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「何か結果を出す」あいまいな目標がたどり着いた1つの答え

先日、Number_iの平野紫耀君にドはまりした職場の先輩に「ところで最近、誰を推してるの?」と聞かれて、「自分推しです」と力強く答え先輩を戸惑せた。先輩の目は明らかに泳いでた。

先輩、気持ち、分かります。

今年は「何か結果を出したい」と宣言したものの、1月~3月の確定申告で1年間あまりにも事業管理ができていなかった現実に目標も宣言も霧散した。

そもそも「何か」のような曖昧さではどんな結果も出しようがないのでは、と思っていた。

定量目標を掲げる上でのSMARTがなく、目の前にある本業や副業をがむしゃらにこなして4月になった。

その間にも新しいHP案件をいただいたり、税理士さんと契約したり進めるべきこと、やるべきことは進んでいる。

しかし、何かがしっくりこない。

こういう「仕事の延長線上みたいな何か」「稼げた金額」ではない結果を出したい、そんな気分だった。

noteで出会ったヒント

気分転換にnoteを読んでいてドはまりした。

ぽたまるさんという方が、自分史上最高に良い靴を探すお話は一気に読み切った。

彼女の文章は読みやすく、簡潔だけれど、引力に満ちていて、GUCCIのホースビット1955ミニバックやヨルダーンに巡り合う過程は、旅行記を読んでいるかのように面白かった。

その後も、自分の名品を求める人たちのストーリーを読み漁っている。

名品を通して自分をめぐるストーリ―はなぜ引き付けられるのか

noteを読み漁っていくと、たくさんの人たちが、自分自身と名品を巡り合わせる旅をしている。

靴を100足試し自分にふさわしい1足を見つける。バッグを100個試してみる。

「自問自答ファッション」なるジャンルもあるようで、noteに関連記事が上がっていた。

noteには道場破りのように次々とブランド品にチャレンジする猛者の記録があふれている。

一流ブランドを身に着けることが物語になるのは、そこに新しい世界との接点があるからだ。

例えば、普段から愛用しているユニクロとの間に生まれる物語は、心地よさ、安心感を土台にしている。

日常の幸せは感じられても、心を強く動かす出会いとなるかというともう少し力強さが欲しい。

一流ブランドを身に着けて感じることができる一流の技術、お店でのサービス、他人からの評価や賞賛。ラグジュアリーに対する心揺さぶる体験が共有されるのは、まさに旅行記を読んでいるのかのように興味深い。

加えて、彼女たちはふさわしい名品を探す中で自分自身と対話をしている、その物語が気になる。

年齢も環境も異なる人たちが今の自分にふさわしい名品を探す物語は、自己実現へのプロセスを垣間見る機会でもある。

自己実現は、マズローの5段階欲求説によれば、5段階目の欲求だ。

自己実現の欲求は、下位である4段階の欲求(「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」)が満たされていることが前提になる。(承認欲求は自己実現欲求とは異なるのが興味深い。)

衣食住に恵まれ、安全で、コミュニティに居場所を持ち、誰かから認められていることを満たされてこそ、自己の内面を満たす欲求を求めることができる。

自分にふさわしいものとめぐり逢う物語は、自己を肯定し、自己の内面を満たす最上位の欲求を探求する過程なのだ。

物語の書き手になる

私は人が成長していく姿を見るのが好きだ。人の数だけ物語がある。

また、その人自身が感じられる文章に魅かれる。

ブランドもしかり。ストーリーのないブランドは無い。

時を超えるブランドは必ず語るべき物語を持っている。

人とブランド、双方の物語が重なり、その人自身の人生を輝かせる瞬間を一緒に体験できる。

だから、「自問自答ファッション」なるジャンルに心が魅かれるのだろう。

しかし、ただ読むだけでよいのか。名品に巡り合った人たちの物語を「よかった」と笑顔で閉じることを繰り返すのか。

冒頭に戻る。

今年、私が宣言した「何かの結果を出す」を改めて明確にするなら、自分自身が物語の読み手から、物語を作り出し、書き手になるための宣言と定義したい。

自分で何かにチャレンジする、何かを達成する、そのことを発信していって人の助けになる。

それにチャレンジしたい。

大好きな人の成長する姿を追いかけるばかりではなく、今度は自分がそうなる。

そして、願わくばこのつたないストーリーを読んでくださった方に勇気や力、誇り、志、平和、共感、連帯、愛を届ける。

ここにそれを宣言する。

いつもその文章から力をいただいているのが、フリーライター/中村洋太さん。

大阪~博多600キロ徒歩の旅。フィンランド旅行はクラウドファンディングから実現した。

チャレンジする姿勢がたくさんの人から応援されている素晴らしいライターさん。

一足飛びで中村さんのようになるのは難しくても、自分自身もチャレンジする物語を紡いでいきたい。


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