最高レート1739 レジェンド帯13連勝 青単リキピ解説!!
1 はじめに
こんにちは、そいみるくです。
今回は前前期最高レート1739&レジェンド帯13連勝を達成した【青単リキピ】の解説です。
【青単リキピ】は登場初期から今まで、環境の最前線で活躍している、まさに最強のデッキです。
加えてSRは《ジャバジャック》4枚のみと安価に組むことができるので、1度は使用したことがある方も多いのではないでしょうか。
所謂ビートダウンという枠組みのデッキなので簡単だと思われがちですが、使用者の練度によって勝率が大きく変わるデッキです。
デッキパワーの高さ故に殴る、溜めるのタイミングや手札管理などの細かい分岐点が無数に存在するので、100点の動きをするのは至難の技です。
そんな【青単リキピ】というデッキですが、この記事を通して知識や理解を深めてもらえたらと思います。
2 概要
【青単リキピ】とは所謂ビートダウンと呼ばれるデッキタイプです。
先行4ターン目にゲームを終わらせることのできる圧倒的な速さと、ビートダウンなのにも関わらず《ジャバジャック》や《ジャバ・キッド》などで後続を切らすことなく攻め続けられるのが強みです。
また、《ジャバジャック》の持つ選ばれない効果を活かし、トリガーをケアしながら殴りに行くことも可能でビートダウンの中ではトップクラスに対応力の高いデッキです。
《ジャバジャック》を3体並べるとどんな状況でも選ばれることがなくなるので、《スパーク》などの全体に反応するトリガー以外を全て無効化することができます。
そのため、盤面に《ジャバジャック》を3体並べて極力トリガーをケアしながら殴りに行く動きが最も理想の動きであり、終着点であると考えています。
しかし、相手の妨害やゲームスピード、そもそも《ジャバジャック》 を引けないなどの問題があり、3体並べるには非常に要求値が高く、同様の動きを毎試合決めるのはあまり現実的ではありません。
なので、試合を長引かせると不利になるから早期に殴る、理想盤面を作る時間がないから1、2点刻んで後半に理想盤面と似たような状況を作る、理想盤面を作る時間があるから全く殴らずに「溜める」のプレイ選択が生まれてきます。
加えて、次のターンに引いたカードや相手の取った行動によって途中でプレイ選択が変わることが非常に多く、どのプレイが正解かを毎ターン見極めなければいけません。
ここまで読んでもらったら分かる通り、【青単リキピ】は《ジャバジャック》と相手の動きによってプレイが変化するするデッキです。
これが【青単リキピ】というデッキを難化させている原因であり、プレイの差が出る部分です。
3 デッキリスト
「リスト1」と「リスト2」を環境に合わせて使用していました。
〜1700まではリスト1、1700~1739まではリスト2を使用しました。
「リスト1」ではトリガー枠として《サーファー》を、
「リスト2」では《クロック》を採用しているのが違いとなっています。
「確定枠」と書かれている画像に入っているカードは、筆者が現環境では確定枠に近いと考えています。
また、残り8枚の自由枠で《サーファー》または《クロック》のどちらか4枚以上の採用も確定枠に近いと考えています。
所謂、テンプレと呼ばれるような構築なので特筆して書くことも少ないですが、《サーファー》と《クロック》のどちらをトリガー枠として採用するべきかや、どのような環境で変更するべきかについて説明しようと思います。
トリガー枠でどちらを採用するべきか分からない方のために《サーファー》と《クロック》、お互いの利点をまとめてみました。
・《サーファー》の利点
・ミラーや【墓地ソース】対面で序盤に踏ませてた時に《クロック》よりも有効に働く。
・《ジャバ・キッド》で回収できる。
・相手のトリガー《大地》から自分のマナにある《クロック》を引っ張り出されてターンを飛ばされることがない。
・《ブラザーズ》の効果で出すことができる。
・《クロック》の利点
・どんな状況でも絶対にターンが返ってくる
・3コストで召喚できるため、素出しが狙える。
・相手の盾を0にしておくことで、トリガー《クロック》から逆転を狙うことができる。
・《クロック》をマナに置くことで、相手に《クロック》か《ブラザーズ》のどちらかを割り切らせることができる。(《サーファー》型でもマナ埋めを意識することで再現可)
などが主な差別化点です。
そして《サーファー》と《クロック》のどちらを採用するかの基準は、
1面止めることで相手のリーサルが止まる環境か否かです。
上記の利点を見てもらうと分かるように、基本的に《クロック》はターンを飛ばす役割のみで採用しています。
その他の点で言えば《サーファー》の方が役割が多く、《サーファー》で事足りるのであれば積極的に《サーファー》を優先して採用したいです。
寧ろ《クロック》採用だと、相手のトリガー《大地》から自分のクリーチャーを《クロック》に変換されるとターンが飛んでしまうので、《クロック》採用がデメリットになる対面もあります。
即ち、《サーファー》1枚でリーサルが止まる対面には、わざわざ《クロック》である必要がなく、過剰なトリガーだと言えます。
これらから導き出した筆者の答えは、
【青単リキピ】や【墓地ソース】などの1打点止めるだけでターンが返ってきたり、序盤から殴ってくるようなビートダウンが多い環境では《サーファー》。
【MRC】や【シューゲイザー】などの《サーファー》1枚では止まらないような過剰打点を作ってくる、ワンショット或いはコントロールが多い環境では《クロック》。
だと結論付け、この考え方に乗っ取り環境によって使い分けていました。
3 カード解説
・《ガード》
このデッキで唯一の1コストのカードです。
ブロッカーのみとシンプルな効果ですが、見た目以上に役割が多く、器用なカードです。
長年続く『先行1ターン目に召喚するべきか』についてですが、基本的に召喚して良いと考えています。
理由としては3ターン目に《ジャバジャック》を召喚するのに貢献したり、ミラーで1ターン目に出すと強いなど、現環境ではメリットが大きいです。
後攻1ターン目の場合は対面と手札によって変わります。
具体的には、対面が【祝門】や【ハンデス】などのハンデスが採用されているデッキの場合です。
例として挙げたデッキは漏れなく受けや妨害に特化したデッキタイプであり、能動的に攻めることが苦手です。
つまり、相手の動きが遅いのであれば、わざわざ急いで攻める必要はないのです。
そのため、これらのデッキと対面する際には速度で駆け抜けて勝利するのではなく、《ジャバジャック》や《ジャバ・キッド》の手札補充効果を利用して後続を切らさないようにし、ロングゲームにも対応できるような立ち回りをするべきだと考えています。
また、先行であったとしても構築によっては下記のような手札の場合、一考の余地があります。
手札に《マイパッド》や《エボリューター》などの軽減クリーチャーがなく、《ジャバジャック》のどちらもない状態で《ガード》を召喚し、《ジャバキッド》の回収効果が不発で終わった際に、4ターン目の手札が《エリート》のみ、もしくは進化クリーチャーを引いた場合は、3ターン目に何も召喚せずに《エリート》+進化クリーチャーをするかの二択になってしまいます。
前者は後続が続かず打点形成が難しくなります。
後者は3ターン目に何も召喚しないので実質1ターンパスとなってしまいます。
非リキッド・ピープルを多く採用している場合は、相手や相手の次元を見て《ジャバ・キッド》が不発したときのことを考えてプレイしてみてください。
また、《ハンマープライス》や《メルゲ》などのドロー効果も軽減効果もないクリーチャーを2ターン目に出す際も同じことが言えます。
20弾環境になってから《ハンマープライス》が採用されることは減ったので、前よりもこの状況は起こりづらくなりましたが、19弾環境では必須の知識だったのでメモ程度に記載しておきます。
また、相手の超次元が【MRC】である場合は手札と要相談です。
3ターン目《ジャバジャック》に必要ないのであれば、1ターン目に出す必要はありません。
《ガード》 を出すと手札を1枚失うので、【MRC】によく採用されている《ジェニー》や《タッチ》で使いたいカードを抜かれる確率が上がってしまいます。
なので、1ターン目に出さなければいけない場合以外は極力出さないようにしましょう。
但し、【MRC】と思わせるために【MRC】の超次元を使い偽造をしている【青単リキピ】である可能性もあるので、やはり手札と相談です。
これに関しては言語化がとても難しいので、対面練習をしてプレイを学んでいくしかないですね…
意識する点は
・《ガード》でなければいけないのか
・《ガード》を出した後に後続が続くのか
この2点を意識してプレイしましょう。
長々と語りましたが現環境ではメリットの方が多いので基本的に出し得だと思います。
対戦経験を積んで感覚を掴んでいくのが1番早いと思います。
・《マイパッド》
・《エボリューター》
役割が被っているので同時に解説します。
3ターン目《ジャバジャック》をするためには必須のカードたちです。
進化クリーチャーしか軽減できない《エボリューター》は一見、《マイパッド》の下位互換のように見えますが、どちらにも利点があります。
お互いの利点をまとめてみました。
・《エボリューター》
・《ジャバジャック》はあるが、《ガード》も《エリート》も無い時に3ターン目《ジャバジャック》ができる。
・後半に引くと《エボリューター》+《進化クリーチャー》ができる。
・1ターンに進化クリーチャーを2体召喚するときに、《マイパッド》よりも1コスト少なく召喚できる。
・種族に〈リキッド・ピープル〉を持っている。
・《マイパッド》
・3ターン目に2コストクリーチャーを2体出すことができる。
・3ターン目に《エリート》+進化クリーチャーができる。
・進化でないクリーチャーにも軽減が適用される。
上記に挙げた通りどちらにも唯一性があるため、一概に下位互換とは言えず相互互換と言うべきだと思います。
2ターン目に召喚するなら基本的に《マイパッド》優先です。
しかし、3ターン目【ジャバジャック】を狙いたい時に1ターン目に《ガード》を召喚できず、2ターン目時点で手札に《ジャバジャック》はあるが、《エリート》がない場合は《エボリューター》優先です。
文面だけの説明では分かりづらいかと思うので、下に手札を再現した画像を掲載しておきます。
・《ジャバ・キッド》
山札の1番上を捲って、種族に〈リキッドピープル〉を持つカードであれば回収できる、2コスト非確定1ドローカードです。
構築にもよりますが「リスト1」の場合は、体感7割近く成功する印象です。
《エボリューター》や《マイパッド》などの軽減持ちクリーチャーが強すぎて霞んでいますが、2コスト1ドローはコストパフォーマンスが非常に高く、ロングゲームを仕掛ける相手には軽減クリーチャーよりも脅威になりうる強力な1枚となっています。
追記予定
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