司法試験まで1週間を切って。

 社会生活の中で殆ど場合、期日や期限がある。試験の類も同様で、例にもれず司法試験も開始日が決められている。そして既に1週間を切った状態だ。どんなに実力が備わっていなくとも、無情なことに日程が後ろ倒しになることは、余程のことがない限り起こりえない。直前になって不安になったり、焦ったりしないように、計画性をもって日頃から勉強しておく必要があるのだろうが、誰もができるほど、そう簡単なことではないと思う。言うは易く行うは難しだ。

 よく予備校講師などが「過去問を先ず解いてみて、そこから逆算して勉強計画を立てて勉強をするべき」と言っていることを見聞きするが、この「勉強計画」とは、どんなものなんだろうか?と疑問に思った人はいないだろうか。簡単に、一日3科目10時間勉強し、何月までにインプットを終え、何月からアウトプットに努める。年内に過去問を一通り終わらせ、年明けは論文の勉強をしつつも短答の勉強に注力する。といったようなことを見聞きした人も多いのではないだろうか。しかし、このようなことは誰もが考えることであって、単に抽象的な予定表に過ぎない。もっと大事なのは、受験生が聞きたいのは、日々の具体的な内容をどのようにすれば良いかではないだろうか。もちろん、受験生のレベル、勉強の得意不得意、記憶力の良さ、一日に確保できる勉強の時間の長短や集中力の長短などにより、個人それぞれにあった勉強計画を予備講師、合格者もしくはローの先生方が至極丁寧に相談にのり、細かくご教授してくれることはあり得ないだろう。私の経験からすると、大体「それはご自身のレベルや状況から自分で考えてみてくだい。でも、計画性なく闇雲に勉強すると後で困ることになりますよ。」と言われることが、ほとんどであった。しかし、私が本当に教えて欲しいのは、この日程レベルの計画作成ではなく、本当に教えて欲しいのは、日々の具体的な勉強の仕方なのだ。

 範囲が狭いものや暗記だけでなんとかなるような試験であるならば、深く悩むことはないのだろう。大学受験などの勉強の際には、こんな悩みを持つことはなかった。しかし、こと司法試験や会計試験など国内最高峰の難関資格試験など勉強に関しては、単に日程レベルの計画作成では足りない。なにせ内容が難しいため、時間を掛けた割には思ったほど進まない日や覚えることがなかなか出来ないこと多く、進みが遅いからこそ前に勉強したところの記憶が薄れ、復習した際に、極端かもしれないがまるで初見ですかと思うようなこと多いからだ。だからこそ、勉強の仕方を手取り足取り教えて欲しいと思うのは私だけであろうか。

これが出来る人間と出来ない人間の違い、合格する者と合格できない者との違いだと言われてしまうとどうしようもない話ではあるのだが。

今回は、勉強計画について今まで思っていたことについて徒に書いてみた。これを読んだ方で、そんなことは自分で考えるべきであって、他人が分かるだけないだろうと思う方もいるだろう。しかし、受験勉強において本当に苦しんでいる人の中には、こんなことにまで本当に悩んでいる人もいることを知って欲しい。受験弱者のリテラシーは、出来る人が思っている以上に低い場合があるのである。そんなことなら受験を辞めて別の選択をした方が良いと助言してくれる方もいるかもしれないが、そのような助言だけは勘弁して欲しい。こんな私でも自分なりに頑張っているので。

最後に、私と同じような悩みや思いを持っていた人がいて、自分なりに解決した方々がおられたら是非とも教えて欲しいと思う。受験弱者の戦い方があるなら是非とも教えて欲しい。もちろん、各々の実力や勉強状況によって方法論は違うのかもしれないが、今の私にとっては神の助言として受けとめたいと思っている。


 

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