満足するのが下手すぎる。

自分とか周りのことは好きなのだが、いつも現状で満足していられない。
気がついたら壁に向かって走り出して、ぶつかって高速で転ぶ。テンションが転がり落ちてしくしく泣きはじめる。
周りに「不器用」と言われる。謝りながら数日後にはケロッとしていて、でも挫折経験は覚えている。

そんな自分が苦しくて、でも、総合的にはわりと好き。

最近も盛大に飛び込んでぽっきり折れて、もう嫌とめそめそ泣いた。
だが、どうせまた同じことをすると思うから今のうちに書くことにした。こういうことをまとめておけるツールは多くない。

嫌なことがわからない

「嫌なことはやらなくていい」←わからない

以前の職場で「仕事にも色々あるから、嫌なことはやらなくていいよ」と言われた。
別の上司も「仕事が辛いなんて嘘だから、鼻歌うたいながら来てほしい」と言っていた。

私はつまり、折に触れてそう言われるくらい、どうやら嫌々働いているように見えるらしい。
うそ？　そうなのか。私はあんまり仕事が嫌だと思ったことがない。

いや、私の感情は、実は「仕事が嫌」の範疇に入るのかもしれない。顧客に電話をかける前に全身が緊張する、ミーティングが終わった後一時間力が入らない。これはもしや苦手ということなのか？

「……でも、このファイルまとめてるときは楽しいし！！」
向いてる向いてる、うん、楽しくやろう。

感情って取り出して眺められないのに、どうやって人の言う「嫌」だと判断するんですか？

ストレスでだらだら冷や汗出ていても「好きな先輩いるし」と会社行ってた。
その結果、私は新卒2年目で鬱になった。

当時の主治医
「結構重篤な鬱ですね」
わたし
「えっ！　でも、毎日三食食べられてるし、八時間寝て趣味やってますけど」
主治医
「素の元気に振る舞う力が高すぎて、無自覚に元気にできてしまうんですね」
※言われた

諦めが下手

見切りをつけられない。

さて鬱になった。さすがにこの仕事辞めたらいいんじゃないか？

「でも部署変えたら楽しいかもしれないよね！」

自分が納得行くパターン数を試すまで何も辞められない。

「過去のこの経験から、自分にはこれが向いてない」←どうやってわかる？

細部まで同じ経験は人生に一度としてない。
条件がひとつ違うだけで、同じことも全く別に楽しめるのではないだろうか？

そんなわけで私は同じ失敗を繰り返す。
抽象化が下手。現象から法則を抜き出せないのである。

なお、このヘタクソについては「#自己理解プログラム」でちょっと解決したので似た傾向がある人は調べてみて欲しい。いるか？　似た人……

速度が遅い

まあこうして諦めがつかず、とりあえずなんでもやってみようとする人間は、とにかく要領が悪い。
「やってみようかな」と思ったことは、2年くらい経ってから実現する。実現するだけマシ？　まあ、活動量は人一倍多いのである。動きは多いくせに、遅い。

たくさんのことを遠回りにやっていくのは、当たり前だが、とても時間がかかる。
こういうわけで、私の「満足できない癖」ができている気がする。

とてもやりたいことはあっちにもある。
だけど、とりあえずこっちを全部潰してから。
今の自分は道半ばだ。

時々自分でも「分かってるなら早くやらないか？」と思う。
なんだかんだ、最終的にはやるくせに。

自己評価も満足できない

自分にきびしい。と言うとストイックに聞こえるが、別の言い方をすると自分への期待が高い。

周りに天才がいると、そのことばかりしっかり覚えている。
いざ好きなことをやってみると、早熟な人や、自分とは色の違う才能を見て「あ、この人たちに任せておけばいいや」と思ってしまう。

自分は自分が置いたハードルに対して、大したことができない。
周りにいるカッコいい人たちがひょいひょい超えていく。
前に文章に対して本気だったが、それをこんな経緯で一回辞めた。
どうでもいいことを諦めるのは下手なくせに、本当に大事なことは諦める。
簡単だ。傷つくのが怖いから。無意識に自分を守っている。

なんてことを意識化できるようになったので、前よりは傷つけるようになると思います。

傷つくのが好き

有難いことに周りに恵まれていて、気を抜くと守られたまま過ごせてしまう。

それでも幸せなのだと思うが、私は自分に課した高いハードルを、どうも取り去りたくない。
そのためには壁に盛大にぶつかって泣かないとと、根底で思っている。

あらゆる時点の私を見て「苦しそう」と言った人！

心配は伝わる。

だけど、私は少なくとも、私から何も奪われていません。自分で選んでこうやって生きています。

目下の目標は、分かってる道に向けて寄り道も遠慮もしないこと。
大丈夫、ちゃんと楽しいです。