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日本の高品質な農産物を世界に!2020年10月 X-border Japan輪読会まとめ

ライフタイムベンチャーズでは、業界の有志関係者との共催で投資テーマに関わる1ヶ月のニュース記事をまとめ読みし、気になるトピックについて議論するニュース輪読会を実施しています。

本稿では2020.10.16に実施したX-border Japan(日本を基軸にしたインバウンド/アウトバウンド事業)に関する輪読会での議論をまとめました。

▼全記事をご覧になりたい方はこちら(Scrapboxが開きます)


1.日本の高品質な農産物を世界に!

 日本の農産物や品種の輸出を通じて「日本の農業で、世界驚かす」ことをミッションとする株式会社日本農業が、株式会社GREENCOLLARとアジア圏での生食用ぶどう販売についての基本協定書を締結しました。
 第一弾として、2020年9月にタイへ向けてシャインマスカットとバイオレットキングを合計250kg輸出、現地のスーパーでの販売を実施します。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

IT武装した農家さんって感じですよね。
Shopifyで果物売っている人っているんでしょうかね?
生鮮食品自体があまり流通がないのか。在庫とか期限が難しいか。
楽天は昔から食品をやってますよね。たまごとか、カニとか、魚とか。
今だと、食べチョク / ビビットガーデンが近いかも。
中国だと、農家がTaobao Liveでみかん売ってますよね。
日本でも海外みたいに、生鮮食品/冷凍食品のECをもっとやったら良いのにと思いますけどね。


2.寄付の効果とはいかに

 i-nest capital株式会社が2020年10月2日、同社1号ファンドである「i-nest1号投資事業有限責任組合」を通じ、株式会社奇兵隊への第三者割当増資に応じる形で投資を実行いたしました。

 奇兵隊は、「Open the world, overcome the impossible(世界中の境界をなくし、不可能を可能にする)」をミッションに、距離・言語・文化・国境などの境界を超えるグローバルなサービスを提供しています。主力サービスの「Airfunding」は、少額な募金で人生をハッピーに変えるクロスボーダーの寄付型クラウドファンディングサービスで、新興国の若者を中心に利用されています。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

寄付型クラウドファンディングによるSocial Good領域の事業。
大切なものだというのは分かるのだが、支援する側は継続して支援できるのか?
裏経済インセンティブとして、企業的にはIRのSDGs対策や、新興国市場進出のリサーチ、NPO/NGO/トヨタ財団みたいな寄付目標/ノルマがあるようなところが機能している。
税金対策をしたい富裕層個人へのリーチも可能だと思われる。
意外と寄付金の市場って大きいですよね。
日本でもそこそこあるし、アメリカだと比較にならないくらい大きい。


3.飲料はパッケージとストーリー勝負!?

 「渇きを殺せ」などヘヴィメタルっぽいミネラルウォーターなどを販売するカリフォルニアの飲料スタートアップLiquid Deathが24.3億円の資金調達を実施しました。
 同社はオーストラリアアルプスの水をLiquid Death(リキッド・デス)というブランド名で販売している。Liquid Deathは、カリフォルニアの1000店を超えるセブン-イレブンの店舗でも販売されており、また消費者への直販も行われている。

輪読会では以下のようなコメントがありました。

飲料って完全なるパッケージ商売。D2C領域の本命だと思ってます。
レッドブルの液体そのものの色なんて知ってる人多くないですよね。
日本でももっとD2C飲料メーカー出てきてもいい気がするのですが、
何で出てこないんでしょうかね?何が問題なのでしょうか?
製造がネックになっているならば、大手OEM(original equipment manufacturer)企業のオープン化のような生産のスケーラビリティを担保する仕組みが大事になるのでは?


来月もX-border Japan領域の起業家/新規事業を検討する皆さんにとって有益な情報が提供できるよう、引き続き開催していきます!



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