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敢えて敢えてのショートストーリー ~真っ新なスーツ~

今日はエイプリルフールですので、
単発ものを。
何もしないわけにはいかないですし、
張り切って噓を書く訳にもいかず、
でもエイプリルフールの波を体験してはおきたい。
ですので普段からはちょっと書き口を変えて遊んでみようと思います。

これでもかと、
真っ新なスーツを着込んだ新社会人たちが増えた気がする。
昨日まで遊んでいたり、
名残惜しく学生服を着ていた人も少なからずいるのではないかと。
(昨日おとといと家に閉じこもっていたので、
本当にそうなのかは確かめようもありませんが。)
今日が入社式のところも結構あるんだろうなと思いつつ、
決して平坦ではない2024年に漕ぎ出す若人よ。
出来得るならば、
そのスーツがヨレヨレにならないように、
綺麗でいてもらいたいが、
多分、
今の社会にそんな服の事を気にしていられるほどの余裕はないと思う。
良くも悪くも変わっていく、
変わらざるを得ない状況で、
これまで上手く行っていたと思われる価値観を打ち砕くか様な事態は、
容易に訪れる。
それに対して、
自分なりの今の最適解を出し続けていかなければならない。
間違ったら躊躇わずに引き返す勇気も求められる。
薄っぺらなプライドなんかを捨てて、
君自身がまだ気付いても
(築いてもいない)
誇りの為に駆けずり回る事にもなるだろう。
間違ってはいけないのではない。
間違いを間違いのまま放っておく事がいけないだけである。
実は、
間違いに気付く、
間違いを正せる事の方が大切なのだ。
特に自分自身の間違いをね…
他人の間違いは、
自他ともに命の危険に晒されない限りは放っておいた方が良い。
飽くまでも間違いは自分自身で気付き、
自分自身で正さない限りは、
きっと繰り返される。
それを自分自身で理解して消化しない限りはどうにかなるものなんかではない。
そうした失敗を繰り返すうちにきっとスーツはヨレヨレになる。
その失敗を勲章にするのか、
単なる服のシミシワにしてしまうのかは、
君たちの生き方・行動・選択の繰り返しの中で君の服に歴史として刻み込まれるであろう。
さあ、若人よ。
そのスーツと人生を歩み輝かしく活躍する姿を魅せてくれ!

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