久しぶりに中里海岸に来てみた。

夏場は海水浴で賑わう九十九里。
わたしはもっぱら波乗り派(ボディボード)で、
サーファーが集中しないこのポイントが
気に入っていたのだが、、、
護岸工事ですっかり様変わり。
今年はここで波乗りすることもないのかなあ。

昨シーズン、ここで出会ったボーダーが頭に焼き付いている。
決してコンディションのよくない波と戦って、
けだるさを感じながら岸にあがると、
珍しくボーダーの男性を発見。
サーファーすらまばらなこのポイントで
ボーダーに出会うなんて！

うれしくなって声をかけた。
聞けば週に２，３回は来ているという。

「お仕事何されてるんですか」
「無職なんですよ～」
「いいですね！」

夏の間は地引き網のバイトで稼ぐ。
ここ白子に越してきてからは、ご近所さんから
魚や野菜などをもらえるので暮らしに困ることはないという。
「こんなボロ車でもここにきて楽しめるし満足ですよ」
そう話す彼の清々しい笑顔が印象的だった。
将来の不安やら、人付き合いのしがらみなどという
重たい空気はいっさいない、澄みきった表情だった。

今シーズン、彼を超えるマスターに出会えるだろうか・・・？