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第8回 招かざる者

藤原兼家が倒れて話がややこしくなってきました
当時の医学ですから、治療と言っても・・・なので、
加持祈祷が主となりますよね
当時の思想も理解できなくはないです
現代でも何かあると「困った時の神頼み」を私はしちゃいます

「困った時の神頼み」は、何と言いますか・・・親から言われた
訳ではなく、なんとなく日本の文化の中の空気と言いますか、
悪いとは言い切りませんが大人の思考を「うのみにした」事こと
ではないでしょうか?
「うのみにした」事は、意味がないかもしれないかもしれないことも
知っているけれで、それさえしていると安心できるのかもしれません
しかし「うのみにした」ことが当たり前だったことも、
時代の流れとともに意味がないかもしれないと理解するまで時間が
かかりました
日常の生活の中にも自然に流れで無意識に「うのみのにした」ことで
苦しい思いをしている時もあるかもしれません
例えば「仕事は必死に耐えて頑張らなければならない」
「これが終わるまでは楽をしてはならない」
「自分のことよりも他人に優しくしなければならない」
「一つのことで満足せず努力を怠るな」
なんて、ここまで言葉はきつくないかもしれませんが
無意識にファイリングしたことに縛られているかもしれないですね

さて「招かざる者」ですが、私には二人いるように思いました
一人目はまひろの母を刺し殺した藤原道兼
まひろは、琵琶を演奏しました
その音色に感動した道兼は

道兼「琵琶は誰に習ったのか?」
まひろ「母に習いました」
道兼「母御はいかがされた?」
まひろ「母は……七年前に身まかりました」
道兼「それは気の毒であったな ご病気か」
まひろ「はい」
道兼「……」
まひろ「失礼しました」
普通に見れば、なんともないやりとりですが、
まひろの父である藤原為時には痛いほどまひろの気持ちが
わかったのでしょう
道兼が帰った後にまひろに謝る場面がありました

人のやりとりの中には、言葉と別に心理的要素のある
声に出ない声があります
悪いわけではなく、やりとりがこじれそうな時に思っていることは言わず、
表面的なやりとりで終わらせることもあります
交流分析では裏面交流とも言いますが、相手の思いを汲み取れると
安心感や信頼関係が強くなるかと思います
しかし、基本的にテレパシーがないので勝手に解釈して誤解されるようなことが多くなります
藤原道兼も「麗しいが(鼻で笑う)不愛想だな」と為時に伝えています

まひろが、なぜ、本当のことを言わなかったことも私にはわかりませんし、
道兼もまひろの気持ちはわかっていませんでした

意識を失い寝たきりになっている藤原兼家がどのように、
道兼を疎まれ打ち据えられた傷をつけることができるのでしょうか?
私にはとぉーっても疑問
もしかしたら、これで花山天皇の側によれるようにしてるのかしら?
なんて、深読みしています

もう一人の「招かざる者」は盗賊として東三条に忍び込み
捕まってしまう直秀です
さて、道長はもしかしたら盗賊かもしれないと予想していた
直秀が本当に盗賊として捕まってしまったことで、好意を持って
いたことに対して裏切られた気持ちになったように感じますが、
どのような決着をつけるのでしょうか?

それとは別に・・・盗賊が直秀と分かったとの道長の表情は
何とも言えない心情を表していたと感じました
来週も楽しみですわぁ~



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