2020.5.18 ニューノーマルな結婚式

言わずもがな結婚式は3密に該当し、コロナの影響が著しい業態の代表格だ。その為、僕の周りでは軒並み結婚式の延期やキャンセルが続いている。

今までもリーマンショックや震災など、経済に大きな影響を与えるような事例はあった。

しかしブライダル業界への影響は小さく、永遠の誓いを立てる新郎新婦の絆、そして大切な人に対する想いは、何よりも強いと感じさせた。

ところが今回のコロナは、感染によって大切な人を危険にさらしてしまう可能性がある。

それは人を想う心が強ければ強いほど、自粛せざる得ない状況にある。

これは過去の危機とは性質が異なり、その影響は計り知れない。

ブライダル界隈では日程変更やキャンセルの対応について、色々な意見が交わされているが同時に別の議論も進んでいる。

それはアフターコロナのブライダルについて

列席人数の減少化や、打ち合わせ方法の変更などのライトな話題もあれば、ブライダル業界のあり方から、広告媒体との向き合い方などのヘビーな話題まで、先の見えぬ恐怖を振り払うように議論が重ねられている。

特に各方面で活発に議論されているのが、オンライン挙式・披露宴の可能性について

このところ、どの席でも話を振られる。中にはすぐにでも出資するから事業化して欲しい!という俄に信じられないケースもあるほど。

当事者いわく、今、参入すれば数年後には勝者だ!ブライダル業界はオンラインで変化する!という目論見。

なるほど、コロナを悲観的に見る人もいれば、これは変革期でビジネスチャンスと捉える人もいる。どんな状況でもピンチをチャンスに変えようとする猛者はいるのだ。

先日、某企業でオンライン挙式披露宴が実施された。新郎新婦とご家族のみ会場で、その他の列席者はオンラインで出席するというのもの。

婚礼料理は自宅へ配達し、会場と同じ食事を口にするような素晴らしい試みもあり、オンラインならではのサービスも生まれた。

そして、そこにある笑顔は本物で、みんなで幸せな時間を過ごしているように見える。

ZOOM飲みという言葉があるように、カスタマーにとってオンラインへの抵抗もあまりない中で、時空を超えるオンラインはブライダルの可能性を広げるのは間違いない。

文字通り、オンラインの可能性は無限大だ。

上述とおり披露宴会場(リアル)と配信(デジタル)のハイブリット型に関しては、遠方や体調不良のかた向けに需要はあるだろう。

そして打ち合わせのオンライン化は、これを機に進みそうだ。これに救われる新郎新婦やプランナーも多いはず。

しかし結婚式当日の魅力は、絶対的にリアルにあると思う。

例えばGWにオンライン帰省なる言葉が首相の口から発せられた。これは孫の帰省を楽しみに待っていたお爺ちゃん、お婆ちゃんからしたらオンラインでも孫の笑顔が見えるのは嬉しいはずだ。

ただ、それは緊急時の繋ぎとしてのオンラインで、それが帰省のメインストリームに立つ事はないと思う。それは会えない気持ちを埋める事はあっても、満たす事はないからだ。

今、結婚式屋でデジタルシフトを信じ、ブライダル業界のゲームチェンジを願う事業者は少なくない。

しかし僕らが本気で取り組まなければならないのは、本業ではないデジタル領域での事業構想ではなく、よりリアルの質を高める為のチャレンジだろう。

今までにない心に灼きつくような結婚式

新郎新婦の不満足を解消するような解決策

これらに本気で向き合っていくチームがニューノーマルと呼ばれる結婚式を作っていくと思う。

そして暗い話題が多くなりがちな今だからこそ、結婚式という特別なイベントがもたらす「勇気」や「元気」、何より人間として感じられる「つながりの幸せ」を世界が心待ちにしていると信じたい。

ブライダルの一番の魅力はそこにあるにだから。







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