99.9%負けない資金管理術【初心者向け】
執筆者:@wandering_kozou
忘れもしません、あれは去年の5月、ちょうど英語の授業が終わり、昼休みになった時のこと。スマホを開いてみると、取引業者からゼロカットを知らせる通知が届いていたのでした…
これは紛れもなく資金管理の甘さが招いた結果であり、どんなに手法が優秀でも勝つことはできないということの証明です。
今回は皆さまが同じような結果を招くことがないよう、正しい資金管理術について解説していきます。
自分の資産管理が適正かどうかを確認していきましょう。
(本記事の内容は初心者向けの内容となっており、多くのトレーダーの方々は既知のことと存じます。ご了承ください。)
勝率とリスクリワード
まずは勝率を確認します。自らの手法を再現したEA(自動売買ソフト)をストラジーテスターで5年分ほど検証するのが有効ですが、専門知識が必要になるので、過去の取引履歴からおおよその勝率を把握するだけで十分です。ナンピン・ピラミッティングを行っている場合はそれらを一つにまとめて考えてください。
次にリスクリワードです。リスクリワードとは、利益確定の幅と損切り幅のことをいいます。画像の場合はリスク:リワードが1:2なので、優位性があるトレードといえますね。
画像引用:A-KU Forex
ここで、普段使っている手法のリスクリワードを確認していただきたいのですが、トレードごとにリスクリワードが大きく変動するようであれば、手法のルール化が厳格に行えていない可能性があるので、損切ライン・利確ラインを見直す必要があります。
自分の破産確立を計算してみよう
勝率とリスクリワードが確認できたところで、自分が今のトレードを続けた場合、何%の確率で破産してしまうのかを確認してみましょう。
みなさんは「バルサラの破産確立」をご存じでしょうか?
画像引用:FX大学
名前の通り、破産確立を導き出すことできる公式のことなのですが、いちいち手動で計算しなくても、こちらのサイトで簡単に調べることができます。サイトの指示に従って数値を入力してください。
負けない資金管理
うまく計算できたでしょうか?普段ハイレバレッジで取引されていた方には残酷な計算結果だったかもしれません。もしかしたら、自分では意図せずリスクの高いトレードになっていた方もいるかもしれませんね。
私の場合はこうなりました。
破産確立0%。
統計上は絶対に負けないということですね。
とりあえずは一安心といったところですが、ここで「損失の許容」欄の数値を「0.3」つまり30%ルールに変更してみましょう。
なんということでしょう、破産確立が50%近くにまで上昇しました。
手法は変えず、損失の許容を広げただけです。
もうお分かりかと思いますが、これが資金管理の重要性です。どんなに優秀な手法を持っていたとしても高lotのハイレバ取引を繰り返していればいつかは破産してしまうということですね。逆に言えば、たとえ勝率の低い手法であっても許容損失を抑え、適正lotで取引することで、破産確率0%の安全な資産運用ができるということです。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
手法よりも軽視されがちな資産管理。その重要性に少しでも気づいていただければ幸いです。
よろしければサポートの方をお願いいたします。頂いたサポートはすべてLIction内で計画的に運用し、手法のフォワードテストなどに充てさせていただきます。