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プロフェッショナル

プロと仕事をするのが好きだ。

誤解を恐れずに言えば、
「いえいえまだまだ自分なんてプロとは言えない」という人とチームで仕事をするのは怖くて仕方がない。


今日は表彰式の司会だった。
料理の世界、職人の世界で一筋に尽力されてきた方を祝う会。
200人近い出席者のために、
最初の一品が直前に一斉にテーブルに置かれる。
ひとつひとつ料理の正面をもう一度確かめ、
野菜の繊細な向きを整えるため、
料理人さんが、お箸を手に最後の最後までチェックをする。
真剣に、もうすぐドアが開く直前まで続く。

演奏をするバンドのメンバーは曲の確認をする。
出だしを何度も聞き、カウントを合わせる。
数えきれないほどやってきた曲だと思うけど、
何度も確認する。
これも、ドアが開く直前まで続く。

お祝いの席で踊りを披露する日本舞踊の先生方。
ステージに出る直前までふりの確認をしているのが
舞台袖の暗闇にシルエットで見える。
私の紹介コメントが始まる直前まで影は動いている。

プロというのは、
やればやるほど怖さを知る人のことなのかもしれない。
と思った。

なら、私も。

何年たっても落ち着きとは程遠い、
怖い怖いと思いながら現場に臨む私も、
直前までしつこく
あれこれ他の方法を考え続ける私も
何なら帰ってから「ああすれば良かった」と
いつまでもうじうじする私も、

プロ、として仕事と向き合っているということ。
そう思わせてもらえるような現場でした。








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