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【Yahoo!広告】キーワード精査でCPA改善

こんにちは!
LIFEMAP・プロモーション担当です。
今回のテーマは「キーワードの精査」です。
キーワードの精査はCVR&CPAの改善に非常に効果的なので、ぜひ取り組んでみてください。


キーワードのマッチタイプ

まずはマッチタイプの種類について、おさらいします。

完全一致

その名のとおり、登録したキーワードと検索クエリが完全に一致した場合に広告を表示します。
「完全一致」と言いつつ、類似パターンに該当した場合も許容されます。

<類似パターンの例>
・語順の異なっていても意味が同じ語句
 例:「ギフト 誕生日」と「誕生日 ギフト」

・助詞や接続詞などの「機能語」
 例:「誕生日のギフト」と「誕生日 ギフト」

・一部語句の省略
 例:「ウイルス対策ソフト 無料」と「ウイルスソフト 無料」

・類義語や言い換え
 例:「バイク」と「オートバイ」

・検索意図が同じ語句
 例:「無料素材 画像」と「フリー素材 画像」

Yahoo!広告ヘルプ「完全一致について」

上記の他、「変換ミス」「漢字・ひらがな・カタカナ表記」「送り仮名の違い」等も許容されます。
逆に、広告が表示されない例としては、登録したキーワードと意味が異なる語句や余分な語句が含まれる場合が該当します。

<完全一致の例>
・登録キーワード
 「ギフト 誕生日」

・広告が表示される検索クエリ
 「ギフト 誕生日」「誕生日 ギフト」「誕生日のギフト」

・広告が表示されない検索クエリ
 「ギフト 出産祝い」「ギフト 誕生日 花」

Yahoo!広告ヘルプ「完全一致について」

フレーズ一致

フレーズ一致では、以下の場合に広告を表示します。

・語順に関係なく、登録キーワードが含まれていた場合
・登録したフレーズ(複数の語句)と完全に一致するフレーズで検索された場合
・キーワードに指定したフレーズの前後に他の語句を入れて検索された場合
・類似パターンに当てはまる場合

Yahoo!広告ヘルプ「フレーズ一致について」

つまり、完全一致の判定基準に加え、登録したキーワードの前後に他の語句を入れて検索された場合にも広告が表示されます。

<フレーズ一致の例>
・登録キーワード
 「ギフト 誕生日」

・広告が表示される検索クエリ
 「ギフト 誕生日」「女性 ギフト 誕生日」「誕生日 女性 ギフト」

・広告が表示されない検索クエリ
 「ギフト クリスマス」「誕生日 花束」

Yahoo!広告ヘルプ「フレーズ一致について」

部分一致

登録キーワードと一致する検索クエリに加えて、類義語や関連性のある検索クエリに対しても広告を表示します。
マッチタイプの中で、最も多く広告が表示される設定です。
広告を表示する判断要素は検索クエリだけでなく、以下の要素が加味されます。

・ユーザーによる最近の検索関連行動
・ランディングページの内容(2023年7月から)
・同じ広告グループ配下にある、他のキーワード(2023年7月から)

Yahoo!広告ヘルプ「部分一致について」

<部分一致の例>
・登録キーワード
 「ギフト 誕生日」

・広告が表示される検索クエリ
 「プレゼント」「誕生日 ギフト」「贈り物」

・広告が表示されない検索クエリ
 検索キーワードが関連しない語句

Yahoo!広告ヘルプ「部分一致について」

上記の登録キーワードの例だと、「プレゼント 花束」や「誕生日 パーティー」等でも広告が表示されます。
表示機会は最も多いですが、その分、意図しない検索クエリを拾ってしまう場合も多いので、使用する際は注意が必要です。

なお、同じ検索キーワードをそれぞれのマッチタイプで設定した場合、完全一致>フレーズ一致>部分一致の順に優先されます。

Google広告・Yahoo!広告の部分一致比較

Yahoo!広告とGoogle広告の部分一致は、基本的な考え方は似ていますが、アルゴリズムの違いによりマッチングの精度に差異があります。
以下、私が実際に運用した広告の検索クエリです。

・登録キーワード(部分一致)
 「○○音楽学校」

・Google広告の検索クエリ
 「○○音楽学校」「○○音校」「○○音楽学校 オープンキャンパス」「○○音楽学校 ピアノ」「○○音楽学校 ジャズ」

・Yahoo!広告の検索クエリ
  「○○音楽学校」「○○芸術学院」「△△音楽学校」「音楽学校 一覧」「音楽性の違い アルフィー」

「音楽性の違い アルフィー」がヒットしているのは、流石に笑いました(笑っている場合ではない)。
比較すると分かるとおり、Yahoo!の方が部分一致の判定が広いようです。
2023年7月のアップデートで部分一致の判断要素が追加され、精度が上がったとされていますが、Google広告と比較とすると、まだまだというのが個人的な体感です。

では、どうすれば効果を上げられるか、キーワード精査の流れを紹介します。

検索キーワードの精査

検索クエリを日々チェック

メニューのキーワード>検索クエリ で実際に広告が表示された検索クエリが確認できます。

特に部分一致キーワードを使っている場合は、思いもよらない検索クエリがヒットしている場合がありますので、出来れば日次、少なくとも週次で確認することをオススメします。

特に業界内で事件が起きた時は注意が必要です。
実例として、とある迷惑行為動画が問題になった時、その人が在籍していた学校が特定され、当該学校名の検索クエリが著しく増加したことがありました。
(学校名が含まれない人名のみ検索クエリでもヒットしていたので、検索エンジンの学習は凄まじいですね・・・)

検索クエリは日々変わりますので、小まめにチェックしましょう。

対象外キーワードを設定

クリックは発生しているのに、コンバージョンに至らない検索クエリは、CPA高騰の要因になります。
そのような検索クエリを見つけた場合は、対象外キーワード設定を検討しましょう。

まずは、検索クエリ画面でコンバージョン数を降順で並び替えるか、フィルターでコンバージョン数が0の検索クエリのみを表示させます。
その中で明らかに意図にそぐわない検索クエリを見つけたら、対象外キーワード設定を検討しましょう。

検索クエリ画面のサンプル

検索クエリ画面で対象のクエリをチェックし、「一括操作」を選択すると、対象外キーワード設定画面に遷移することが出来ます。

一括操作から対象外キーワードを追加

重複になりますが、部分一致キーワードを使っている場合は、思いもよらない検索クエリがヒットしている場合がありますので、検索クエリをチェック⇒対象外キーワード設定を日次・週次のルーティン化しましょう。

効果の高い検索クエリを探す

除外キーワード設定とは反対に、効果が高い検索クエリは正式にキーワードとして登録しましょう。
キーワード登録をすることで、その検索クエリで広告が表示される可能性が高まります。

まずはコンバージョンが発生している検索クエリを確認します。
コンバージョン数を降順で並び替えるか、フィルターでコンバージョン数が1以上の検索クエリのみを表示させます。
その中でキーワード登録状況が「未登録」の検索クエリを確認します。

検索クエリ画面のサンプル

検索クエリ画面で対象のクエリをチェックし、「一括操作」を選択すると、キーワード設定画面に遷移することが出来ます。

一括操作からキーワードを追加

なお、追加するときのマッチタイプは「フレーズ一致」か「完全一致」をオススメします。

部分一致からフレーズ一致・完全一致へ

部分一致のメリットは、新しい検索クエリを発掘できるところです。
このため、ある程度発掘し終えたら、フレーズ一致・完全一致への移行を検討しましょう。
検索クエリをチェック⇒キーワード設定を続けていれば、自ずとフレーズ一致・完全一致への移行が出来ているはずなので、良きタイミングで部分一致キーワードをオフにしましょう。

キーワード設定はCPA改善の有効打

今回は「キーワードの精査」について紹介しました。
キーワードの精査はCVに繋がらない無駄なクリックを抑制し、CVR・CPA改善に直結しますので、検索クエリを小まめにチェックして、キーワード&除外キーワード設定を続けましょう!

なお、本記事ではYahoo!広告の画面で紹介しましたが、Google広告でも効果のある取組みですので、ぜひ試してみてください。
ではまた!

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