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【Good over 80!】88歳のITエヴァンジェリスト、若宮正子さんの納得の「変身資産」

人生100年時代のロールモデルとして、私が真っ先に頭に思い浮かべるのは、ITエヴァンジェリストの若宮正子さん(88歳)です。

銀行を定年退職後、お母さまの介護をしながら独学でパソコンを学び、なんと81歳でiPhoneアプリ「hinadan」を開発。アップル社の世界開発者会議に招かれ、CEOのティム・クック氏から「世界最高齢のアプリ開発者」と称えらました。 その後も活躍の幅を広げられ、現在は政府の「デジタル社会構想会議」などの有識者メンバーを務めながら、ご自身でデザインしたエクセルアートのブラウスを着て、講演のために全国各地を飛び回っていらっしゃいます。

5年前にインタビューさせていただいたときにも、その尽きることのない好奇心と行動力に圧倒されたのですが、今年イベントで再会したときにさらにパワーアップされていてびっくり。そして相変わらずお話も面白く、チャーミング。どうしたら、若宮さんのように自分らしさを活かしながら進化し続けることができるのか、そのヒントを知りたくて、若宮さんに「変身資産アセスメント」を受検いただきました。

変身資産アセスメント」とは、ライフシフト・ジャパンが独自に開発した「変化の時代の自己探究ツール」。一人ひとりがこれまでの人生の中で心の中にストックしてきた「変身資産=変わるチカラ」を、WEB上で200問の設問に答えることで可視化します。自分の「変身資産」を知ることは、自分らしい方法で人生に変化を起こしていくための「知恵」と「勇気」につながります。

では許可をいただいて、早速、若宮さんの「変身資産アセスメント」の受検結果を発表します!

まずは全体像から。「変身資産」は、人生に変化を起こしていく「心のアクセル」10項目、変化を止めてしまう「心のブレーキ」10項目から構成されています。受検結果は日本人1700人のデータと比較した偏差値で示されるので、各項目の平均値は50。若宮さんの結果はというと、アクセル(左側)がとても大きく、ブレーキ(右側)が極端に小さくなっていますね。若宮さんは、変化を前に進める「心のアクセル」をたくさん持っていて、変化を止めてしまう「心のブレーキ」をほとんど持ってないということがわかります。

若宮正子さんの「変身資産」全体像

では具体的にどんな「心のアクセル」をお持ちなのかを見てみましょう。こちらは10の「心のアクセル」を、偏差値の高いものから順に並べた図です。文字が小さくて見にくいですが、若宮さんの「心のアクセル」上位3つは以下という結果でした。
1.マルチリレーション(人やコミュニティとの豊かで多様なつながり)
2.学びの引き出し(自分流の学び方を身に着けている)
3.スモールステップ(大きなシフトも最初は小さな行動から)

若宮正子さんの「心のアクセル」の配列

そして、「心のブレーキ」の配列がこちらです。全体的に低いのですが、最も低いものから順に3つ挙げると、以下になります。
1.年齢バイアス(年齢や固定概念に縛られて未来に蓋をしてしまう)
2.マニュアル依存(正解や前例を探して身動きがとれない)
3.集団への同調(わきまえすぎ、空気をよみすぎて自分を見失う)

若宮正子さんの「心のブレーキ」の配列

つまり、若宮さんは、様々な人とのつながりを活かしつつ、自分らしいやり方で学ぶこと、そしてなんでもやってみることで人生に変化を起こしてきたことがわかります。また当然ながら「もう何歳だから・・・」といった固定概念はなく、正解や前例にもとらわれず、周囲の顔色などもまったく気にしていないからこそ、自分らしい人生を作ることができたのだといえそうです。

この結果、若宮さんのライフシフト・ストーリーを取材させていただいた立場からみると、まさに納得!でしたが、ご本人も結果をご覧になって開口一番「あってますね!」とコメント。「若者も含めて、たくさんのお友達に助けてもらってますし、80代の今が一番勉強しています。"とにかくやってみる"が信条ですしね。まだまだ私は発展途上。これからもアクセルを活かしていきます」と話してくれました。

若宮さんの「変身資産アセスメント」の結果、いかがだったでしょうか。自分らしい人生の作り方、生涯現役で働き続けていく秘訣が見えてきたように思います。

とはいえ「変身資産」は個性であり、ストック状況は人それぞれ。まずは自身の「変身資産」のストック状況を知り、得意なアクセルを踏みながら、時にはブレーキを緩めながら、より自分らしい方向へと人生を変化させていけるといいですね。

(ライフシフト・ジャパン 河野純子)


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