択一、ラストボスでは『What I'm Made Of…』と『With me』の択一。一方のメインテーマが歌われたらもう一方はメインテーマではなくラストボスの方を歌うのかな、と予想していた
(*3)STH06のヴォーカルサウンドトラック・Crush 40ベストアルバム等に収録。力強いアレンジが特徴で、一部歌詞も異なる。「可能性に挑戦し、希望を見つけ、本物にする、その力は誰もが秘めている」というメッセージ性が本当に好きで…
(*4)でも日本のオーディエンスみんな表拍でサイリウム振るねん  逆にもうそれ出来なくなった人なのでみんな凄いな〜ていいながら、裏拍メインで振ってました
(*5)「フロンティア」におけるエンディングテーマの中でも、特殊な立ち位置の1曲。もし実装されたら「大谷マラソンのウイニングラン」とか言われる可能性があると思います


終演と与太話


全プログラムが終わり、集合写真を撮ろう!  となった時にこれ自分の姿はこれ演者に被るなと悟り、どうにかエメラルドだけでも映らんかなと手を伸ばした結果、マジでそれだけ写真に収まりました。その様子がサムネの絵です。集合写真は公式のアカウントに上がってるやつの話なので探したり探さなかったりしてください。It's here.
結局エメラルドどういうふうに使ってたん?というと、例えばソニックに握らせていたり、掲げていたり、時よ止まれと抱え込んで祈ったり、Live&Learnでシャドウと一緒にカオスコントロールしたりしていました。最後の曲なのに何してるんですかと自分でもちょっと思いましたが、なんだかんだ楽しんでしまった……。

余談ですがペンラに加えて1つだけ運試しとして買ったアクスタ開封したらナックルズでした。ので、カオスエメラルドとして持ち込んだはずの文鎮は無事(?)マスターエメラルドに昇格しましたとさ。打ち上げの同伴者と一緒にばか笑ったんですが? なんでこの話でオチが付くんですか??

草こえて森こえて島生える




PCで見ると品切れてたんですがスマホで飛ぶとまだ残ってますね緑色…(7色あるんですけど、さすがに置き物をそこまで抱え込む訳にはいかないので…)
飾るというか、それこそマスターエメラルドとして祭壇造って奉る案も考えましたが、良い箱に仕舞われてきていたのでひとまず元の箱に戻しています。また出番があるといいですね。


今回は以上となります、ここまでお読みいただきありがとうございました!!


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