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明方ハムと明宝ハム

おはようございます。
今日も朝の会話から感じたちょっとした疑問や興味から話をお届けします。
明方ハムに…
明宝ハム…
何だか紛らわしいですよね…
どちらも岐阜県郡上市を代表する二大ハムブランド…

そもそも元祖はどっちなのだと言う疑問…
でも…
CMでは明宝ハムの方で身体が慣れてしまっている感じ…
酒井敏也さんが出ているのが…
明宝ハム…

鈴木ちなみ に…
の方が
明方ハム…

ちょっと脱線しますが…
山田昌さんの
鎌倉ハムのCMも強烈でした…

すみません…
話を元に戻します…
(リンクした記事先の方が経緯を詳しく書いてくれていますが…
 ちょっと読み解きにくいので…敢えて自分で理解する為に記述します…)
元々昭和28年に
畜産振興と山間地の食生活改善を目的に、農協が岐阜県郡上郡奥明方村にて「明方ハム(みょうがたはむ)」の製造を開始したのが始まりです。
後述しますが…
口明方村(くちみょうがたむら)と言うのも存在していました…
(話をややこしくする伏線がもうここに…)
しかし、
当初の目的とは違い「高級品」という扱いになってしまい、
村民は買わない、
村外では知名度が低い…
という状態が続き、
農協の経営を圧迫してしまう事態に…
それでも…
品質が確かだからと…
作り続けて約二十年…
口明方村が八幡町となったことで、
奥明方村は明方村に名前を変え、
昭和40年代後半になると、
添加物をあまり使っていないことが評価され…
さらに農協が合併し「郡上農協」が発足。
それをきっかけにハム加工場を新設し、
その後は販売が増えるように…
徐々に生産量も増加…
販路も順調に広がっていくのですが…
そんな人気になったある日…
問題が起きます。
1988(S63)年…
いわゆるお家騒動が起きます。
明方ハムの加工事業について、
郡上農協と明方村の間で引き合い問題が発生してしまうのです。
すると郡上農協はハムの加工場を八幡町に新設。
明方村ではなく八幡町で作られる明方ハムになってしまったのです。
こうした歴史の古さからいくと…
農協側が…
取り敢えず元祖なんですよね…
置いてけ堀を食らった明方村側…
せっかく人気になって村の基幹産業にもなったハム加工事業を手放すわけにはいかないと…
明宝ハムを製造開始…
流石に一から作るのは無理だったので…
農協側から人材をある程度引き抜く事態に…
基本製法は一緒でも…
全く同じレシピを使う訳には行かず…
塩漬けの工程などが省かれているそうです。
それを幻の明宝ハム…
明方ハムに比べて…
生産量の少ない事…そもそも明方ハムが高品質なのを評価されていたのを利用して…
「幻の明宝ハム」
のキャッチコピーで売り出すと…
元祖超えの爆発的な人気に…
東海地方では…
鎌倉ハムか明宝ハムかと言われる事態に…
(どこに置いてかれた明方ハム…)
時代は30余年過ぎた今…
明方ハムもそこそこ頑張っております。
CMにも印象に残るようになりましたからね…
どこの業界にも…
元祖・本家論争は尽きないものですね。

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