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第10話 月夜の陰謀

とうとう決行された花山天皇の退位
藤原兼家が仕組んだこのクーデターのことを「寛和の変」です
藤原兼道「このことがとん挫すれば我が一族は滅びる、
     兄弟力を合わせて必ず成し遂げよ」
仰々しく言うものの、道長を摂関家に行かせる役割は、
成功しても失敗しても一族を残す手段を準備していた藤原兼道は
年の功というより「狸」といった方がお似合いかと思いました

藤原道兼「恐れながら、お上がなさいますなら私もご一緒いたします」
道兼は、終始自分も一緒に出家するとは1度も言ってないのですよね
そっくりな親子だなと感じました

親子は、似て欲しくないところも似てしまうことがあるのですよね
子どもは、親に捨てられないっように気に入られるためにも、
親のしていることをそのまま、自分で吟味しながら
身につけていきます
「今、ここ」で「どのように行動したらいいのか」のお手本を
模倣して身につけます
交流分析では、プログラムといいます
そういえば、道兼の娘の詮子も
「まぁ~よい、いずれわかるであろう己の宿命が・・・
なんて、父上のような言い方をしてしまったわ」詮子は、
自分は「父上のやり方はきらい」と言いつつも似ていることに
気がついていました
気づきがあれば、良いも悪いも使い方次第となります

「万が一人目に付い時のためにおんなの内着を羽織っていただく」
やだぁ~頼朝(鎌倉殿の十三人)を思い出してしまった
お化粧はしていませんでしたが・・・
こうゆうの嫌いじゃないわ
しかし、「大鏡」に書かれていることを微妙に交えたところは、
真実味があるように感じてしまうのも脚本家の手腕ですね
月明かりが明るかったことや、文を忘れたことは「大鏡」に
書かれていることだそうです
とはいえ「大鏡」を全て信じるわけにもいきませんが、
ありえそうなお話なので・・・

そして、まひろと道長の思いが通じ合い「全てを捨てて一緒に逃げよう」と
道長はまひろに気持ちをつたえますが、まひろは「道長さまを見続けます」と言い放った、まひろの決意は固そうですよね
この後の二人はどうなるのかしら?
そうそう、まひろの着物が変わってました

さて、道長は詮子から宿命と言われ、まひろからは使命と言われ、
それでも決意ができない道長の今後の気持ちの変化はあるのかしら?
ドラマだからこそ楽しめる展開ではあります

「剣璽(けんじ)」ですが、
三種の神器のうちの二種である天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、草薙剣[くさなぎのつるぎ]ともいう)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)です。この二種を合わせて「剣璽」といいますが、平安時代中期はこの「剣璽」が天皇を継承する儀式に登場します。(NHK公式より抜粋)
天皇の寝床、清涼殿内の夜御殿にあったものですが、天皇と一緒にないといけないものだったのですね
その「剣璽」を兼家が息子・道隆、道綱が運んだのですが、夜御殿から
出してきたのは女性でした
勝手に女性は触ることもできないものだと思っていました




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