「わきまえた女性」発言に関連して

皆さん既にご存じの通り、森元首相の発言に端を発した騒動について、
多くの方が様々な意見表明をしています。

時々刻々と、新たな課題が明らかになる中で
私もfacebookで意見を述べていたのですが、
記録しておくためにも、一部をnoteに転載したいと思います。

2月10日16:38-----------
自分の言葉で書くことにします。
森さんの発言の問題は、もはや
森さん一人の失言の問題ではありません。
女性差別の問題でさえありません。
「異物が入ると会議が長くなる」
「わきまえた人間だけで会議をするのが良い」
という趣旨の発言が行われときに、
それに同調する笑いが起き、いさめる者がおらず、
問題が指摘された後も、意見したり止められる人間がいない。
日本の財界・政界のトップ層が、
ガバナンスやコンプライアンスの効かない集団であり、
その問題が顕在化しても自浄作用の働かない集団である、
ということが問題です。
そしてそれが国際的に注目を浴びており
「日本はやばい国である」ということが衆目に晒されています。
(そしてそれでもまだ、自浄作用が働かない・・・)
そしてまた、この問題は、日本社会の隅々にまで、
相似形で反復されています。
そのことが、森さんの発言を通じて表面化した。
そういう問題です。
ですから、森さんいじめや森さんの辞任という問題に
矮小化せず、自分自身の半径5メートルの問題として
ひとりひとりが自分ごととして考えることが大切です。
フェミの女どもの言葉狩り、というレベルでなく
本当に日本社会が衰弱していく構造的な問題。

2月10日17:34-----------
アメリカのオリンピック組織委員会の人が
「黒人は話が長いし競争意識が強いから
 会議が長くなる(笑
 黒人の理事を増やすなら発言を規制しないと。
 でもまぁ海兵隊出身の黒人の方は
 そのあたりはわきまえておられて
 発言も的を得て役立つので助かる」
とか言ってたらマジでヤバい。
この発言のあと、なんだかんだうにゃうにゃで
発言撤回しましたから、で終わってたら
それもまたヤバい。

2月11日19:46-----------------
森さん辞任。

でもこの問題、森さん1人の問題じゃないので
議論は続けていく必要があろうかと思う。
森さん発言後に、すぐに周囲が動いて
森さんを退任させていれば
ここまで深手にせず、顧問に据えるなど
花道を残す形で穏便にできたかもしれない。

何度も繰り返すけど、
この件がここまでこじれているのは
1人の老政治家の性差別発言ではなくて、
そこに端を発して日本社会の課題が引き摺り出されたから。

森さんの辞任で幕引きではなく、
本質的な議論を続けていかないと
「たかが失言ひとつで森さんが辞任に追い込まれて
 五輪がダメになった。
 だから"わきまえてないヤツ"はダメなんだ」
ということになってしまう。

この問題を掘り下げていくの、
どうやったらできるのかなぁ。

男性が、自分の支配される側としての
当事者性に気づいたら、少し進むかもしれない。

2月17日15:10------------
「森さんイジメ」について。

これまで私個人としては
「森さんひとりの問題じゃないし
 森さんをイジメているわけではない。
 社会の問題を指摘しているのだ」
と言ってきたのだけれども、

たぶん、Twitterやヤフコメなんかにいくと
「イジメ」としか言いようのない言葉もあふれてるのだろうね。
死ねとか消えろとか、自宅やご家族への嫌がらせとか。
(胸が悪くなるので読んでませんが。ごめんなさい)

そういう、人格攻撃や傷つけるための言葉はいけません。
イジメ反対。

2月19日02:34---------------------
たかまつななさんのnote。
clubhouseで分断を目の当たりにした。
 そして私なりに考えた結論と謝罪


悲しさ、難しさ、無力感を感じますが、
一方で「同じトーンになる必要はない」、とも思います。

Twitterと同じで、今まで存在していた分断が
改めて顕在化した、ということではないでしょうか。

今はまだ、抱え込んだ怒りを解放する段階の方、
怒りのエネルギーで突破していく方、
そして対話を試み仲間を増やす方。

さまざまな人間がいるから、
さまざまなアプローチが同時並行的に進む、
ということだと思います。

たかまつさん・小木さんも、ルームのモデレーターの方も
とても苦しくて悲しい想いをされたと思いますが
それもまた、両岸からの議論が生まれる…という
ひとつの役割を果たしたのかもしれません。


私もまた、私の立ち位置・役割で
これまでの組織のありようや働き方について
男/女に関わらず、根底にある価値観に対して
コツコツ地道にアプローチをしていこうと思います。



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