初沼津!(ラブライブサンシャイン!聖地巡礼 あわしまマリンパーク閉館前に)

先日、ラブライブサンシャインの聖地巡礼に沼津へ行ってきた。
殴り書きだが、熱が冷めないうちに感想を書いていきたいと思う。

端的に言ってよかった。感動した。
行く前は正直、アニメと同じ景色を見れるからと言ってなんやねん、みたいな冷めた気持ちがあったが、実際に見たらそんなことはなかった。「これアニメで見たやつじゃん!」とテンションが上がった。
そして、それ以上に沼津に住んでいる人、ラブライブサンシャインに関わっている人の思いを感じることができたのが、よかった。
聖地になっている商店街や、観光名所の人たちとの交流がすごいよかった。

こういう言い方をしてはなんだが、「ラブライブサンシャイン!」みたいな深夜アニメをそれまでの人生で一切見たことがないおじいちゃん、おばちゃんみたいな人たちが、「○○見ましたか。あそこは犬を拾ったところですよ」みたいなファンにしかわからないネタを言うだけでもけっこうギャップで面白かった。もちろん、2016年の放送当時から数えたら、何千人、何万人のラブライバーを相手にしていることになるだろうから、それくらいはできて当然だ、という意見もあるとは思う。
ただ、なんていうのかな、私としてはそういう光景を見るたびに、「ラブライブサンシャイン!」でこの街が活性化して、この人も色々な体験をしたんだろうな、と伺えるのが、すごく面白かった。きっと色々な観光客の人を相手にしていく中で、ファンの人たちとの交流が増えて、商店街の人たちもアニメの知識や、アニメのいいところの思い出が進行形で増えていったんだろうな、と思った。

他にも、自分が社会人になってから行ったからかもしれないが、「聖地ビジネス」として、当時の関係者の人たちはしっかり「仕事」をしていたんだな、というのが、感じられた。
どこをアニメで放送するのか、PVで流すのか、どういう企画を立てるのか、どうやって交渉するのか、そういう膨大な「仕事」の成果がアニメの放送から8年たっても続いていることを考えると、頭が下がる思いだった。

そして、ビジネスとして成功しているだけでなく、関わっている人の心も豊にしているのが、素晴らしいと思った。
「ラブライブサンシャイン!」があったからこそ、商店街の人たちと、アニメファンと交わることない人たちが巡り合ったこともそうだし、地元の人がアニメの企画に関わったたり、映画に出演したりと、きっとサンシャインがなかったら、出会えなかった人、出来なかった体験がたくさんあったのが察せられるのがよかった。
アニメファンを楽しませる、満足させるだけではなく、地元の人たちの人生も変えたアニメだったんだろうな、と思うとやはり感動した。
そりゃ地元の方々もファンも「ラブライブサンシャイン!」をもっと好きになるだろう、と思った。

総じていうと「ラブライブサンシャイン!」がまだこの街で生きているんだな、と思った。勿論、アニメだから作り物、幻想にすぎないんだけど、みんなその幻想をゆるやかに共有していることで、経済を、心を、豊かにしているのが、すごいいいな、と思った。

あわしまマリンパークも、いい水族館だった。働いている人の感想、思いが溢れる水族館だった。個人的には、手書きの主観が入った展示の解説や、魚たちを捕獲する様子の解説、それぞれの職員の方々が好きなことを語るコーナーがすごくよかった。働いている人の思いが伺えるのはよかった。
閉館してしまうものは残念だけでも、また再開できると思うので、そのときはまた行きたいと思う。
それにどんなものでも永遠なものはない。「ラブライブサンシャイン!」だって残念だけど、永遠に沼津を輝かせてくれるわけではないかもしれない。でも、だからこそ、「尊い」と言えるのではないだろうか。
今回の聖地巡礼で「ラブライブサンシャイン!」のどこがすごいのか、その一端がわかった気がした。これだけ、地元の人が協力してくれるアニメはそうないと思う。またイベントがあれば沼津に行きたい。

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