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がん再発一ヶ月目②【『がん』さん、降参ですわ】

65歳で定年を迎えたら、どうやって生きるのか、何を楽しんで、いかに残り時間を充実させるか、多分そんなことを考えるんじゃろう。仕事を続ける人もいれば、趣味に生きる人もいるだろうし、ボランティアをする人もいるでしょう。自分の人生、よかったのかなと肯定できる方、後悔する方、何かを残せたかなと感じる方、物足りない方、色々といらっしゃると思うんだろうな。
と、いう想いが44歳を目前にしてドーンと我がことに感じます。残り時間を考えるとどうしても、過去の自分はよかったのかな、今したいこと、やり残したことを考えるわけです。

今日、Xでポストされてた記事に書いてました。同じ大腸がんでStage4の方は現在の自身のお気持ちを、『サレンダー』と表現されてました。『サレンダー』は『降参』『明け渡す』『譲歩』といった意味だそうです。

一方で『あきらめ』という言葉があります。『がん』が再発し「未来を、または人生あきらめてます」と『あきらめ』という言葉では否定的、悲観的要素が強すぎる。そこで『サレンダー』。「いやぁ、『がん』さん!降参ですわ!」とちょっとライトな雰囲気を醸し出す言葉、「あ、しっくりくるなぁ」と思いました。

時々「あきらめないで、前向きに、頑張って!」とおっしゃる方はおられます。100%善意だと思いますし、優しい言葉ありがたいのですが『いやぁ、確率からいって数年生きられたらええとこなんやけど』と確率と現実を考えると『頑張って』『前向きに』と言われても苦笑いでしか返せないんですよね。
自分的には悲観的でも楽観的でめなく、前向きでも後ろ向きでもなく、落ち込んでもなく、ハイテンションでもなく、絶妙にフラットな位置でバランスをとっているような気がします。だけども『腫瘍マーカーが上がりました。』『転移しました』なんて言われたら、また泣きまくるんでしょう。

本日は抗がん剤治療がなくなりました。好中球が治療基準に満たないそうで拍子抜けです。
あ、プチ情報ですが、抗がん剤は、なんと…、『一ヶ月ほど効果が持続』するそうです。2週に一度治療するのは、薬剤の半減期を考慮してのものだそうです。と、いうことは私の体内でまだ抗がん剤が、がん細胞をやっつけているはず。

もうひとつ、腫瘍マーカーが下がってました!と、いっても一回目の抗がん剤治療ではなんとも言えないみたいですが、ともあれ良い兆しではあるそうです。


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