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解説が楽しかった。

今日も、「NHK杯テレビ囲碁トーナメント 」(……と「囲碁フォーカス」) を視聴しました。

今日は、そん まこと 七段と、にゅう栄子えいこ 女流最強 の対局。

勝負の中身をきちんと把握できていないながら、よくぞ毎週欠かさず見ているな…と、自分を褒めてやりたい気分です (…なんてネ)。

今日の解説は鈴木伸二さんだったのですが、じつに楽しかった。少し前からお名前やお顔は知っていましたが、解説を聞くまではこんなにまで面白いお話をなさる方だとは予想もしていなかったです。

今日の対局者である孫さんと普段から親しい間柄のようで、孫さんをイジルようなコメントが色々繰り出されて、こちらもついついワハハ…と笑いながら見ていました。

「 (孫さんの) 悪口を言おうと思っていたのに、つい褒めてしまいました」…みたいな言葉がポンポン出てくる。

自分、なんだか囲碁棋士の男性たち、鈴木さんを含め、好みの人が多いんだワん (孫さんもなんだか良い雰囲気だし) 。今日 (の放送日) は牛 栄子さんの誕生日だそうで、その事実を対局前に孫さんに伝えた (一種のプレッシャーを与えた?!) そうなのですが、そういうことよりも、同じく棋士である孫さんの奥さん (星合志保さん) からのプレゼントのネクタイを締めている事の方が効いているようだ…みたいな話が出てきて愉快だったです。

いつも1時間30分の放送は意外に飽きることがないですし、今日の対局も面白く見ていたのですが、今日は解説の鈴木伸二 八段の印象の方が強く残った感じでした。

10年以上前の、鈴木さんに関する記事があったので拾いました ⬇

【2013年12月2-5日 朝日新聞囲碁欄「若手熱血譜」(松浦孝仁)より】

身長182センチは碁界トップクラス。話を聞くために駅で待ち合わせたが、人混みの中、頭一つ分ほど完全に抜けていた。本業でも同世代で頭一つ抜けていると書きたいが、そうはいかない。井山裕太名人より一つ下、1990年生まれの23歳。実績と言えば昨年の広島アルミ杯若鯉戦優勝と、3年前の本因坊戦でリーグ入りにあと1勝まで迫ったことくらい。周囲の評価からすると、まだまだ満足できない。棋士の名産地、北海道出身。先輩には旭川市の小林光一、山下敬吾、岩見沢市の依田紀基と、3人の元名人がいる。江別市の鈴木は依田の華麗な捨て石作戦に憧れるとか。鈴木は9月20日付で四段になった。
鈴木の自己分析が面白い。性格は楽観派で碁はかなりの悲観派。だから対局中は「自信ありそうなふりをして打っています」と言う。本心なのか冗談なのか。碁の感想を聞いているうちに、古いタイプの碁打ちではないかと感じ始めた。実際の手の評価よりも、気持ちよく打てたことに充足感を覚える。これは勝利第一主義者には考えられないはず。ひと昔前の棋士には、碁は勝敗を争うだけでなく、互いの芸を表現し合うものだとの意識が強くあったと思う。ちょっと似ていないだろうか。鈴木「意に沿わない手を打ってしまうと、実際はいい勝負でも悲観してしまいます。内容が良くないと、勝ってもあまり…」
一人暮らしの鈴木の部屋にはテレビがない。師匠の岩田一・九段宅での内弟子生活を卒業してもうすぐ2年になる。その間、一度たりともテレビを置こうとは思わなかった。鈴木「怠けるのはわかっていますから。ニュースはパソコンでチェックしています」碁を始めたのはアニメ「ヒカルの碁」がきっかけ。両親は碁を知らないが、祖父が愛用していた碁盤をみつけてさらに引きつけられた。棋士を目指すために北海道からの上京を決心したのは中学2年生の時。大好きだった中学校を離れることが一番つらかった。いま思い出しても胸がキュンとなるらしい。

⬆「実際の手の評価よりも、気持ちよく打てたことに充足感を覚える」……という辺りが好ましく感じられます。


鈴木さんが表紙絵となっている、「囲碁講座」テキスト


⬆鈴木伸二さんのページ


自分の記事は、最近囲碁のことばかりですね。勝負の中身への理解が全く足りていないので、なんだか不思議な感じです。

そういえば、「囲碁トーナメント」の前に放送されている「囲碁フォーカス」の中で、少し前に「連勝賞」を受賞された時の志田達哉さんの映像が少し流れました。インタビューも聞きたかったなぁ…。やっぱり可愛いんですよね…志田さん。そしてちょっと挙動不審な感じが無くも無い。いつかも書いたこの言葉をまた書きたくなりました。志田さん、あなたはなぜに志田さんなの…??


あ…明日はまた志田さんの対局だ!!
志田さんの好勝負を期待しています♬.*゚


「第49期 棋聖戦 B1リーグ」
~5月13日~        対 佐田篤史 七段


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