開業から30年と聞いてびっくりしたのが率直な感想

日本のホテル業界において、デザインとカルチャーの重要性を知らしめた重要なホテルだと思う。

またパーク出身者の各方面での活躍をみても、どれだけ影響力が大きいかがわかるはず。

僕が初めて利用したのは20代前半

その頃、ホテルのバーに勤務していたので勉強という名の冷やかしにいったんだけど

高層階にあるレセプションフロアに向かうエレベーターの調光が徐々に暗くなって、アンバーな雰囲気のレセプションフロアに目を慣らせるための心遣いだったり

お金がないからフードも最低限のもので済ませたくて、おつまみ盛り合わせを頼むんだけど

普段、お客様に提供してるミックスナッツやキスチョコを想像してたら、枝付きの干し葡萄とか出てきて

初めてみる枝付き干し葡萄にもびっくりしたり

何より、みんなキャンドルの炎にユラユラゆれながら本当におしゃれに飲んでて

僕のホテル屋としての日常とあまりにもかけ離れていて、帰り道で悔し涙を流したのを覚えてます。

当時はまだバーテンダーやソムリエなどの職人を目指していたけど

『こんなイケてるホテルやりたい！』『おしゃれな人が集まるレストランやりたい！』

それがきっかけで経営やマネジメントの方に興味がシフトしていったのも甘酸っぱい思い出

それから数十年たって独立して、大切なミーティングや契約交渉、慰労会などでパークを好んで利用してましたが、

それも結局は、昔見た光景が忘れられないだけなのかもしれないな。

改装後、どんな風に変わるのか今から楽しみ。