「インド人じゃなくて良かった」と思う瞬間

我が家の育児は徹底して布のおしめ。
紙おむつは一度も使ったことがない。
布の方が、不快感を感じやすいので、おしめが取れる時期が早くなるとか。
しかし、代償はつきもの。
こまめに取り替えなくてはならないとか、洗濯が大変とか、手間がたいそうかかる。

この時期(生後二ヶ月)の赤ちゃんだと、泣く理由は主に2つ。
おっぱい、もしくはおしめ。
泣きそうだと思うとおしめを開ける。
すると既におしっこ・うんちをぐっちょりとしている。
おしめを取り替えているときに

「あっあっあっ・・!!!」

ちょちょちょちょーとおしっこが出てくることがある。
そのときはちょうど、おしりを拭くための脱脂綿を右手に持っていた。
つい反射的に脱脂綿を持った右手を、放射線の落下地点に出した。
・・・・そんなもので受け止められるはずもないのに。。
生温かい水分が手のひらに満ち、滴が落ちる瞬間、左手に替えようと思っていた新しい布おむつがあることに気づく。
これだ!左手でおしめを滴の下へ!
セーーーーフ!!
どうやら犠牲は右手だけで済んだようだ。
下(ベッド)は事故に至らなかった。

「はふーーん」
一人すっきりした顔をしている赤子。
おしっこをかけられても全く嫌な気にならない、不思議な力を持っている。

洗面所で右手を洗いながらふと思った。
「インド人じゃなくてよかった」と。
赤ちゃんにおしっこをかけられても嫌な気や怒る気は全くしないが、
この直後にカレーを出されても、「この」右手でカレーをこねて食べる気は全く起こらない。
さらに言えばカレーなんて見るのもうんざりだ。
さっき見たものと匂いが違うだけなんだろう?とか思ってしまう。
タイもだめだ。ココナツカレーなんて色もモロアレじゃないか。
ルーが目立たないように野菜がいっぱい入っているやつなら大丈夫か?
スープカレーは?
ナンがついていればいいな。

・・・そんなことを考えていたら、ふと晩御飯にカレーが食べたくなった。

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